どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
大阪の寝屋川市で「hair’s LOG(ヘアーズ ログ)」という美容室をやっています。
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あっくん(小野敦之)プロフィール
男女問わず、薄毛や抜け毛に悩まされている方は多いと思います。
AGA治療など様々な治療法が確立されてきたり、有効とされる成分なども少しずつ出てきてはいますが、
今のところ薄毛を根本的に治す方法はまだありませんし、メカニズムに関してわからない事もあります。
今回はそんな薄毛治療において進展が見込めるかもしれない新しいメカニズムの発見があったようです!
〔もくじ〕
「ハゲを逆転させて元に戻せる」可能性を持った遺伝子が見つかる!
多くの男性が加齢に伴って、薄毛や脱毛を経験しています。
これは毛包と呼ばれる毛を作り出す器官内で、細胞を分化させている幹細胞が失われることで発生しているとわかっています。
しかし、なぜ毛包幹細胞が老化によって失われてしまうのか、そのメカニズムは未だによくわかっていないのです。
米国ノースウェスタン大学(NorthwesternUniversity)の研究チームは、初めて生きた生物の幹細胞が老化とともにどうなるかを追跡監視し、幹細胞が本来あるべき位置から移動してしまい、移動先に環境に慣れずに死んでしまうことを発見しました。
これは幹細胞を固定する接着剤が失われるためで、チームはこの接着剤を作り出す遺伝子も特定しています。
この遺伝子をもとに戻すことができれば、脱毛現象を逆転させられるかもしれません。
研究の詳細は、10月4日付で科学雑誌『Nature Aging』に掲載されています。
脱毛の原因は毛根が死ぬからだけじゃない
これまでハゲてしまった時の状態を、
「毛根が死んだ」と表現するように、
これまで脱毛する原因は、
毛包(一般的には毛穴と呼ばれる)の中にある「毛包幹細胞」が死んだり、老化で細胞分裂できなくなることで起きると考えていました。
今回の研究中でも細胞死は確認されていてるそうですが、
今回新しい発見は、
「毛包幹細胞が、老化とともに毛包から真皮へと逃げ出していた」
ということでした。
これにより、毛包内の幹細胞は大きく減少することになり、それが髪の毛の薄くなる原因になっていたのです。
毛包幹細胞は、毛包という微小環境の中で機能していた細胞です。
そのため真皮に移動してしまった幹細胞は結局、適応できずに死んでしまいます。
毛包幹細胞は毛包から逃げ出してしまうのか?
研究チームは若いマウスと、老いたマウスの間で遺伝子発現レベルを比較したところ、
老いたマウスでは毛包幹細胞の「接着に関連する遺伝子」の発現が少なくなっていることを発見しました!
つまり、毛包幹細胞には、正しい位置に細胞を固定している「接着剤」のようなものがあり、
それが老化とともに失われてしまうため、
毛包幹細胞は本来の場所からズレていき、真皮に移動して死んでしまうというのです。
原因は細胞の接着剤がなくなっていたから
この事実を確認するため、
次に研究チームはこの特定された細胞接着遺伝子(FOXC1とNFATC1)を、
発現できないようにしたマウスを作成して様子を監視しました。
するとそのマウスは4カ月程度で急速に脱毛が進行し始め、
12~16カ月以内に、完全にハゲてしまったのです。
これはこの2つの細胞接着に関連した遺伝子が
ハゲの原因である可能性を示唆するものとしました。
研究チームはこのことから、
該当する遺伝子『細胞接着遺伝子(FOXC1とNFATC1)』を修復することで、再び毛髪が蘇る可能性があるとして、追加の実験を行っています。
もし追加の研究がうまく行けば、
脱毛という現象を逆転させて、再び毛が生える状態を取り戻せることになるかもしれません!
ではでは。
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毛髪は毛母細胞から作られますが、この細胞は毛包内のバルジと呼ばれる領域に存在する「毛包幹細胞」が分化して作り出しています。
毛包が機能しなくなるのは、毛包幹細胞が老化とともに減少してしまうためと考えられています。