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縮毛矯正を繰り返ししていたアメリカ人の女性が、
「子宮がん」になったとし損害賠償を求めてロレアルを提訴したというニュースが出ていました。
〔もくじ〕
縮毛矯正剤で子宮がんに 米国人女性がロレアル提訴
【AFP=時事】仏化粧品大手ロレアル(L’Oreal)の米国支社が販売した化学薬品を用いた縮毛矯正剤で子宮がんになったとする米国人女性が21日、損害賠償を求めて同社を提訴した。代理人弁護士が明らかにした。
ジェニー・ミッチェル(Jenny Mitchel)さんは、ロレアルの縮毛矯正剤を20年以上使用して子宮がんになり、子宮の全摘出を余儀なくされたと主張している。
この数日前には、化学薬品を用いた縮毛矯正剤の使用と子宮がんとの関連性を立証した論文が米国立がん研究所ジャーナル(Journal of the National Cancer Institute)に掲載された。
同論文は、年に4回以上縮毛矯正剤を使用する女性は、使用しない女性に比べて子宮体がんになるリスクが2倍以上だとしている。
米国では黒人女性を中心に子宮がんが増加している。
代理人弁護士のベン・クランプ(Ben Crump)氏は「黒人女性は長年、特に黒人向けに販売されている危険な製品の被害を受けてきた」と主張。
「ミッチェルさんは、企業が利益を追求するために黒人女性を積極的に欺いてきた数多くの悲劇的なケースの一つにすぎない」と述べた。
ロレアル側は今のところコメントを発表していない。
縮毛矯正剤が子宮がんリスクと関連している?!
ヘアケア製品の使用と子宮がん発症との関連を検証した結果が10月17日、
「Journal of the National Cancer Institute」オンラインに掲載されたその3日後に縮毛矯正剤を販売している大手ロレアルに訴訟があったようです。
この論文にある研究内容としては、
米国国立環境衛生科学研究所主導で実施された、環境と遺伝子が乳がんの発症にどのように影響するかを研究したSister Studyの参加者3万3万3947例を対象に、ヘアケア製品使用と子宮がん発症の関連を検証。
被験者は過去12カ月間での染毛剤、縮毛矯正剤、リラクサー、整髪料、パーマ、ボディウェーブなどのヘアケア製品使用についての質問票に回答した。
ヘアケア製品と子宮がんの関連は、コックス比例ハザードモデルを使用して定量化した。コックス比例ハザードモデルを使用して、調整後ハザード比および95%信頼区間(CI)を推定し、ヘアケア製品と子宮がんの関連を定量化した。すべての統計検定は両側で実施した。
その結果、平均10.9年の追跡で、子宮がん症例378件が特定された。過去12カ月間での縮毛矯正製品の使用ありは、なしに比べ、乳がん発症率増加と関連した。
12カ月間で4回超の頻繁な使用では、この関連はより強くなった。染毛剤、パーマ、ボディウェーブなどのその他のヘア製品使用は、子宮がん発症と関連しなかった。
この様な検証結果となるのですが、縮毛矯正剤の「どの成分が原因」かは特定されていませんでした。
論文の結論には以下のように記載されています。
These findings are the first epidemiologic evidence of association between use of straightening products and uterine cancer. More research is warranted to replicate our findings in other settings and to identify specific chemicals driving this observed association.
これらの調査結果は、矯正製品の使用と子宮がんとの関連を示す最初の疫学的証拠です。 他の設定で私たちの調査結果を再現し、この観察された関連性を促進する特定の化学物質を特定するには、さらなる研究が必要です.
論文の著者が所属するNIH (the National Institutes of Health: アメリカ国立衛生研究所) のニュースリリースには以下のように記載されていました。
The researchers did not collect information on brands or ingredients in the hair products the women used. However, in the paper they note that several chemicals that have been found in straighteners (such as parabens, bisphenol A, metals, and formaldehyde) could be contributing to the increased uterine cancer risk observed. Chemical exposure from hair product use, especially straighteners, could be more concerning than other personal care products due to increased absorption through the scalp which may be exacerbated by burns and lesions caused by straighteners.
研究者は、女性が使用したヘア製品のブランドや成分に関する情報を収集しませんでした. しかし、この論文では、ストレートナーに含まれるいくつかの化学物質(パラベン、ビスフェノールA、金属、ホルムアルデヒドなど)が、観察された子宮がんリスクの増加に寄与している可能性があると指摘しています. ヘア製品、特にストレートナーの使用による化学物質への曝露は、頭皮からの吸収が増加するため、他のパーソナルケア製品よりも懸念される可能性があり、ストレートナーによって引き起こされる火傷や損傷によって悪化する可能性があります
日本人で縮毛矯正してる人はどう考える?
実際に縮毛矯正が子宮がんが乳がんなどに影響を与えているのか、今回のニュースを読み解く限りではまだまだわからない事が多いですですが、
日本人で日本で販売されている縮毛矯正剤ならばほとんど気にしなくてよいレベルかと思います。
今は死ぬまでに半分の人が癌にかかると言われてる時代だし、
彼女が継続してロレアルの縮毛矯正剤を使用していたのか、がんの原因がそうであると証明するのが難しすぎると思いますので、立証は困難でしょう。
ただアメリカですので・・・、
これを受けたロレアルの対応や、これから集団訴訟や他のメーカーに同様に訴える事はあると思いますので今後とも動向には注視しておきます。
ただ、色々と思う事を少しツラツラ書くと、
- なんで縮毛矯正だけ?普通のパーマ剤は?
- 縮毛矯正の薬剤は頭皮に付けないですけど?
- 毎日縮毛矯正を洗い流したりしてる美容師は癌だらけになってるの?
なんてとこですかねw
【追記】
この後にも同じ様に「縮毛矯正に発がん性物質が含まれる」というニュースが出てきたので、その真相を解説しています。
ではでは。
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