どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
「ボブにしたいけど、くせ毛だし、、」
「縮毛矯正だとピンピンになりそうだし、、、」
くせ毛の方でしたら一度は考えた事のあるお悩みだと思います。
くせ毛の方に、ボブで縮毛矯正をすることは難しいのでしょうか??
今回は、そんな疑問についてお答えしていきたいと思います。
〔もくじ〕
縮毛矯正に対してのイメージ
「縮毛矯正」は薬剤と高温のストレートアイロンを使用して行う技術のため、
縮毛矯正のイメージとして、毛先がピンピンなスタイルを想像してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
まっすぐピンピンなストレートはロングヘアだとまだいいけど、
ボブのような短い長さでは、不自然なスタイルな見えてしまう場合があります。
これまでに縮毛矯正をされて、毛先がピンと針金のようになってしまった方もおられるかもしれません。
しかし!
縮毛矯正の技術や薬剤も進化していますし、
ヘアスタイル的にもナチュラルなストレートへアをご希望される方が多くなり、
《縮毛矯正=ピンピンのストレート》
というのは、すでに昔のイメージと化していると思います。
しかし、残念なことにまだまだ毛先がピンピンしている縮毛矯正が多かったり、
無理矢理、アイロンで毛先を曲げようとしたり、デジパをして失敗、、毛先がボロボロになってしまったという話を聞くのも事実です。
縮毛矯正で自然な内巻きにできる??
ボブやショートはロング以上にシルエットがとても大切ですので当然、毛先の馴染み方が重要。
もしピンピンのストレートになってしまうと、
カットの際に髪が馴染まなくなってしまうので、切った後とても不自然なスタイルになってしまうために、
縮毛矯正の苦手な美容師さんはボブを切りたがらずに、ミディアム〜ロングのヘアスタイルを勧める傾向があります。
しかし、毛髪のコンディションやくせ毛の強さを確認した上で、
適切な処理をしながら、薬剤を選び、アイロンをする事で、
縮毛矯正をかけても毛先に対して柔らかい自然な内巻きボブにすることは可能です。
それでは、ここからは実際の施術例をあげていきましょう♪
縮毛矯正でナチュラルな内巻きボブの施術例
ボブという長さに加えて、
硬くて多い髪質の方は、髪の毛が丈夫だからといって強いお薬を使って、しっかりとアイロンして縮毛矯正してしまうと、
どうしても毛先がピーンとまっすぐになりがちです。
ナチュラルなストレートに仕上げる為には、
- 髪質の見極め
- 『還元』と『軟化』のバランス
- アイロンワーク
が特に大切かと思います。
この辺りの解説も少し加えながら、
それぞれ髪質やコンディション、年齢などの異なるボブスタイルのお客様の実例をご紹介していきたいと思います。
①ボブでもピンピンにならないように!『ナチュラル矯正』
さて、最初のお客様は子供の頃からずっと通ってくれている20代のNちゃんです
今回は1年以上ぶりの『縮毛矯正』でのご予約です。
まずはBefore
すごい強いクセではないですが、大きくうねるようなクセがあり、髪の毛もしっかりしているので広がりやすくなっています。
肩にも当たる長さでハネやすくなってしまっているのでおさまりも悪くなりかかってしまう事が多いそうです。
- 毛量 やや多め
- 広がりうねる癖あり
- 毛先に以前の矯正やパーマの履歴あり
もう以前の矯正したところは、ほぼ残ってなく、途中でパーマをしたこともありますが、ほぼとれていて、
毛先~根本はすべてクセが出ている状態です。
毛先にやや引っかかりはありますが、薬剤選定とカットで整えあげながら、
縮毛矯正をしてキレイにまっすぐに伸ばしていきたいと思います!
が、
このくらいの長さのボブで、毛量の多い方をあんまり強くストレートをし過ぎると、
こんな「市松人形」みたいにピンピンの毛先になってしまうので注意が必要です(笑)
ナチュラルで自然に毛先が内に入るようなストレートボブを目指して施術していきましょう!
ナチュラル矯正スタート!
まずはしっかりと毛髪診断をして、その髪の状態と癖の強さなどを考えた上で、特製ブレンドのストレートのお薬を塗布していきます。
ダメージの原因となる”アルカリ”を抑えた処方になっております。
ペタペタ
ペタペタ
根元側と毛先とでは髪のコンディションも違うので、お薬を変えたり、時間差で塗布したりと工夫して塗ります。
塗ったら時間を置きますが、
イメージとしては、強い薬剤で手早く効かすというより、
少し弱めの薬剤で、じっくりコトコト髪の毛の中まで浸透させながら満遍なく利かせていきます。
時間がきたらお薬を流し、アイロンの熱から髪の毛を守るためのトリートメントを塗布しておきます。
カラーリングをしていないので、ダメージとしてはあまり無いので軽めの処理だけでOK
ドライヤーで乾かしてから、
毛先が内に入りやすいように、
まる~く、
やさし~く、
ストレートアイロンでクセを伸ばしながら丸みも同時につけていきます。
その後、定着させるための2剤をつけて、
時間を置いて、
流して、
ぶ~んとハンドブローで乾かして、
傷んでいるとこをカットして整えてあげたら~
はい!ナチュラル矯正の完成です♪
とってもナチュラルなストレートボブになったー!(≧∇≦)
広がっていた大きくなっていた頭が随分と小さくなりました♪
毛先もピンピンにならずに自然に内側に入っていますね。
手で乾かすだけで収まるからこれで朝から楽チンですね〜
スッキリとしたヘアスタイルで新しい恋愛もうまくいくといいねー♪
②ホームカラーよるダメージと強いくせ毛の髪にナチュラル矯正!
