どーも!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
くせ毛にお悩みの男性の方なら、自然なストレートヘアーに憧れがある方も多いのではないかと思います。
くせ毛の方がストレートヘアーになるには、毎日ヘアアイロンを使って伸ばすか、『縮毛矯正』をするのが1番です。
しかし、縮毛矯正をした事がない方、良いイメージのない方、失敗された経験のある方、など色んな疑問がある方も多いのではないかと思います。
そこで今回はメンズの縮毛矯正への疑問解決と、ナチュラルなストレートヘアーになるためのポイントをご紹介したいと思います!
それでは、初めて縮毛矯正をしようと考えている方や、これまで縮毛矯正で不自然なヘアスタイルになってしまったなど苦い経験のある方にも向けて『縮毛矯正』について解説していきたいと思います。
この記事を読むとわかること。
- くせ毛とは?
- 縮毛矯正とストパーとの違いは?
- 失敗しがちなメンズの矯正の理由
- 自然な縮毛矯正の方法
などが理解できる様になります。
〔もくじ〕
くせ毛とは?種類と特徴
くせ毛とは、うねったりねじれたり、縮れたりして生えている髪のことです。
一口に「くせ毛」と言ってもいくつか種類があります。
代表的なものは、
- 「波状毛」毛が波のようにうねっている髪
- 「捻転毛」毛がねじれていている髪
- 「縮毛」毛が縮れている
などが挙げられます。
日本人に最も多いとされているのは、1番目の「波状毛」で、カールしているくせ毛です。
カール具合には個人差があり、部分的に強かったり弱かったり、波状毛と捻転毛が混じっていたりと、実際の頭髪は様々な状態が混ざり合っています。
縮毛矯正の仕組みとは?ストレートパーマの違いは?
『縮毛矯正(しゅくもうきょうせい)』とは、
くせ毛による、うねったり、ハネたり、縮れた髪を「直毛」の状態で固定する美容の技術です。
縮毛矯正の仕組み
まず薬剤(還元剤)で髪の結合を切断し、柔らかな髪の状態をつくります。
そしてストレートアイロンなどで熱を加えながら、髪の毛を真っすぐに整えます。
最後に別の薬剤(酸化剤)で髪を再び結合させて、真っすぐに伸ばした髪の毛を固定することで、ストレートヘアを作り上げます。
基本的には、どんなくせ毛や髪質でもまっすぐにすることができ、一度まっすぐに矯正した部分はくせが戻らず、半永久的に直毛の状態が保たれます。
- うねるくせをまっすぐにしたい
- 乾くと広がるボリュームをおさえたい
- 汗や湿度で膨らむくせをおさえたい
というお悩みの方には、「縮毛矯正」がおすすめです。
ストレートパーマとの違いは
縮毛矯正とストレートパーマの大きな違いは、アイロンなどで熱を加えるか加えないかという点です。
ストレートパーマは、パーマ技術でつくりだした人工的なウェーブを、薬剤の力だけで落としてストレートに戻すことができます。
ただし、くせ毛をストレートにすることはできないので、頑固なくせ毛を矯正したいという方にはおすすめできません。
- 一度パーマをかけた髪を元に戻したい
- くせ毛は残っていいのでボリュームダウンしたい
- 縮毛矯正よりも髪への負担が小さい方がよい
という方には「ストレートパーマ」がオススメです。
縮毛矯正とストレートパーマの効果とメリットについて【まとめ】
縮毛矯正メリット
- 乾かすだけで毛先がまとまる
- 毎朝のスタイリングが楽になる
- 頭が小さくなる
- 雨の日や汗をかいてもストレートヘアーが持続する
ストレートパーマ
- 縮毛矯正よりもぺちゃんこになり過ぎない
- くせを残して自然にボリュームダウン
- パーマを落とすことができる
- 施術時間が短い、料金が安い
メンズの縮毛矯正が失敗しやすい理由
この様にメリットの多い縮毛矯正ですが、男性の方が、縮毛矯正をして『失敗した』といわれるケースがあります。
メンズの縮毛矯正によくある失敗は、
- くせが全く伸びなかった
- 髪がまっすぐになりすぎた
- 髪のボリュームがなくなった
などです。
男性のくせ毛は、女性より剛毛で癖も強い人が多いので縮毛矯正をしてもくせが伸びにくいことがあります。
縮毛矯正をしたのにクセが伸びない場合は、髪の結合を開いて閉じただけでダメージだけが残ってしまう事になります。そのため適切な薬剤選択が必要になってきます。
