最近、いろんなところでオーガニックコスメやオーガニックのヘアケア製品が話題になっていますね。
ドラックストアや百貨店でも特設コーナーが設けられたり、雑誌やネットなどでもたくさん紹介されています。
しかし、みなさん「オーガニック」「オーガニックコスメ」とはどういったものかご存知でしょうか?
なんとなく”身体や健康によいもの”くらいの意味合いしか知らないかたも多いのでは!?
そこで今回は「オーガニック」について書いていきたいと思います!
〔もくじ〕
オーガニックって何?
言葉の意味自体は「有機」「有機栽培」「有機農法」と同じ意味です。
農薬や化学肥料に頼らず、太陽・水・土地・そこに生物など自然の恵みを生かした農林水産業や加工方法をさします。
さらにわかりやすく言うと「無農薬」って意味合いです。
土地や生態系を守ることを目的に農薬や化学肥料を使わずに作物を育てることが「オーガニック」「有機栽培」
作物であれば、農薬などを使用しないので人の身体にとっても安全であるといえます。
そして、その考え方を基にできる限りオーガニック栽培の植物を使い、
製造工において安全性と環境への配慮をして作ったコスメは「オーガニックコスメ」と呼ばれます。
オーガニックコスメの基本は、
①オーガニック原料の使用
有機栽培の植物を育てたり、それを使うことで地面を守る。
②トレーサビリティ
使う原料「植物素材や乳化剤、防腐剤」に厳しい基準を設置。
嘘偽りのない情報公開。
③サスティナビリティ
製造過程すべてにおいて環境配慮を優先する
とされています。
オーガニック認証とは?
栽培された作物または原料、加工された製品が”オーガニックである”という証明をおこないます。
つまりオーガニックではないのに、
「うちの野菜はオーガニック!」
「我が社のコスメはオーガニック製法です!」
などと勝手に言わないように”オーガニック認証機関”と呼ばれる、第三者機関によって行われます。
これは国が認定している機関の場合もあれば民間の団体が独自に行っている場合もあります。
世界の”オーガニック認証機関”
出典:http://joca.jp/standard/cosmos.htm
世界では「オーガニック食品」はもちろん、「オーガニックコスメ」の認証機関も数多く存在します。
つまり食品とコスメは異なる機関であり、その対象は原料や製品そのものなど機関によって異なっています。
それぞれが独自の基準を設けていて、基準の厳しさは機関によって様々であるようです。
出典:http://item.rakuten.co.jp/tvert/c/0000000156/
オーガニックコスメであれば、その機関が指定した製法や、禁止している成分などを含まないものを、『〇〇〇認定のオーガニックコスメ』と売り出すことができるのです。
しかし、この認定を受ければ必ずしも安全だという保証もありません。
禁止されていない成分やオーガニック成分自体にアレルギーがあれば、かぶれたり反応してしまう事もちろんあります。
肌のトラブルやアレルギーなどにお悩みの方は、”オーガニック”と書いてある言葉だけに振り回されずに、化粧品の「表示成分」に注目しておくことが大切です。
それでも海外、特にヨーロッパはオーガニックにおいて進んでいますので、認証されたものは他のものと比べて、比較的安全性が高いものが多いといえるのですが・・・
日本でもオーガニックと書いてある製品は多いように思いますが、
いったい日本のオーガニック事情はどうなっているのでしょうか?
日本のオーガニック事情
まず日本のオーガニック認証については、現在食品が主になっています。
農林水産大臣が登録した登録認定機関が検査をして、オーガニック認定を与えるのが、2001年にスタートした『有機JAS制度』です。
(見たことあるマークもありますね)
日本では、農産物や食品に関して『有機JAS認定』を持っていないものは、
「有機」とも「オーガニック」ともうたってはいけないことになっているのです!
口にするものをオーガニックにこだわりたい方は日本の食品や農産物においてはマークの有る無しで選ぶことができると言えるでしょう。
日本の化粧品のオーガニックの基準は?
では日本の「オーガニックコスメ」や「ナチュラルコスメ」と呼ばれているものはどうでしょう?
実は、コスメや化粧品と呼ばれるものに関して、
日本では国が定めているような規制がなく、
認証機関の認証を受けなくても、「オーガニック」と名乗ることができてしまうのです!
1種類でもオーガニック成分が入れば「オーガニックコスメ」!
日本では、化粧品に配合された数十種類もの成分のうち、1種類だけでもオーガニック成分を使っていれば「オーガニックコスメ」と名乗れてしまうのです!
極端な話、99.9%が化学的なものであったり、国の定めた表示指定成分をどんなに大量に使っていても、
1種類のオーガニック原料を0.01%でも配合すれば「オーガニックコスメ」とうたっても嘘にはならないのです。
もちろんきちんとしたブランドは、基準や罰則のあるなしにかかわらず、独自のオーガニック基準を設け、それに沿って製造していると思いますが、
消費者はパッケージをみたくらいではそれらを見抜くことは難しいでしょう。
なのできちんとしたオーガニック製品を販売したいと考えるブランドは第三者認証を進んで受けるところも増えてきています。
国産でもご紹介したような”海外の認証機関”に申し込み、認証を取得することは可能になっています。
オーガニックへの関心や需要はますます高まってきています。
コスメに関しても本来のオーガニックコスメの考え方は安全な原料を使い、それらをきちんと情報公開し、環境に配慮しながら製造するということ。
それはとても素敵な取り組みなのですけど、
そのブームに乗っかってオーガニックや自然派のイメージを打ち出していながらも、
粗悪な成分を大量に配合しているようなメーカーもざらにあります。
こんな事件もありました。
コスメに関してはオーガニック製法であることよりも、どんな「成分」が配合されているのかの方がよっぽど大事です。
未来の自分のためにオーガニック製品を選ばれることは良いと思いますが、
かぶれやすかったりアレルギー反応が出やすいで、「肌に優しいものを…」と思われる方は、
”オーガニック”という言葉に振り回されずに、ご自身に合わない成分が入っていないかを確認して選ばれる方がいいと思います。
美容室の商品やメニューにも”オーガニック”と書かれた商品は多いです。
そう書いておくだけで一般の方からのイメージは良くなりますからね(爆)
今回のことを読んでもらえればお分かりのように、
オーガニックだから髪に優しいとか、髪の毛を傷めないとかいうことはありません。
オーガニックと書いていなくても髪に優しい商品はたくさんあります。
みなさんも言葉のイメージだけに振り回されないで、本当に合うものを探してみて下さいね。
ではでは。
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あっくん★
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