デミ『フュージョニスト』ヘアマニキュア配合ヘアカラーの仕組みと発色とは

 

どーもー!

髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。

 

 

サンプルをいただいたままなかなか試す時間がなく半分忘れていましたが、、

デミさんの新しいヘアカラー

『フュージョニスト』

のサンプルをいただいていましたので試していきたいと思います!

 

「FUSIONIST(フュージョニスト)」を試してみた!

 

ではこのフュージョニストはこれまでのヘアカラーといったい何が違うのかと言いますと、、

 

フュージョニストの特徴

ダブルレイヤー処方のメカニズム

浸透力の違う、2種類の活性剤を配合。染まるスピードの違いによって髪の内部と表面で色の見え方が変わり、
これまでにないツヤ感を表現します。

 

カラーデザインの幅を広げ、髪へのいたわりもプラス

POINT 1 これまでにないコクとツヤ感

ダブルレイヤー処方で、髪の内部にはより深みが増す色、表面には鮮やかな色が出るように配合。よりきれいな色、特徴的なツヤ感を表現できます。

POINT 2 穏やかな褪色

髪の内部と表面で異なる染まり方をさせることで、表面の染料によるパッキング効果が生まれ、穏やかに褪色します。

POINT 3 髪をいたわる独自の技術

当社独自の技術「高浸透オキシスタビライザー処方」によって、オキシスタビライザー成分※2が金属イオンをキャッチし、過酸化水素の分解をコントロール。アルカリを多く使用しなくても十分なブリーチ力が発揮されます。

 

というのがデミさんがパンフレットなどに書かれているフュージョニストの特徴です。

『ダブルレイヤー処方』という髪の毛の表面と内側を染めるという処方が、

このフュージョニストのウリになるのですが、

 

これは簡単にいうと、

 

アルカリカラーにヘアマニキュアを配合したヘアカラーです。

【永久保存版】ヘアカラー剤の染料の種類特徴を総まとめ(医薬部外品・化粧品)

2017年7月28日

 

髪の毛の内部で重合して発色し染着するアルカリカラー(酸化染料)と、髪の毛の表面でイオン結合により染着するヘアマニキュア (酸性染料)を組み合わせることにより、

髪の毛の”内側”と”外側”の両方で発色するヘアカラーということになります!

そうなるとパンフレットに書いてある表面にコクとツヤ、パッキング効果による褪色防止などもすんなり理解できるかと思います。

 

基本的には医薬部外品であるヘアカラーに酸性染料は混ぜてはいけないのですが、いくつか使えるタール色素(酸性染料)があるみたいでその中からうまく選んで配合したようです。

 

じゃあ、パンフレットにも堂々と、

「ヘアマニキュアを混ぜたことにより鮮やかな発色とツヤに成功!」

 

とか書いたらいいんですけど、そう書けない理由がありますww

 

医薬部外品における有効成分のお話

【有効成分】に書かれているいくつかの成分は酸化染料になります。

【その他の成分】の最後の方に書かれている、赤色401号とか、紫401号とかがタール色素(酸性染料)になるというわけです。

 

仮にタール色素(酸性染料)が髪の毛を染めていたとしても、【有効成分】のところには書けません、

あくまでも酸性染料はカラー剤そのものを染めている着色料みたいな存在でないといけないのです。

 

なのでデミさんもパンフレットなどに、『酸化染料』と『酸性染料』の両方のチカラで染めている!とは書けないので、

ダブルレイヤー処方」という名称と、2種類の活性剤がどうこうという曖昧な書き方をしているというわけですね。

 

まぁそういう医薬部外品化粧品ルールみたいなところはしかないとして、

イメージ的には、

アルカリカラーにヘアマニキュアを混ぜたら鮮やかな色が出そう!いいアイデアだ!

