どーも!
髪と頭皮の事を真剣に考える美容師あっくんです。
今回は白髪ではなく、黒髪の方が髪の色を「白っぽく」したいと思ったときに、どうしたらいいのか書いていきたいと思います。
まず髪の毛ではなく、
『色』に関するお話からしていきたいと思います。
〔もくじ〕
『日本人の色彩感覚のヒミツとは』
それでは質問です!
「虹は何色ありますか?」
・・・
・・・
あ、ひっかけ問題ではないので、難しく考えなくていいですよ(笑)
正解は!
そう、みなさんの知っている通り「7色」です。
光のグラデーションになりますので無数だとも言えますが、
虹の色は日本では7色だと言われています。
しかし、アメリカでは6色であると言われています。
それはなぜかというと、国により色を識別する感覚に違いがあるからなのです!
虹の色の覚え方について、日本では、
「赤、橙、黄、緑、青、藍、紫」(せきとうおうりょくせいらんし)」
とリズムで覚える方法があるようですが。
アメリカでは、
「Read OutYour Good Book in Verse.」
(君の良書を韻文で読め)
(Red 、Orange 、Yellow、 Green、 Blue、 Violet)
と頭文字をあてて覚えているそうです。
虹の色は、光のグラデーションであり、実際には無限と言えるほどの色が存在します。
そんな無数の色の中から、代表的な色の名前を呼んだ結果、
日本では7つ(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫)
アメリカでは6つ(赤、橙、黄、緑、青、紫)
という数の違いがでました。
見えている虹が同じでも、色の捉え方は様々だといえるのですね。
いくつ色を取りあげて表現するかは、日本とアメリカで違いがあるように、各国や個人でも違いがあるかもしれません。
しかし、これを見るとアメリカは、日本の「藍色」と「紫」を「Violet(バイオレット)」の一色と認識している様です。
これは、日本人が青、藍、紫に対する感覚が優れているともいえるのです。
『日本人の「藍色」の感覚』
日本では昔から『藍染め』などの染色法があるように、藍色と縁が深く、
「藍色」を敏感に識別できることは日本人の特色のひとつと言えると思います。
出典https://jp.pinterest.com/pin/401805597974092639/
日本の藍染職人さんの間では、「白殺し」という言葉が昔から使われているそうです。
白殺し【しろころし】とは?
藍白(あいじろ)は色名。日本の伝統色。
藍染めを行う時に最初の過程で得られる極めて薄い藍色で、わずかに青い白(ほとんど白に近い)である。別名「白殺し」
これは、脱色剤や漂白剤のなかった時代に、
「綿」特有の黄色味を帯びた布を、極めて薄い「藍色」に一瞬だけくぐらせることにより、
より「白」を際立たせ、他の色に染めやすいように整える技術のことを言うそうです。
「黄味のある白に、わずかに”青い白”をのせることで白を際立たせることができる」
これは、私たち人間が、白に少し青味をもたせることでより“白”を感じることができるという感覚を利用したものです。
私たちの身の周りにあるブラウスやYシャツ、下着などの白も、ごく薄い青の蛍光塗料が用いられ、より白く見えるようになっています。
こういったものは、黄色味を帯びていると清潔さを感じられなく、だらしない印象に見えるため、青味がかることで清潔で引き締まったように感じるためです。
他には、元気がなく血の気が引いている時も、顔が「青白く」なっていると表現したりしますよね。
「真っ白」を表現する時に「青」という色が必要なことがわかります。
『髪の毛の色で「白」を表現する』
これは、僕たちの仕事の「ヘアカラー」でも、
(白髪ではなく)黒髪の方が、『白』や『グレー』の色にしたいという時は、
何度も「ブリーチ」で脱色を重ね、
黒い日本人の髪を限りなく明るく、「ペールイエロー(淡い黄色)」まで髪を明るくしたうえで、
藍色に近い「紫」を薄くかぶせ「白」を表現します。
日本人の髪の毛はメラニン色素の影響により、
黒→茶→オレンジ→黄→白
の順に色素が抜けていくのですが、
ほとんどの人が「真っ白」になることはなく、どうしても「黄味」が残ってしまいます。
その「黄味」を消すために、シャンプー台なので薄い青紫などのカラー剤や、紫シャンプーなどを使い「真っ白」を表現するのです。
まとめ
「白」という色を表現するのに「薄い青(紫)」が必要だということがわかってもらえたかと思います。
ヘアカラーの場合だとブリーチを数回しても完全な白にする事は難しいために、薄い紫を少しだけ足すことで、綺麗な「ホワイトヘア」を作る事が可能になります。
しかし、こういうヘアカラーで使われているの色の原理を昔の日本人はすでに知っていたということはとても驚きですよね。
このような色の不思議や原理を知るとヘアカラーでも色の表現のバリエーションが増やせそうです。
またこういった、伝えやすい色のトリビアもあれば今後もご紹介しますね♪
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ではでは。
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