しかし、だからといってパワーの強い薬剤を使用して高温のヘアアイロンで髪の毛に熱を加え過ぎてしまうと、
髪が不自然にまっすぐピンピンのストレートになってしまったり、
ボリュームが無くなり過ぎてペタンコのカッコ悪いヘアスタイルになってしまいます。
『縮毛矯正』は、説明のところで書かせていただいた様に、”半永久的な技術”のため、
一度でも真っ直ぐになりすぎたり、ペタンコになりすぎた場合に、自然な柔らかさを出そうとしてもなかなか直りません。
最初の縮毛矯正ではやり過ぎの失敗をされない様に注意が必要です。
メンズの縮毛矯正をナチュラルに仕上げる方法
メンズの縮毛矯正が失敗しやすい理由は、
- 髪が太くクセが強い人が多い
- 髪が短いためクセを伸ばしづらい
- しっかりクセが伸ばすとピンピンになりやすい
- ボリュームが落ちすぎてペタンコになってしまう
などが原因となります。
男性のヘアスタイルは女性と比べて、ある程度のボリュームがある方がカッコよく決まります。
ただ頭全体のクセを伸ばすだけの縮毛矯正では“自然な仕上がり”にはなりにくいです。
その為に僕は男性から「縮毛矯正」を希望された場合には、様々な方法やテクニックを用いて自然なヘアスタイルになる様にしていきます。
具体的な縮毛矯正を自然に仕上げるテクニック
- 酸性〜中性の薬剤で優しく伸ばす
- ボリュームの欲しいトップにはあてない
- 根元を少しだけ空けて薬剤を塗布
- メッシュ状に薬剤を塗布
- 曲げながらアイロンで伸ばす
- 毛先に強い薬剤を付けない
などのテクニックを用いて、
これらをお客様のくせ毛の強さや、ご希望のヘアスタイルのイメージに合わせて、一つから複数取り入れながら、ナチュラルなストレートヘアに仕上げていきます。
その為に、一般的なサロンで行われてしまう、
強い薬剤を根元から毛先までたっぷり塗られて、しっかりとアイロンされて、仕上がりが不自然。
という失敗にならないように、
できるだけ自然で柔らかい仕上がりで、縮毛矯正をかけた感じを強く出さないで、
理想は地毛がもともと直毛に見えるような仕上がりを目指して縮毛矯正させていただきます!
それでは実際の男性のお客様の施術例をご紹介しておきます。
メンズのナチュラルな縮毛矯正
今回のお客様は神戸で一人暮らしをしているけど、いつも髪を切りにわざわざ大阪まできてくれるお客様です!
仕事しながら一人暮らしだと、いろいろと忙しくてあんまり朝のセットに時間をかけたくないですよね。
しかも髪の癖がかなり強めのお客様…
今回はカットと縮毛矯正でスッキリと扱いやすいヘアスタイルにしていきましょう♪
『ナチュラル矯正』強いくせ毛でも自然なスタイルに♪
ということで、まずはBeforeから
ご来店時の状態ですが、くせ毛により大きく広がっているのがわかると思います。
さらに1度シャンプーしてみると、
さらにクセが出てカーリーな状態になってしまうのです( ̄▽ ̄)
(むしろスタイリングが上手ですね)
慣れているときは細かいカールが出て、乾かすと広がりやすいタイプのくせ毛になります。
今回のメニューは『縮毛矯正』の希望ですが、全体的にまっすぐになるのはお客様も好きではないので、
今回は”ストレートにする部分”、”クセを残す部分”を混ぜながら、
朝から頑張ってブローしなくても、ばーっと乾かすだけでいい感じになるように『ナチュラル矯正』でいきたいと思います。
それでは、
施術スタート!
今回はパワー違う2種類のストレートのお薬を、
お客様のくせ毛を見て、仕上がりをイメージしながら、
塗るとこ、塗らないとこを考えて、薬剤を塗布していきます。
で、1剤の塗布後はこんな感じです~
クセとクセの間にストレートの毛をつくり、ほしいクセは残しつつ、縦・横ランダムに塗布しました。
この後は、通常通り、
一度薬剤をしっかりと流して~
ドライヤーでばーっと乾かして~
ストレートアイロンで、自然な丸みを作りながら、くせをしっかり伸ばしていきます。
固定の薬剤をつけて、時間を置いて〜
しっかり流して、乾かしたら〜
ナチュラル矯正の完成です♪
スッキリナチュラルなスタイルになったー!(≧∇≦)
知らない人から見ると、パーマスタイルなのかちょうどこのくらいのクセなのかわからないくらい自然ですね♪
ニコ
遠いところからありがとうねー(≧∇≦)
仕事もこれからどんどん忙しくなっていくと思うけどがんばってね!
