どーもー!
髪と地球のことを真剣に考える美容師あっくんです。
毎日少しずつ伸びる髪の毛。
1ヶ月〜半年以内に理美容室でカットされるという方がほとんどだと思いますが、
その切った髪の毛で、もしかしたら地球を救うことができるかもしれないというお話です。
〔もくじ〕
髪の毛が海に流出した油を吸い取り綺麗にしてくれる
2006年にフィリピン史上最悪といわれる「ギマラス島重油流出事故」というタンカー沈没による重油流出事故が起こりました。
この時に流出した大量の油の処理に、とても珍しい方法が採用されました!
それが、人の「髪の毛」です!
引用 http://karapaia.com/archives/52263920.html
この奇妙なソーセージの様な袋の中に詰まっているものは、実は”人間の髪の毛“なんです。
この人間の髪の毛で事故で海に流出してしまった油を吸い上げようとするプロジェクトが行われました。
美容師が原油流出事故映像を見て閃めく!
この海に流出した油を髪の毛で吸うというアイデアは、
1989年に起こった「エクソンバルディーズ号現流出事故」の映像を見ていた、美容師のフィル・マクロイさんが思いついたものでした。
その石油事故の映像には動物の毛皮や羽に原油がべっとりと付着していました。
しかし、毛皮や羽を使えば、海に流れた油を取ることができるかも!?
しかし、そんな大量の毛皮や羽を集めることは困難なことだと思いましたが、
ふと、自分が毎日のようにカットしているお客様の髪の毛があることに気づきました。
「普段は切った髪の毛は捨ててしまうが、これを海の美化に利用できれば・・・」
そう考えたマクロイさんは、とある実験を試みます。
髪の毛を一房掴んで妻のストッキングに詰めて、水に浮かべた機械油で試してみました。
すると、予想通り人間の髪の毛も油を吸収してくれることがわかりました!
髪の毛の油吸収効果がNASAで実証される
引用 http://karapaia.com/archives/52263920.html
1998年、マクロイさんは、NASAマーシャル宇宙飛行センターで髪の毛を詰めて作ったスポンジで実験を行いました。
その結果、なんと11,000キロの髪の毛をナイロンの袋に入れれば、64万リットルの原油を吸収できると推定されました!
3.7リットの原油が2分未満で吸収される計算になるそうです。
髪の毛には水を弾き汚染物を吸着する優れた特性があります。
ヘアオイルやトリートメントなどを使用するとわかるように髪の毛はたくさんの油を吸着してくれます。
人間の髪の毛は天然でタダ同然で集めることが出来るので原油の除去には理想的な素材だといえますね。
こうしたNASAで検証された結果を得て、
1999年、マター・オブ・トラストの共同創業者で代表のリサ・ゴーチェさんと協力し、海の波間を清掃する「クリーンウェーブプロジェクト」が立ち上げられました。
髪の毛からつくる「オイルフェンス」
引用 http://karapaia.com/archives/52263920.html
髪オイルフェンスの作り方はとても簡単です。ストッキングに髪の毛を入れるだけ。
油汚れはどこにでもあるので、 港や海岸などで使えばビーチを守ることもできます。
マクロイさんが立ち上げたマター・オブ・トラストの「クリーンウェーブプロジェクト」では、
寄付された髪の毛・毛皮・羽毛などを集め原油を吸い取るオイルフェンスにリサイクルしています。
だが髪のオイルフェンスはまたまだ広く普及していないそうです。
有名な2010年のメキシコ湾原油流出事故では87日にわたり1億3400ガロンの原油が流出しましたが、
その処理には大量の分散剤・回収装置や火のほか、合成素材のオイルフェンスが使われました。
こういった原油処理方法は生態系への影響は甚大で、多くの海洋生物が死に生息地が破壊され、人間にも影響を与えます。
できる限り早くこの髪の毛でのオイルフェンスが広まり利用されることになるといいですね。
(追記)モーリシャス沖、重油回収で「髪の毛」に注目
インド洋のモーリシャス沖で日本の貨物船から大量の重油が流出した事故を受け、
実際に髪の毛をオイルフェンスとして利用。現地では自らの髪の毛を提供する動きが広がっているようです。
次の原油流出から海を救うのはあなたの髪の毛かもしれません。
ただこの水質汚染を作り出したのは、そもそも人間だということを忘れてはいけません。
ではでは。
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あっくん★
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