どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
長く伸ばした髪の毛を病気などで髪の毛を失ってしまった子供達に「医療用ウィッグ」として寄付をする「ヘアドネーション」の活動が広がってきています。
今回は髪の毛の寄付は医療用ウィッグだけでなく、日本の伝統技術に使ってもらえる事を知りましたのでご紹介したいと思います。
〔もくじ〕
あなたの髪が日本伝統技術によってハケになる「漆刷毛ヘアドネーション」
「漆刷毛(うるしばけ)ヘアドネーション」
それは、漆塗りを施す刷毛(ハケ)を製作するための寄付で、
全国の職人・愛好家の手元に届いたり、国宝修理、世界遺産 文化財などの保存修復に重要な役割を果たすものになります。
江戸時代明暦2年(1656年)に、世界で初めて、
- 人髪をもちいること、
- 毛が最後まで通っている鉛筆型
- 麦漆で硬く固めた毛板
の三大特徴を持つ漆刷毛を、
初代漆刷毛師 泉清吉さんが考案されました。
その世界でただひとつの江戸時代からの伝統技法を、365年間受け継いできた
泉家の9代目漆刷毛師
「九世 泉清吉」さん
の作る漆刷毛に今も日本人の髪が使われているのです。
初代・泉清吉さんが考案した漆刷毛はまるで鉛筆のように持ち手の部分まで毛が通っているのが特徴。
毛が傷んできた場合には、その部分を切り落とし持ち手を切り落とすことで、また新しい刷毛として長く使用することができます。
昭和30年代頃までは、数年間乾燥させて脂分を抜いた髪を使用していたそうですが、
脂分をこれまでより早く抜く処理方法を、9代目の泉さんが考案し、現代人の髪の毛も漆刷毛制作に使えるようになったそうです。
現在も漆刷毛に使用する人毛はほとんど中国からの輸入に頼っていたようですが、
「がんばれ ジャパン 戻ろう 日本の髪へ 現代日本人髪毛使用」
として2000年から現代日本人の髪毛使用を呼びかけ、
この「漆刷毛ヘアドネーション」への髪の毛の寄付を募っているようです。
「漆刷毛ヘアドネーション」の条件、送り方は?
「漆刷毛ヘアドネーション」の条件としましては、
- 髪の長さ15cm以上
- カラ-リングやブリーチをしてあっても大丈夫
との事です。
医療用ヘアドネーション「JHDAC」では31cm以上の髪の毛が必要となっていますが、
漆刷毛は15cmから受付可能となっています。
ただし、やはり長ければ長いほど有難いようです。
そして、カラーもブリーチも大丈夫と書かれていますが、
ウィッグ用みたいに染め直したり、加工はしないそうなので、普通のしっかりした黒髪が1番刷毛として有難いとの事。
くせ毛やパーマや縮毛矯正なども問題無さそうです。(板に挟んで何年も寝かせるので、真っ直ぐになるそうです)
髪の毛の送り方
切った髪の毛は、輪ゴムなどでしっかりとしばってください。太く一本でゴムやヒモでまとめてあればOKです。
(医療用のヘアドネーションは通常細かくゴムで縛ってますが、漆刷毛ヘアドネーションは細かくしなくて大丈夫だそうです)
髪の毛は到着後、一度洗った後に揃え直ししますので、特別綺麗に切り口などを整える必要はないそうです。
配達中などに途中に袋の中でバラけたりしないように、しっかりと括った髪の毛を、ポリ袋やジップロックなどに入れるか、紙に包んで、
通常郵便の封筒、レタ-パックなどでお送りください。
髪毛の送り先
〒170-0013 東京都豊島区東池袋2-62-8-11 泉清吉
TEL 03-6869-2157
mail info@urushibake.com
せっかく伸ばした髪をばっさり切る時に、医療用ヘアドネーションに寄付される事も大変素晴らしい事ですが、
芸術や文化を大切に思い、日本の伝統漆芸や国宝の修復の為に役立ってほしいと思われる方はぜひこちらの「漆刷毛ヘアドネーション」に髪の毛を寄付されてみてはいかがでしょうか?
「漆刷毛ヘアドネーション」賛同美容室
この漆刷毛ヘアドネーションについて詳しく調べていたら、
まさかまさかのお友達美容師さんがこの活動に協力されていました!!
こちらの「flavor★salon」をされているミカさんとは何度も美容のセミナーなどでお会いして仲良くさせていただいています♪
東京自由が丘で自然派美容室をされている美人美容師のミカさん
ミカさんがこの漆刷毛ヘアドネーションを美容室として初めて始められた方だと知ってとてもビックリでした!
東京で「漆刷毛ヘアドネーション」をされたいと思うのならば「flavor★salon」さんの方にお問い合わせされてみても良いかと思います♪
その他のご賛同の美容室さん
東京 青山のハロ-ケイズ美容室さん
東京江戸川区葛西 ヘアサロン美髪-mikami-さん
大阪 茨木市の likeChairさん
宮崎県 日南市の あまの美容室さん
などがあるそうです。
ご自身の髪の毛が日本の漆工芸、国宝修理の役に立てたい!と思われる方はぜひお問い合わせしてみてください。
今後はhair’s LOGでも、ヘアドネーションをご希望の方や、イメチェンでばっさり切る方に、
そしてヘアドネーションしたかったけど31cm伸ばすのは難しいと思われていた方にも、
この様な「漆刷毛ヘアドネーション」という方法もあるという事をお伝えしていこうと思います。
ではでは。
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あっくん★
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