”くせ毛”が気になる方は多いと思いますが、決して”まっすぐなストレートヘア”にしたいわけじゃないという方も多いと思います。
縮毛矯正も気になるとこだけしてあげたり、ランダムにあててあげるたりすることでナチュラルなヘアスタイルにすることができます。
くせや気になるところも人それぞれ、そしてやり方も様々です。
もし気になることがあればお気軽にご相談くださいね。
強めの前髪のくせ毛をぺたんこにならないようにナチュラルに
お次はご家族のご紹介で来てくれているKくんです。
高校生になって年頃なのか、くせ毛が気になっているみたいです〜
なので今回はお母さんにお願いして、人生初めての縮毛矯正に来てくれました♪
初めての縮毛矯正はナチュラルに
半年くらいぶりのご来店だったけど、その間は自分で切ってたKくんw
かなり左右の長さがバラバラだったり、くせ毛も出てはねていました(この時点でのBefore写真は撮り忘れてますw)
シャンプー後、
まずは全体的に大まかに切り直して、
ばーっと、ドライしてからくせ毛を確認していきます。
ということで、
まずはベースカット後のBefore
バックの癖はそこまで強くないので、少し短くしたことであまり気になりにくくなりました。
しかし、
Kくんが1番気にしているのは顔周りの強めの癖。
この癖が特に嫌でまっすぐにしたいそうです。
ただ「縮毛矯正」が希望だからといっても、
髪質的には柔らかめで毛量もそれほど多くないので、
全体的にしっかり縮毛矯正をすると、どうしてもペタンとなりやすい髪質です。
なので、自然になるように、髪の毛全部を縮毛矯正するのではなく、少し癖も残すようにランダムに縮毛矯正することで、
ペタンとしない、まっすぐ過ぎないナチュラルな縮毛矯正をしていきたいと思います。
特にメンズの方にはこのウィービングでのナチュラル矯正がオススメです!
それでは、
施術スタート!
1番癖が気になる、顔周り〜前髪には中性のストレートの薬剤を塗布していきます。
中性の薬剤を使うことで、通常のアルカリ矯正でなりやすい、
- まっすぐピンピンになってしまう
- ボリュームがなくなりペタンコになってしまう
という事を防ぎながら、
やわらかい自然な前髪に仕上げていきたいと思います。
その後は、
こちらのアイテムを使いながら、
全体的にウィービング状(細めのメッシュ)にストレートの1剤を塗布していきます。
薬剤塗布後はこんな感じになりました〜
ウィービング状なので全体の30〜40%くらいしか薬剤がついていない状態です。
これにより、ストレートの部分、くせ毛が残る部分を作りながら、くせ毛を弱めて自然なヘアスタイルにする事ができます。
このまま時間をおいて〜
一度流してから、
乾かして、アイロンをしていきます。
スルスル
スルスル
全体的にざっくりとアイロンを通して癖を伸ばしたら、
固定の2剤を塗布して〜
流して〜
ばーっと乾かしたら〜
はい!ナチュラルなメンズ矯正の完成です♪
おおー!まるで縮毛矯正したのがわからないくらい自然なヘアスタイルになったー!(≧∇≦)
気になる顔周りも、
丸みのある前髪てとってもナチュラルになりましたー!
初めての縮毛矯正であんまりしっかりやり過ぎると、クラスのみんなからすごい言われたり恥ずかしくなってしまうかもしれないけど、
こんな感じなら髪の毛切ったくらいで、あんまりいじられることもなさそうだねw
【まとめ】メンズのナチュラルな縮毛矯正
一度するだけで、乾かすだけでストレートになり、雨や湿度にも強くなる『縮毛矯正』はくせ毛でお悩みの方にとって優れた技術です。
ただし、髪の毛の短めの男性の場合、
- 髪が太くクセが伸びなかった
- ピンピンのまっすぐ過ぎる不自然な仕上がりになった
- ボリュームが落ちすぎてペタンコになってしまった
などの失敗が起こりやすいです。
しかし、酸性〜中性の優しい薬剤を使ったり、くせ毛の強さを確認しながら、ストレートにするとこしないところを作ったりすることで、
まるで地毛かのような自然な仕上がりにする事が可能です。
薬剤選びや、塗布箇所、塗布方法などは、お客様のご希望に合わせてそれぞれオーダーメイド感覚で調整いたしますので、
これまでの縮毛矯正で不自然な仕上がりになってしまって嫌なイメージをお持ちの方でもぜひご相談くださいね!
ではでは。
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あっくん★
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男性・女性問わずナチュラルな縮毛矯正を得意としています。