どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
美容室でヘアカラーをする時に、顔周りにクリームを塗られた経験のある方は多いのではないでしょうか?
そんなの塗られた事がない!という方もおられると思いますし、
そもそも何の為に付けてるの?という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
今回は、ヘアカラーの時に生え際に付けるクリームの役割について解説していきたいと思います。
〔もくじ〕
ヘアカラーの時に顔の周りに付けるクリームっていったい何?
生え際につけるクリームは、ヘアカラーから顔回りを保護するために「保護クリーム」「フェイスクリーム」などと呼ばれているのですが、
- 皮膚トラブルから守る為に
- 顔周りに色素が残らない為に
- 乳化で色を落としやすく
といった3つの役割をしてくれています。
役割①皮膚トラブルから守る為に
保護クリームを塗ることで、カラー剤による皮膚トラブルを回避する目的があります。
肌が敏感な方は、顔回りや耳後ろ、襟足にカラー剤、パーマ液がつくことでかゆみが起こったり、ただれたりする場合もあるので、その予防として塗ります。
いつもカラーやパーマの後に顔周りが赤くなったりピリピリしたりするという方は、施術の前に美容師さんにたっぷり塗ってもらう様に伝えておきましょう。
役割②顔周りに色素が残らない為に
カラーの時に生え際に付けるクリームは、皮膚にカラー剤の色素がつかないようにする為の役割もあります。
保護クリームを塗るのは、基本的に『白髪染め』の時です。
白髪染めをしたときに、髪の毛だけでなく顔周りやもみあげなどが染まってしまったという経験をされた方もいらっしゃると思います。
『白髪染め』は、真っ白な髪に対して色素を補うものなので、通常のカラー剤より色素が濃く配合されています。
その為に白髪染めの時は保護クリームを付けますが、オシャレ染めの場合は染まことがほぼ無いので保護クリームを付けないケースもよくあります。
もう1つ、白髪染めでも『ヘアマニキュア 』を使用する場合にも、ヘアマニキュアは毛髪の表面に色味を定着させるカラー剤ですが、皮膚につくと染まってしまうという特徴があります。(付いてしまうと通常の白髪染めより落ちにくいです)
そのために顔回りにクリームを付けることで、もし顔周りに少しマニキュアが付いてしまっても、染まり辛くする事ができるからです。
また逆に白髪染めやヘアマニキュアでも明るい色を使用する場合には付けない事もあります。
役割③乳化で色を落としやすく
保護クリームを付けておく事で、顔周りや頭皮に付いたカラー剤を落としやすくする事ができます。
白髪染めをされている方は、ヘアカラーを流す時にシャンプー台で、お湯をかけられながら頭皮をモミモミする様な事をされているのではないかと思います。
それは美容用語で『乳化』と呼ばれる作業で、
頭皮についたヘアカラー(油分)と、保護クリーム(油分)、お湯(水分)を混ぜ合わせ、馴染ませる事で、頭皮に付いたカラー剤を素早く綺麗に落とす事が出来るのです。
セルフカラーの際の保護クリームの代用品は?
美容室ではどこでも専用の保護クリームがありますが、自宅でセルフカラーをする場合も使った方がもちろんいいです。
では、どういったものを代用すればよいのでしょうか。
それはハンドクリームやワセリンです。
なぜかというと、カラー剤は油分でできています。水だけで油を落とすのは難しい(馴染まない)ですが、油で油を浮かすのは簡単です。
美容室のものは専用の為、もし付いてしまっても染まりが悪くならないようにできていますが、
市販のハンドクリーム、ワセリンなどを使う際は、生え際たっぷりにつけた場合、白髪の染まりが悪くなる場合があるので気を付けるようにしましょう。
また耳後ろや襟足は皮膚の炎症が起きやすい敏感な箇所なので、肌の弱い方は顔周りのだけでなく、耳後ろや襟足までしっかり塗ることが大切です。
自宅でセルフカラーをして、いつも顔周りが染まってしまう、顔周りが赤くなってしまうという方は、ぜひハンドクリームやワセリンで保護クリームの代用して皮膚を守るようにしましょう。
保護クリーム まとめ
美容室でヘアカラーの前に塗布される保護クリームには、
- 皮膚トラブルから守る為に
- 顔周りに色素が残らない為に
- 乳化で色を落としやすくする
といった役割があります。
美容室では使用するヘアカラーの種類やお客様の肌の状態などに合わせて使用するかしないかを考えていますが、
もしいつも色が残ってしまう、ピリピリ感があるという場合には、美容師さんにたっぷり塗布してもらう、生え際ギリギリのところまで塗ってもらうなどをお願いしてみましょう。
ではでは。
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