2021年、大阪府寝屋川市に美容室「hair's LOG(ヘアーズ ログ)』を独立オープンさせていただきました!

ジアミンアレルギーだと肌に優しいパーマ剤しか使えない?

 

どーもー!

髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。

 

先日このブログを見て、

ジアミンアレルギーのために、ノンジアミンカラーをご希望ということで、

初めてご来店していただいたNさん。

 

毛染めのアレルギー以外にも、くせ毛も気にされていたので、

その時一緒に『縮毛矯正』のご相談もさせていただきました。

 

 

〔もくじ〕

ジアミンアレルギーのある人は縮毛矯正できない?!

こちらご来店された時のBefore状態なのですが、

サイドの髪とか見てもらえるとよくわかりますが、結構ハネているのがわかります。

これが前回、縮毛矯正して数ヶ月経っているならまぁ仕方ない場合もあるかもしれませんが、

 

実は、2週間前に縮毛矯正をかけられたばかりだったそうです!

 

ジアミンアレルギーが発症してから、

アレルギーが恐いために、

「自然派美容室」と打ち出している美容室でノンジアミンカラーと縮毛矯正をしてもらっていたそうなのですが、

「アレルギーがあるなら”優しいお薬”でしか縮毛矯正出来ない」と言われたそうで、

その”優しいお薬”でやってもらうことになってから、

くせ毛が全然伸びなくなってしまったそうです。

 

でもNさんは、

アレルギーなので強いお薬は使えないし、まっすぐなストレートヘアにをするのは難しいのだろうと、

そういうものなのだろうと、

半分諦めていたそうなのですが、、

 

 

優しいお薬ならアレルギーを起こさない?

Nさんはジアミンアレルギーのためヘアカラー後にかゆみやカブレなどのアレルギーの症状を経験しておりますが、

実際に縮毛矯正の後では今までそのようなアレルギーの症状は一度も出ていないそうです。

 

ヘアカラーでのアレルギーが多く問題になりますが、
もちろんパーマ剤に含まれるものでもアレルギーの可能性はあります。

ただヘアカラーのように長い時間頭皮に直接塗布するものではありませんし、ジアミンほどアレルギー性の強い成分も含まれてはいません。

なのでパーマや縮毛矯正でのアレルギーでトラブルになった話はあまり多くは聞きません。

パーマ液でのアレルギーに気をつけないといけないのは、実はお客様ではなく、触れる機会の多い美容師の方だったりします

 

 

パーマ剤における強い弱いの違い

パーマ剤の強い弱いは基本的に、

  1. 還元剤
  2. アルカリ剤

の種類と配合量で決まりますので、

パーマがよくかかる、くせ毛がよく伸びる、

という意味でのパーマ剤の強い弱いはもちろんあります。

 

なので、美容室ではどんなに少なくても数種類のパーマ剤を取り扱っており、

髪質や、癖の強さ、求めるカールの強弱などによって使い分けます。

 

しかし、

」に対しての刺激性が強い弱いといったことをウリにしたパーマ剤はあまり聞きません。

 

なぜならパーマ剤は基本的に頭皮に塗布するものではなく、

髪の毛の状態に合わせて選ぶものだからです。

 

 

実際にはパーマ剤に含まれる、

pHやアルカリ度、還元剤の濃度が低ければ髪にも肌にも優しくなると思いますが、

仮に、肌が弱いからといって肌に合わせて選んでしまうと、

 

パーマはあたりませんし、くせも伸びない。

ということが考えられます。

 

今回のNさんはこの様なことでくせ毛の伸びが悪かったと考えられます。

 

ならばNさんは強い薬が使えないので、癖の伸びが悪いストレートしか方法がないのか?

と言われるとまたちょっと違う問題になります。

 

低刺激とアレルギーは別物!

