さて、最近はブリーチを使ったグラデーションカラーや赤みを無くしたアッシュやグレーなどの色が流行っていますが、
日本人がそういった明るく透明感のある髪色にするには髪の毛を明るく脱色する必要があります。
その時に必要なものが脱色剤つまり『ブリーチ剤』です。
しかし、そもそも『ブリーチ』とはいったいどういうものなのでしょうか?
普通のカラーと何がどう違うのでしょうか?
今回はそんな『ブリーチ』について書いていきたいと思います。
〔もくじ〕
【ブリーチとは?】
ブリーチとは、髪の色素を抜く『脱色剤』です。ヘアカラーと違い”色味”を入れることはできません。
服の漂白剤のことも”ブリーチ”と言ったりしますが、同じようなもので、色素を抜くために使用します。
日本人の髪は、黒いためにその上から色をのせただけでは、見た目には色がわかりません。
白い画用紙にクレヨンで描くと色がわかりますが、黒の画用紙にクレヨンで描いてもほとんど見えないように、
髪の毛の色を一旦抜いて明るくしないと色をのせてもわからないのです。
髪の毛をブリーチすることにより、髪の毛にもともとあるメラニン色素が脱色されて、すればするほど白に近づいて行きます。(日本人の髪はブリーチだけでは白髪のような真っ白にすることは難しいですが)
日本人の髪の毛は一見すると黒に見えますが、実際には青・赤・黄を濃く混ぜ合わした黒になっており、
脱色すると、このような順に色が変わって(抜けて)いきます。
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茶色
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オレンジ
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黄色
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白
1回のブリーチでどこまで明るくなるのかは、その人の髪質やブリーチ剤の強さによって変わります。
髪が細くて柔らかい人であれば1回で黄色くらいまで明るくなりますが、髪質が太くて硬い人ならば1回では茶色までしかいかない場合もあります。
どこまで明るくしたいかによって、ブリーチのパワーや時間、回数を調整するのですが、
例えば、白に近い金髪にするのであれば、最低でも3〜4回はブリーチする必要があります。
ただし、ブリーチの特徴としては、髪の毛をとにかく明るくできる分、
髪の毛へのダメージもかなり大きいです!
それはなぜかというと、ブリーチで髪の色素を抜く時に、髪に必要な栄養分も一緒に抜いてしまうからです。
あまりに傷みがひどい場合は、ブリーチをすると、髪が溶けたりチリチリになっていわゆる、”ビビリ毛”と呼ばれる毛になってしまうこともあります。
さらに、ブリーチ中に薬剤が頭皮につくと、かなり痛いです。(個人差はあります)
明るくするパワーが強い分、塗布量や塗布順にムラがあるとかなり目立ちやすい”色ムラ”になりやすかったり、ダメージが出やすかったりと、ブリーチとは美容室のメニューの中でも大変難しいものであります。
ブリーチの種類
ドラッグストアなどで一般の人が購入できるブリーチ剤は、”クリームタイプ”の一剤がほとんどです。
そして美容室で使用するものは”パウダータイプ”が多くなります。
どちらも色味を入れずに脱色だけ行う、ブリーチ剤としては変わりはないのですが、少し特徴が違います。
パウダーブリーチは、クリームタイプのものに加えて『過硫酸塩』という成分が配合されているため、通常のクリームタイプのブリーチ剤よりもさらに脱色力が強くなっています。
保存上の問題から、パウダー(粉)状になっているのですが、その分クリームタイプに比べて馴染みが悪く、ムラになりやすいので塗布にも技術が必要になってきます。
(パウダータイプは水分にとても弱いのでしっかりと密封して保管しておきましょう)
最後に
ブリーチは黒髪から1度でかなり明るくできるパワーがある代わりに、正しい知識とテクニックがないと、髪の毛や頭皮に思わぬトラブルが発生する可能性があります。
絶対に自分でしようとしないできちんと信頼できる美容室・美容師さんにお願いすることをオススメします!
ブリーチするときはどのような仕上がりの明るさの髪色になりたいかを考えてすることが大切です。
最近では傷みにくいブリーチ剤や方法なども登場してきていますので、ぜひ相談してみてください。
ではでは。
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