どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
白髪を見つけてしまうとショック!気分が落ち込んでしまうという方は多いと思われます。
そしてついつい、「少しだけなら…」と思って、
見つけた白髪を抜いてしまうという方も多いのではないでしょうか。
しかし!白髪を抜くという行為は絶対にやめた方がいいです!
今回は、白髪を抜くという行為と、頭皮への悪影響について解説していきたいと思います。
〔もくじ〕
白髪を抜き続けたら髪の毛が生えてこなくなる恐ろしい理由
毛根にある毛乳頭が傷つく
髪の毛とは毛根の中にある「毛乳頭」に栄養が運ばれることにより、生まれ・成長していきます。
生えている髪の毛を無理矢理引っこ抜くということはこの毛乳頭を含む毛根の細胞を壊してしまう可能性があります。
もちろん数回抜いたくらいで壊れるほどヤワではありませんが、
何度も何度も繰り返し同じ所の白髪を抜いてしまうと、
この毛乳頭が少しずつ傷ついてしまい次第に正常に働かなくなってしまうことが考えられます。
もともと年齢により毛乳頭の働きは少しずつ衰えていき毛髪は細く弱くなってしまいます。
今は髪の毛が多いから大丈夫なんてことを思っていると将来的に髪の毛が薄くなったり、髪が生えてこなくなってしまいます。
そして無理矢理抜いた毛穴にバイ菌などが入り、炎症・かぶれなどを引き起こす原因にもなります。
そしてもう一つ、
ヘアサイクル(毛周期)が乱れる
引用:https://www.kao.com/jp/haircare/thining_01.html
髪の毛には「ヘアサイクル」という成長周期があり、
- 成長期:髪の毛が発毛し、成長する期間。
- 退行期:髪の毛の成長が止まり始める期間。毛球が縮小を始める
- 休止期:髪の毛の成長が止まってしまった状態。抜けはしないが成長もしない。
- 脱毛:休止期を終えて髪の毛が抜ける。そして再度同じ毛穴から発毛が始まり成長期へと移行する。
といった循環が、男性なら3〜5年、女性なら4〜6年の周期で行われていると言われています。
自然に過ごしている限り、髪の毛はこのヘアサイクルによって発毛や成長、脱毛を繰り返していることになります。
しかし、このヘアサイクルを無視して髪の毛を抜いてしまうということは、サイクルのバランスが崩れ髪の毛が正常に生えてこなくなる可能性があります。
“ヘアサイクルのバランス”が崩れてしまったわかりやすい状態が、
男性型脱毛症いわゆる『AGA』と呼ばれているものです。
テレビのコマーシャルなどでも聞いたことあるかと思いますが、AGAとは男性特有の脱毛症のことです。
成長期が短くなることにより、髪の毛が長く太く成長する前に抜けてしまいます。
その結果、十分に育たない、細く短い髪の毛が多くなってしまい、全体として薄毛が目立ってくるようになります。
つまり、女性であっても白髪を短いサイクルで脱毛を繰り返してしまうと
このAGAと同じような症状を自分の手で起こしてしまっていることになります!
さらには、
毛穴が縮小してしまう
さらに、ヘアサイクルを無視して脱毛していると”毛穴自体”が縮小してしまう。という特徴もあります。
《白髪が生える→抜く→白髪が生える→抜く》
この悪循環を一つの毛穴で何度も繰り返してしまうと、髪がしっかりとした太さに成長する前に抜けてしまったり、生えている期間が短くなり、
どんどんその毛穴が小さくなり髪の毛は痩せ細り、いずれ生えてこなくなってしまうのです。
ピアスの穴も付けるのをやめると少しずつ閉じてしまいますよね。
毛穴もピアスの穴と同じ様に、毛があるからこそ広がったままを保ち、健康な毛が生えてくるのです。
抜かない白髪の対処法
それでは抜かずに、
生えてくる白髪の1番の対処法は、
やはり「染める」ことです。
染めると髪の毛の傷みが気になる、明るくしたくない、手間がかかる、などなど、
染めることが億劫になる方もいらっしゃるとは思いますが、今は様々な染め方(テクニック)、ヘアカラー剤の種類がありますので、美容師さんにご相談してみてください。
もし、どうしても「この一本だけ気になる…」という場合は、
「根元からハサミ✂️で切ってください」
“切る“ならば”抜く”と違って毛根を傷めるわけではありませんし、ヘアサイクルに影響が出ることもありません。
まとめ
よく聞く「白髪を抜いたら白髪が増える」ということは起こりませんが、
抜くことにより毛根を傷つけ、ヘアサイクルを乱してしまうことにより薄毛の原因になってしまうので絶対に白髪は抜かない方がいいです。
あと、白髪を抜くという行為が、習慣になってしまい、やめられなくなってしまうケースがあります。
こちらの記事に詳しく書きましたが、『抜毛症(トリコチロマニア』という症状です。
白髪を抜くことが癖になり、白髪を見つけると我慢できない、抜くことが気持ちいい、ストレスが溜まったときに抜いてしまうなど、
酷い方は抜きすぎて円形脱毛症の様な状態になってしまう方もおられます。
今は髪が多いし、気になるからついつい、
という方も多いかもしれませんが、
薄毛になってしまえば、元には戻ることはできません。
「やっぱりあの時の忠告を聞いて止めておけばよかった。」
なんて後悔をしないように気をつけてくださいね。
ではでは。
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あっくん★
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