どーも!大阪の「ART FOR ART’S」でスタイリストをしている、ヘアケアブロガーあっくん★です!
最近は天然成分やオーガニック成分など自然派や植物性などをアピールするような化粧品がとても多いです。
そんな中、
「天然由来成分98%配合!」
「天然由来成分のみで出来ています。」
こんな宣伝文句が書いてある化粧品って結構あると思います。
プロが使用するシャンプーやトリートメント、ヘアカラーなどにもそんなフレーズを書いてアピールしてくるものもあります。
天然由来ってことは自然の成分だけを使っているので、
化学的な成分は含まれていなく、とても安全で肌や髪にいいんですよね??
と思っている方多いのではないでしょうか・・・
そこで今回は”天然由来”について解説していきたいと思います。
〔もくじ〕
天然由来◯◯%の巧妙なワナ
実はこの”天然由来”というのはとても巧妙な言葉のワナで、
メーカー側が化粧品のことをよくわかっていない消費者をうまく騙そうとしているものがたくさんあります。
それを少し解説していきたいと思います。
①何に対して◯◯%以上?
例えば「天然由来98%以上配合」と大きく書いてあると、
通常、”化粧品全体の成分”のほとんどが天然由来の成分で出来ていると思ってしまいがちですが、
よく下の方を見てみると、小さな字で、
(# オイル成分に対して) (# 配合エキスに対して)
といった注意書きが書いてあるものがあります。
化粧品に使用されるオイル成分やエキスなどを天然の植物から採られたものを使用しているということですが、
もともとそういったオイルやエキスなどはたいがい植物から採られた天然成分です。
全体の成分でなく、一部のオイルやエキスに対する割合を言われても、
まぁそりゃそうだろう、といった感じになります。
何に対して◯%以上なのか理解しておくことが大切です。
②化粧品のほとんどは水
化粧品の仕組みや成分などを知ればすぐわかるのですが、
だいたいの化粧品の80〜90%の成分は「水」で出来ています。
これは化粧品の成分と分量を公開してくれている良心的なメーカーの「ちふれ」さんのシャンプーです。
引用:http://haruko416.hatenablog.com/entry/2015/07/28/070906
こちらを見てもらうと洗浄成分になるメイン界面活性剤を足しても12%程度、あとは1%以下の成分ばかりです。
普通のシャンプーですら8割以上「水」で出来ているのです。
悪い意味ではなく9割以上「水」で出来ている化粧品というのは普通に存在します。
ただ、この当たり前の化粧品の割合のことを、
わざわざ「天然由来90%以上」と言ってすごいことのようにアピールしている場合があります。
③そもそもすべて天然”由来”
①、②とメーカーの巧妙な言い回しをご紹介しましたが、
実際には、この③ですべて説明できます。
そもそも私達が使っている化粧品の成分は、
すべて『天然由来』なんです!
どういうことかと言いますと、
どんな成分でも”元の由来”は天然のものになります。
それは石油化学物質であっても、
石油自体はそもそも遥か古代の動物や微生物の屍骸が積み重なり、年月ともに変化したものです。
つまり由来は天然のもの。
極端な話、プラスチックであろうと、ガラスであろうと、元を辿ればすべて地球上に存在するもの。
全くイチから化学的に産み出されたものなんて存在しないのです。
なのでどんな化学物質がたくさん入っていようが、天然由来100%と謳ってもウソにはならないのです。
まとめ
「天然由来成分」とは、天然の素材に化学処理を加えてできた成分のことです。
これを踏まえて考えると、「天然由来成分」というのは、ずいぶん広い意味で捉えることができるということがわかると思います。
最終的な成分が化学物質でも、天然物質から作り上げればそれは、「天然由来成分」となるのです!
天然が優しくて、化学物質が肌に悪いということはないのですが、
一般的には天然成分の方が肌や髪に優しそうというイメージを利用しているにすぎません。
「天然由来◯%以上」というメーカーの巧妙な言葉に騙されて、
天然由来の商品はすべて『安全で優しい』など思い込まないように気をつけてくださいね!
こちらも参考にしてみてください。
ではでは。
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