2021年、大阪府寝屋川市に美容室「hair's LOG(ヘアーズ ログ)』を独立オープンさせていただきました!

香草カラーや和漢彩染とは?ヘナやカラーとはどう違うの?

 

どーもー!

髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。

 

髪や頭皮に優しいと言われる「ヘナ」などのハーブについては何度もご紹介させていただいていますが、

 

同じ様なイメージを抱く「香草カラー」や「和漢彩染」などというカラー剤を聞いたことのある方も多いのでは?

「香草」や「和漢」と聞くと、ヘナと同じ様な天然のハーブのチカラで髪の毛を染めることができそうですが、実際のところはどうなのでしょうか?

 

実際にお店でもお客様から質問があることも多いので今回ご説明していきたいと思います。

 

 

〔もくじ〕

香草カラー・和漢彩染とは?

髪が傷んでいる、頭皮が弱い、ジアミンアレルギーになってしまったなどというお悩みがあるかたは、通常のアルカリカラーをやめられて、「ヘナ」を使用するという方も増えてきています。

髪や頭皮に優しいヘナですが、100%天然のヘナはメリット以外にも、

  • 染まりが悪い
  • オレンジ色になる
  • 明るくできない
  • 時間がかかる

 

などのデメリットもたくさんあります。

そのためなかなか手を出せなかったり、時間も手間もかかるために続かないという方も多いです。

 

そこで登場してきたのが「香草カラー」「和漢彩染」という新しい種類のカラー剤です。

ヘナとも通常のカラーとも違うこちらの香草カラーと和漢彩染は、ヘアカラーにおける「傷み、臭い、染みる」など不快な要素を少なくしたカラー剤になります。

ただハーブの名前や優しいイメージだけで飛びついてしまうと思わぬトラブルにもなりかねないので、

実際に頭皮や髪、アレルギーの方にも安心して使用できるカラー剤なのかなどを詳しくお伝えしたいと思います。

 

香草カラー和漢彩染の成分や特徴

香草カラーや和漢彩染は基本的には同じ様なものです(メーカーや商品の種類によって多少違っていますが)

 

どちらのカラー剤もは名前の通りで香草を使用していまして、カミツレ、カモミールやセージ、ローズマリーなどのハーブや植物、漢方の中に化学染料を粉末にして混ぜているものです。

コンセプトとしては通常のアルカリカラー(酸化染料)で起こる「傷み、臭い、染みる」という不快な要素をできる限り無くしたもので、

  • アルカリ剤(ブリーチ・膨潤)
  • 過酸化水素(発色・ブリーチの活性化)
  • 界面活性剤(浸透促進・クリーム状)

 

というアルカリカラーに必ず含まれるダメージや頭皮の刺激になる原因物質を出来るだけ配合しない構成になっております。

化学染料に関しては基本的には『ジアミン染料』が入っています。(中にはヘナやインディゴ、塩基性HC染料のものもあるようです)

 

香草カラーや和漢彩染は100%天然素材などで構成されているわけではなく、少量の化学成分やジアミンが含まれています。

なのでジアミンアレルギーの方は使用できません

 

ヘナを使用した場合はしっかりと染めるためには回数を重ねたり、かなりの時間を置いたりしないといけないといった、時間や手間がかかるというデメリットを最小限の化学染料でカバーしたものが香草カラーや和漢彩染になると考えてもらえば良いでしょう。

そのため、香草カラーや和漢彩染で染める場合は配合されている染料に注意しなければなりません。

 

染まる仕組み

染まる仕組みとしては、香草カラー和漢彩染は粉末状になっておりお湯で溶かしてから使用します。

粉末に含まれる酸化染料(ジアミン染料)と過ホウ酸ナトリウム(過酸化水素より優しい酸化剤)が、水分を含むことで反応し合い発色し白髪を染めてくれる仕組みになっています。

ただしアルカリ剤が含まれていないため黒髪のところは明るくならず白髪のところだけ色が入るように染まります。
(正確にいうと黒髪にも色が付きますが、地毛の黒が強いので黒のままに見えます)

 

ヘナや通常のカラーとの違い

ここまで、香草カラーと和漢彩染の成分や特徴についてお伝えしましたが、

ヘナや通常のカラーとの違いをまとめておきたいと思います

 

ヘナとの違い

  • ヘナは天然素材100%に対し、香草カラーや和漢彩染は少量の化学染料(主にジアミン)を含む。
  • ヘナは色の種類が少ないのに対して、香草カラーや和漢彩染は色の種類が豊富。
  • パーマなどの施術もヘナ後はかかりづらい場合がパーマなどの施術も可能。
  • カラーチェンジもヘナ・インディゴよりしやすい
  • ヘナの様な独特な草の香りは少ない
  • ヘナは放置時間も長いが、放置時間が短くても色が入る。
  • タンニン酸による蛋白変性がないので、仕上がりにキシむようなことは少ない
ただしヘナやインディゴを利用した香草カラーなどもあります

 

通常のカラーとの違い

  • 香草カラーや和漢彩染は、アルカリ剤が含まれていませんので、アルカリによる「ダメージ・刺激・臭い」はありません。
  • お湯で希釈するパウダー状
  • 過酸化水素(オキシ)を使用せずお湯と混ぜるだけで発色ができるが黒髪を明るくはできない。
  • ツヤ・質感が良く、トリートメント効果が大きい。
ただし過酸化水素を使用して明るくできる商品もあります

となります。

 

まとめ

香草カラーや和漢彩染は、近年ヘアカラーや白髪染めによる髪の悩みの増加や肌荒れなどのトラブルが起きてしまう人が増加傾向にあることから、できる限り髪や肌、身体にも影響を少なくした『低刺激』のカラー剤として開発された商品です。

 

ヘナよりも香草カラーや和漢彩染の方がカラーバリエーションも豊富であったり、白髪の染まりはよいなどのメリットはありますが、やはり少量でも化学染料(ジアミン)が含まれているものはアレルギーの方は使用できません。

カラーでのアレルギーは無いけれど出来るだけ髪や頭皮に優しいもので白髪を染めたり、明るい髪色を落ち着かせたいと思われる方にとっては最適なカラー剤になるかもしれません。

 

ではでは。

 

 


 現在ART FOR ART’Sでは香草カラーや和漢彩染は取り扱っておりません 

 

 

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大阪 寝屋川市 香里園駅 徒歩3分「hair's LOG(ヘアーズ ログ)のオーナーあっくんこと小野敦之(オノアツシ)です! ヘアケア・ヘアスタイル・美容に関わる正しくて為になる情報を楽しく発信しています。 特に髪の毛の傷みや、ヘアカラーにおけるアレルギーやかゆみなどの知識・経験においては同業者や美容メーカーからも厚い信頼をいただいき、ノンジアミンカラー「NODIA(ノジア)」をプロデュース。全国でセミナー開催し好評を得る。

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