どーもー!
大阪で髪や頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
今回のお客様はヘアカラーによるアレルギーが発症しご相談に来られたSさんです。
〔もくじ〕
アレルギー検査で様々なアレルゲンに反応された方へのヘアカラー
ご来店前に病院で正式なパッチテスト(ジャパニーズスタンダードアレルゲン)を行い、
- コバルト
- ラノリンアルコール
- パラベン
- PPD
へのアレルギー反応が見られたということでした。
それぞれ、金属、油脂、防腐剤、染料
PPDとは「パラフェニレンジアミン」とのことですので、
正式にジアミンアレルギーをお持ちだと診断されました。
ということは、パラフェニレンジアミンを含まないノンジアミンカラーでカラーリングしていかないといけないのはもちろんのこと、
パラベン、ラノリンアルコール、コバルトを含まないヘアカラーでカラーリングしていくこととなりました。
まずは Before
少し明るくされているので、真っ黒すぎないブラウンがご希望です。
白髪も一見チラホラですが、
顔周りに少し固まっているタイプです。
後ろとの白髪量に差がありますのでここは2種類のカラー剤を用意して対応していきたいと思います。
- 毛量 普通
- ゆるい癖あり
- 顔周り白髪50%以上、後ろ10〜20%程度
施術工程
白髪のところと、黒髪のところでは、同じカラー剤を使っても仕上がりの色が少し違います。
簡単に言うと、
白髪のところは明るめに染まり、黒髪のところは暗めに染まります。
その明度差をあまり出さない為にも、
白髪の多い顔周り箇所には濃いめの薬剤を用意して、先に塗布して時間をおきます。
その後全体の根元に少し明るくなる様に調整したノンジアミンカラー塗布、
そうすることで白髪量の違いがある方でも同じ様な染まり具合にすることが可能です。
アレルギー対策としましては、
塗布前には頭皮保護のオイルを塗ったり、ハケや手袋などもノンジアミンカラー専用の物を使用したり、
そしてお客様のアレルゲンを含まないヘアカラーでカラーリングしていきます(今回でいうと、パラフェニレンジアミン、コバルト、ラノリンアルコール、パラベン を含まないカラー剤になります)
仕上がり After
おおー!ツヤのある自然なブラウンに染まりましたー!(≧∇≦)
顔周りの白髪もしっかり染まり、均一な色に染まりましたね♪
そして染めている時や、お家に帰ってからもアレルギー反応は出なかったとのことです。
ヘアカラーでのアレルギーだとわかってもなかなかどの成分に反応されているかを確認するのは難しいのですが、
Sさんの様に病院でのパッチテストをおこなってくださると、使用できない成分が判断しやすくなるので美容師側としても安心感はあります。
有名メーカーのトリートメントやスタイリング剤にも、Sさんはアレルギー反応がある成分が含まれているので使わない方がいいと忠告されたそうです。
アレルギーに敏感であったり、何種類ものアレルギーをお持ちの方でしたら、
パラフェニレンジアミンだけでなく、他の成分によるアレルギー反応の可能性もあります。
原因が絞れればその成分が入ってないものなどの対策が出来たりしますので、ヘアカラー以外にも色んなものに反応してしまうという方は、先ずは病院にて調べてもらうことをオススメします。
どんなもので染めれるかわからない場合はご相談ください。もしかすると染めれるヘアカラーが見つかるかもしれません。
ではでは。
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