勘違いしやすいポイントなのですが、

  • 肌に対する低刺激という成分
  • アレルギーを起こしやすい成分

は別物です。

 

「刺激性」と言う意味ではパーマ剤に含まれる、アルカリ剤が強いものほど肌に刺激を与えやすくなりますので、

ハードタイプと言われるpHが高くアルカリ性で、アンモニアなどを多く配合しているものを使うと肌が弱い人はかぶれる可能性が高いでしょう。

パーマをするとき顔の周りに巻くターバンなどに溜まり、顔周りがかぶれてしまう方がおられます。

しかしこういった刺激性のかぶれはその時触れた箇所起こるもので、

アレルギー反応』とは少し違います。

 

パーマ剤に含まれる還元剤によってはアレルギー性が強いと言われているものもあります。

しかし、アレルギーというものは使用量に関わらず原因物質が肌に触れることでアレルギー反応が起こります。

触れていない箇所に反応が出たり、家に帰ったあとからかゆみが出てくるなのど症状である場合はアレルギーである可能性が高いです。

つまり、

優しいお薬を使えば刺激性の接触皮膚炎は避けることができるかもしれませんが、

 

アレルギー」なのであれば、

弱いお薬を使おうが、強いお薬を使おうが、

“配合されている成分が同じ”ならアレルギー反応を示すということです。

 

 

しかし、今のところNさんは、

これまでに縮毛矯正をして何事もなかったとのことなので、

 

縮毛矯正の薬剤に対するアレルギーはおそらく無いと考えられます。

縮毛矯正のパーマ剤に含まれている成分に対してアレルギーをお持ちなのであれば、すでに痒みが出たり気持ち悪くなることを経験されているはずです。

 

前回までの自然派美容室での縮毛矯正でも何事もアレルギートラブルはないとのことなので、

あえてパワーの弱い縮毛矯正剤を使う必要はなく、

適切なパワーのものを使用すれば癖は綺麗に伸ばせると思います。

 

 

念のための確認を

 

今回のNさんは優しいパーマ剤を使用していてもアレルギー反応が起こらないというのであれば、おそらくハードタイプにしてもアレルギー反応は起こりません。

ですが、もちろん100%絶対に起こらないというわけではありませんので、

一応、念のために『パッチテスト』を行うことにしました。

 

大手メーカーのチオ系のハードタイプのパーマ剤と、

システアミン、チオグリセリン、システィン配合のハイブリッド型のソフトタイプのパーマ液を、

腕の内側につけてテストさせていただきました。

 

他にも還元剤はありますがこの辺りが使えたら問題なく癖を伸ばせます。あとノンジアミンカラーでオキシは使えましたので、2剤も大丈夫です。

 

2日後にどうだったのか確認のLINEをさせていただくと、

パッチテストをしたことも忘れてたくらい何ともなかったのことw

 

やはりパーマ剤に対するアレルギーは今のところなさそうです!

あっくん
なので、これからの縮毛矯正は安心してくせ毛を伸ばすことが出来ますよ!

 

 

 

まとめ

 

強いお薬だからアレルギーを起こし、

優しいお薬だからアレルギーを起こさない、

というわけではないのですね。

 

低刺激とアレルギーはまた別の問題です。

そして、ヘアカラーとパーマも一部同じ成分が配合されていますが、主成分は違います。

ジアミンアレルギーだからといってパーマや縮毛矯正ができないわけではありません。

 

自分には何がダメで何が大丈夫なのか。

お客様自身が正しく知っておくことが1番大切です。

 

もしわからない時はぜひご相談ください♪

 

 

ではでは。

 

 

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大阪 寝屋川市 香里園駅 徒歩3分「hair's LOG(ヘアーズ ログ)のオーナーあっくんこと小野敦之(オノアツシ)です! ヘアケア・ヘアスタイル・美容に関わる正しくて為になる情報を楽しく発信しています。 特に髪の毛の傷みや、ヘアカラーにおけるアレルギーやかゆみなどの知識・経験においては同業者や美容メーカーからも厚い信頼をいただいき、ノンジアミンカラー「NODIA(ノジア)」をプロデュース。全国でセミナー開催し好評を得る。

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