ってことになるんですけど、

じゃあ実際に、アルカリカラーにヘアマニキュア を混ぜたら鮮やかに発色するのかというと、また微妙な問題があります。

 

ヘアマニキュアが染まるメカニズム

詳しくはこちらに書きましたが、

ヘアマニキュアは本当に髪を傷めない!?意外と知らない本当の染まる仕組みとは

2018年9月21日

 

ヘアマニキュア(酸性染料)は、その名の通り”酸性“である時によく染まります。

しかし、アルカリカラーっていうのはその名の通りアルカリ性です。酸化染料はアルカリ性の方が綺麗に発色します。

なので基本的に、

 

【アルカリカラーに酸性染料を混ぜる】

というのは、逆の性質の組み合わせになりますので、本来あまり向いていない組み合わせなんですね。

反発してうまく染まらない可能性が高いです。

 

ただそこを、今回のデミさんは色々と工夫して商品化されたのだとは思います。

大体のヘアカラーは”カチオン性”ですが、ヘアマニキュアは”アニオン性”のため、今回のフュージョニストはアニオン性である可能性が高いのと、

アルカリ性になっていても色素が壊れないタール色素を選んで配合したのでしょう。(酸性染料と呼ばないものかも?)

 

そんな理屈上だけではうまくいかなさそうな組み合わせなのですが、

実際に使ってみないことには何とも言えません!

そっそく実際に試していきましょう!

 

フュージョニストで毛束を染めてみた!

 

こちらの8レベルのネイビーピンクグレーを、

こちらの”12レベル”と”白髪”ベースの毛束に実際に染めてその色味を見ていきたいと思います!

 

まずは各フュージョニストを専用オキシと混ぜていきます。

割合は1:1ですので普通のアルカリカラーと変わりません。

 

1剤を出して混ぜてビックリ!!(嘘知ってたけどw)

ヘアマニキュア配合というだけあって薬剤そのものがヘアマニキュアの様な鮮やな色になっています!

 

こちらに毛束をいれて、混ぜて、このまま自然20分おいてから流します。(ちゃんと塗布した順のタイムラグなども計算しています)

 

 

仕上がり

ピンク

ネイビー

グレー

おぉー!どれもとても綺麗な色に染まりましたー!(^O^)

 

ただこれだけでは分かりにくいところもあると思って、

通常のアルカリカラー(某ス○ウカラー)の、

同じ8レベルのカラーでも同じ様に毛束を染めておいたので、色味の違いを見てみたいと思います。

 

 

 

全て「左」がフュージョニスト「右」ス○ウ

ピンク系(8ピンク×8ピンク)

 

アッシュ系(8ネイビー×8アッシュ)

 

グレー系(8グレー×8モノトーン)

色味の違いがあるので一概には比べにくいですが、フュージョニストの方が鮮やに発色しているように見えます。

ただ比べてみてヘアマニキュアっぽさみたいなのは意外と強くないのかも?と思いました。

 

まとめ

フュージョニストはアルカリカラーにヘアマニキュアを混ぜるというアイデアにより、鮮やかな発色するヘアカラーのようです。

サンプルだけの判断ですが、ピンク系はそれなりにしっかりとした発色をしていました。ブリーチ毛までいかなくてもそれなりにピンクっぽさを感じれるカラーになっていそうです。

ですが青とグレー系は特別鮮やかな発色をしているというわけでもなさそうに感じました。

 

ここからは僕の勝手な推測ですけども、

やっぱりアルカリカラーにヘアマニキュアを混ぜるというのはなかなか無理があり、

アルカリ性で色味が壊れない、髪の毛に染着する酸性染料というのはやはり種類が限られて、その使える少ない中で色味を作るというのは実際にはとても難しかったんじゃないかと思います。

酸性染料も実際どの程度の濃度が配合されているのかわかりませんし、染色のメカニズムを考えると、実際に髪の毛を染めているのはやはり酸化染料メインで酸性染料は補助的な役割だと感じます。

 

ただそのちょっとした配合で髪へのダメージが減らせたり、色持ちが良くなっているのならアリかもしれません。後は色味がお好みかどうかですね。

今度は実際の髪の毛で染めて色持ち具合なんかも含めて検証してみたいなとは思います。

(でも本音を言えばヘアマニキュアじゃなく塩基性染料を混ぜた方が相性良くてうまくいくだろうと思ってしまいますよねw メーカーからは出せないですけども)

 

でも最近のデミさんの新しいことにチャレンジする姿勢はとても好きです!これからも楽しみです♪

 

 

ではでは。

 

 

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