天然のヘアカラーとして、もしくはトリートメントととして日本でも愛用者が増えているヘナですが、
しかし、まだまだ「草で本当に髪が染まるの?」「髪にトリートメント効果が本当にあるの?」「そもそもよくわからない・・・」といった疑問などもあると思います。
今回はそんな「ヘナ」についての疑問やメリット・デメリットなどについて書いていきたいと思います。
〔もくじ〕
ヘナってどんなもの?
ヘナ(ヘンナ/henna)とは、インドや中近東などの熱帯地方に多く自生する植物で、
日本ではミソハギ科シコウカ(指甲花)学名は『Lawsonia inermis』という植物の葉を乾燥させ、細かく粉末状にしたものです。
ヘナは、学術的にはこのミソハギ科の植物を指しますが、ヘナを配合した天然原料の毛染めの総称を「ヘナ」と呼んでいます。
この粉末になったものを、水やお湯で練ってペースト状にし、髪の毛や皮膚に塗りつけて色を染めていくのです。
出典:http://hana-henna87.com/until-henna-is-made/
ヘナの歴史
ヘナの歴史は古く、紀元前5000年前から宗教的なペイティングや染毛料、薬や防腐剤、ウールで出来たペルシャ絨毯などの赤い染色にも使われてきたといわれています。
古代エジプトのクレオパトラがヘナで爪や髪を染めていたという逸話や、旧約聖書のなかにもヘナに関する記述が残されていたり、
ヒンズー教では、美と豊饒と幸運の女神であるラクシュミーが、ヘナをとても好んで使っていたと伝えられ、
インドの女性が額につける赤い印(ビンディ)や、結婚式などのお祭りの行事に、手や足などにヘナタトゥー(メヘンディ)を施してお祝いをする習慣などにもヘナが使われています。
また、アーユルヴェーダ(=インド伝承医学)では、“薬草”として使われているという長い歴史もあります。
このような歴史が「ヘナが人体にとって優しく安全な染料である」ことを証明しているといえるでしょう。
ヘナで髪や肌が染まる理由
ヘナで髪が染まるのは、そのヘナの葉にローソン(Lawsone)またはローソニアと呼ばれるオレンジ色の色素を含んでいるためです。
ローソンはタンパク質と結合する性質を持っているので、それを利用してケラチンというタンパク質が主成分である髪の毛や皮膚、爪を染めることができます。
ヘナで白髪を染めると白いためにオレンジ色に色が付き、黒髪は茶色がかりツヤが出やすくなります。
もちろん天然の草のためブリーチ作用はありませんので黒髪は明るくはなりませんが、タンパク質と結合して髪に色を付けるので一度染まると色が長持ちします。
なのでヘナは酸化染料を使ったヘアカラーと同じ「永久染毛剤」に区分されます。
ヘナのメリット・デメリット
ヘナのメリットとしては、
天然のヘナは脱色作用はないためにヘアカラーのように髪の毛を傷めることはありません。
むしろオレンジの色素が傷んだ髪にできてしまっているダメージホールの穴埋めをしてくれるために、ハリコシやツヤが出やすくなり、くせ毛なども落ち着きやすくなるといった効果があります。
そのため最近ではヘナをカラーリングだけでなくヘアトリートメントを目的にヘナを使う人もおられます。
ヘナは植物の粉なので、酸化染料だと頭皮がかぶれる、ジアミンアレルギーが出るといった方にでも使えます。
ただし、ヘナの成分が体に合わない方もおられますので、使う前に必ずパッチテストをしましょう。
ヘナのデメリットとしては、
カラーバリエーションが少ない(純粋なヘナはオレンジ色のみ)、いつも同じ色が出るとは限らない、染まりが悪い、脱色作用がないため明るくカラーリングができない、独特の匂いがある、染め時間が長い(最低40分以上)などがあります。
単純にヘアカラー剤と比べると、染まりが悪く、”毛染め”として考えると決して優れたものではありません。
ただし地肌や髪のことを考えたときにとても安心で優れたものになります。
ただし、市販の製品の中には、酸化染料(ジアミン)主体のヘアカラー製品に、ヘナを少量配合しただけで「ヘナ染め」などと表示されている商品や、
「天然ヘナ」と名乗りながら、染まりを良くするために少量の化学染料を混ぜたものもあります。
ヘナでありながらカラーバリエーションが多いものや、染まりが早いと謳っているようなものは、ヘナ以外のものが混ざっている可能性で非常に高いので注意が必要です!
化学染料や髪の傷みを避けたいときには全成分をよく確認するか、信頼のおけるヘナを選びましょう。
僕が信頼しているヘナはこちらの『ハナヘナ』です。
こちらのサイトにもヘナについてや、実際にハナヘナを使用されている方や美容師さんのお話がたくさんの書いてありますので参考にしてみてください。
僕も今後より詳しく書いていきたいと思います。
ではでは。
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