お次のお客様はホームカラーを繰り返されていて、
髪のダメージとエイジングによるうねりによって、くせ毛がさらに広がってしまっているお客様です。
まずはBefore
この様になかなか大変な状態になってしまっています(°_°)
しかも、
内側ほど癖が強く、顔周りはホームカラーによるダメージが激しかったりと、複雑なコンディションが混ざっている状態です。
ご自身でヘアカラーされるというのは色ムラだけでなく髪の毛のダメージもムラになり複雑化してしまいますので、
今後のカラーリングだけでなく、キレイなパーマや縮毛矯正をかけたいと思った時にも弊害になりますので注意してくださいね。
ということで、くせ毛の強さの違う表面・内側、ダメージの違う顔周り・後ろ側、そして毛先などのコンディションを見極めながら、
出来る限り髪の毛のダメージを進行させずに、かつ癖がしっかりと伸びるように薬剤選定・塗布順・放置タイムなどを慎重に考えていきます。
- 毛量 普通(くせ毛で多く見えやすい)
- 広がる癖あり
- エイジングによるチリつき
- 市販の白髪染めによるダメージムラあり
今回は「縮毛矯正」をご希望ということで、強いクセとダメージのムラなどがあるなかで、出来る限りキレイなストレートヘアにしていきたいと思います。
施術スタート
まずは1液を塗布していきます。髪の毛の癖の強さやコンディションなどを見ながらしっかりと塗り分けて塗布していきます。
ペタペタ
ペタペタ
そのまま時間をおいてから、
一度軽めのシャンプーをして、
髪の毛に栄養を入れたり、熱から守るためのトリートメントをしっかりと塗布しておきます。
一度乾かしてから、
ストレートアイロンで、
優し〜く、
まる〜く、
かつ、根元の癖をしっかりと伸ばしたら〜
はい!ダメージムラのある髪に自然なボブの完成です♪
強いくせ毛も自然なストレートになりましたー!(≧∇≦)
癖の強かった内側の根元も綺麗に伸びました♪
でも、ダメージが複雑化するホームカラーは今後出来る限り控えてくださいねww
③人生始めての縮毛矯正!仕上がりはナチュラルなストレートヘアに♪
お次のお客様は、
これまでクラブをしてる間までは、くせ毛が気にならないくらいのショートカットにしてたんだけど、
少しずつ伸ばし始めてついにボブの長さまで伸びたばかりの学生さん(10代)です。
ただ、伸びたらどうしてもクセが気になってきて、自分で朝からストレートアイロンしたりとお手入れが大変だったみたい・・・
なので今回人生初めての縮毛矯正することになりました(≧∇≦)
まずはBefore
大きいうねりがどうしても気になることと、自分でドライヤーしたら変にボリュームが出て収まらないのが嫌みたいです。
かと言って、
「ストレートしました!」みたいなピンピンになってしまったら、もちろん嫌ということなので、
色々と工夫をしながらナチュラルな縮毛矯正にしていきたいと思います!
- 毛量 普通
- 広がる癖あり
- 初めての縮毛矯正(パーマ)
- 家でのアイロンによるダメージあり
ナチュラルボブ矯正スタート♪
初めての縮毛矯正だからといっても、薬をどぱーっと根元から毛先までいっきには付けません!
なぜならこれまでにパーマやカラーをしていなくても根元から毛先までのコンデションは違います!
Rちゃんは毎日ストレートアイロンを使用してるとのことなので、そのダメージなども考慮にいれておかなければいけません。
それぞれの方の髪の状態やこれまでの履歴、お家でのお手入れ方法なども詳しく聞いて、見て、触った上で使用するお薬や工程、放置タイムなどを考えていきます。
今回は根元~中間までと、ダメージを感じる毛先を時間差で塗布していきたいと思います。
ペタペタ
ペタペタ
薬を塗った後は時間を置いて~
流してからドライヤーで、
ブーーーーーーーーンと乾かしてから、
毛髪に適切な水分を残してくれる特殊シルクプレートを搭載したストレートアイロンで、
スルスルール
クルクル〜
と、ちょっと髪を曲げながらアイロンして癖を伸ばしていきます。
後は最後の二剤を塗布して流して、
ばーっと手で乾かしたら〜
はい!ナチュラル内巻きボブの完成です♪
おおー!毛先が内に入るナチュラルなストレートボブになったー!(≧∇≦)
ボリュームもダウンしたし、ピンピンの仕上がりじゃなくて柔らかいストレートになったね♪
知らない人は地毛だと思うんじゃないかな!?
ちゃんと乾かせばハンドブローだけでいけるはずだから、教えたようにドライヤーの風の方向だけ気をつけて乾かしてあげてね。
また周りと友達からの評判も教えてねー★
初めての縮毛矯正で失敗したくない方はぜひご相談ください。
終わりに
いかがでしたでしょうか??
縮毛矯正をしたからといって、
ボブだからといって、
必ずピンピンなストレートになってしまうわけではありません。
これまでずっとロングのままだった方でも短いヘアスタイルを楽しむ事も可能です。
この記事により縮毛矯正をかけてボブにしたいと思っていただける方が少しでも増えていただけると幸いです。
ではでは。
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あっくん★
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