どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
世界には様々な人種がいて様々な髪質や色などが存在することはみなさんご存知でしょうが、
「櫛でとかせない頭髪症候群(Uncombable hair syndrome)」っていうものは知っていますか?
日本ではあまり聞いたことのない症状だと思いますが
主に子どもたちのヘアスタイルが、感電したように逆立ってしまう症状が「櫛でとかせない頭髪症候群」または「櫛でとかせない毛髪症候群」などと呼ばれています。
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「櫛でとかせない頭髪症候群」
この症状になる人は世界でもたった100人前後くらいしかいないと思われていますが、
その縮れた髪は銀色がかった金色のことが多く、伸びると収まりがつかず、爆発し、
まるでドラゴンボールのスーパーサイヤ人の様な髪型になってしまいます。
そんな世界でたった100人前後しかいないという”櫛でとかせない頭髪症候群(Uncombable hair syndrome)”のひとりが
オーストラリア、メルボルンに住む7歳の少女、シラ・インちゃん。
シラちゃんは生まれたときはごく普通の髪質だったそうですが3ヶ月くらいから髪がだんだん毛羽立ち始め、
下に垂れ下がることなく、そのまま髪はまっすぐに伸び続け、ゴールド味も増していきました。
そういった髪質を他の人からジロジロと見られることで、
4歳くらいのときに自分の髪の毛が人と違って異様なことに気づくようになったそうです。
もちろん最初は嫌だったけれど、両親に特別な髪なのだよと言われて、しだいに自分のユニークな髪を受け入れるようになったといいます。
今ではこの症状について、ほかの人にも周知したいと思い、ご両親がInstagramでシラちゃんのヘアスタイルの写真を投稿し始めるとまたたくまに大反響となったそうです。
「櫛でとかせない頭髪症候群(Uncombable hair syndrome)」の原因とは?
遺伝子の突然変異?
1970年代以降、頭髪症候群の子どもは、科学者によって約100の事例が記録され研究されてきました。
国立衛生研究所の発表によると、
「櫛でとかせない頭髪症候群」は、主に生後3ヶ月~12歳位までの間に発症することが多いのが特徴、特にシルバーブロンドや麦わら色の髪の子どもに多いといいます。
症状は「成長とともに症状が改善されていく」ことが多いことがわかっていましたが、それ以上の原因は実際にはわかっていませんでした。
そんなときドイツ・ボン大学の研究チームが、この症候群の子ども11人の遺伝子を詳しく調べたところ、
その原因と見られる3つの遺伝子の突然変異がを発見しました!
- 毛幹の主要タンパク質の設計図が入った遺伝子
- 毛幹の組立に必要なタンパクを下ごしらえする遺伝子
- ケラチンの薄い繊維の間にそれを閉じ込める遺伝子
これら3つの遺伝子のいずれかの突然変異が毛髪の通常の発育を阻害し、”形のゆがんだ毛幹”ができるそうです。
通常の毛髪の断面は円形をしていますが、
「櫛でとかせない頭髪症候群」を発症している人の毛髪は断面が三角形、楕円形、ハート型に変形していることが確認されたそうです。
とは言え、今のところ有効的な「櫛でとかせない症候群」の治療法はないので、子供の成長とともにだんだん落ち着いてきて、普通の髪質にもどることを期待するしかないようです。
現在シラちゃんの髪は、毎朝お母さんが10~20分かけて、もつれを防ぐスプレーを使い、目の粗い櫛で優しく優しくシラの髪をといているそうです。
今でも似合ってて可愛いですけど、成長して早く普通の髪の毛になって色々なヘアスタイルを楽しめるようになるといいですね。
この先天的な症状ではなく、ご自身の髪の毛の扱い方で髪の毛がとけなくなってしまった方もいらっしゃいます。
寝たきりや入院中などにも起こりやすい症例なのでお気をつけてくださいね。
ではでは。
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