どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
「フケ」は頭皮の新陳代謝によって誰でも起こるものですが、頭皮の状態や寒い季節などの乾燥などによって多くフケが出て困っている方も多いと思います。
そんな方にフケを抑える事のできる新しいシャンプー用の成分が開発されたという嬉しいニュースが入ってきました!
〔もくじ〕
三洋化成、フケ7割抑えるシャンプー添加剤を開発
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三洋化成工業は2日、シャンプー材料と混ぜ合わせフケやかゆみを低減する添加剤「ピウセリアAMC」を開発したと発表した。フケの原因となる菌の繁殖を従来品に比べ75%減らせる。泡立ちがきめ細かくなり、頭皮の汚れの残りなどを防ぐ。まずは国内の美容室向けに発売し、今後は中国など海外展開も視野に入れる。
独自の界面制御技術を用い、水で薄めても効率よく頭を洗える。かゆみも従来に比べて4割ほど抑えられるという。
フケかゆみを低減させる両性界面活性剤「ピウセリア AMC」
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三洋化成工業株式会社は、アミノ酸系シャンプーの成分として、アミノ酸系アニオン性界面活性剤と併用することでフケ・かゆみ を低減させる、
両性界面活性剤『ピウセリア AMC』を開発しました!
これまでのアミノ酸系シャンプーの特徴
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アミノ酸系の界面活性剤は、低刺激の洗浄力で優しく洗い上げるのが特長の界面活性剤です。
この特長を生かして主にシャンプー、洗顔剤等に使われており、「肌や頭皮への刺激が少ないシャンプーとしてアミノ酸系が良い」というフレーズは皆さん聞いたことがあるかと思います。
ただしアミノ酸系アニオン界面活性剤(主にココイルグルタミン酸2ナトリウムなど)は、洗浄力が非常に穏やかで、頭皮への負担が少なく洗い上げれる反面、
優し過ぎて汚れを落としきれなかったり、泡立ちが悪かったり、残留性が高め、などという事もあり、
通常は単独で使用されることは少なく、他の界面活性剤(主に両性界面活性剤)などをバランスよく配合してシャンプーとしての性能を発揮させている事が多いです。
フケかゆみの原因として、
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フケ・かゆみなどの頭皮トラブルには、乾燥、汚れ、皮膚炎、ストレス、洗い過ぎなど様々な原因がありますが、
界面活性剤の頭皮への吸着、スタイリング剤や皮脂などの洗い残しなども原因の1つです。
アミノ酸系シャンプーは、髪や頭皮に優しくしっとりとした仕上がりになるものの、スタイリング剤や皮脂をきちんと落としきれてなかったり、
シャンプー自体もしっかり流さないと髪や頭皮に残留し、それがフケやかゆみの原因となってしまっている場合も多いのです。
そこで、三洋化成さんはこれまで培ってきた界面制御技術の知見を活かし、 フケ・かゆみの低減できる両性界面活性剤を開発に取りかかりました。
両性界面活性剤『ピウセリア AMC』
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その結果、アミノ酸系アニオン性界面活性剤と両性界面活性剤『ピウセリア AMC』を併用することで、頭皮への吸着や洗い残りの少ないシャンプーの処方ができることに成功しました。
一般的に、界面活性剤自体の洗浄力を向上すると必要な油分まで取りすぎてしまい、刺激性も向上するなど、洗浄性と刺激性はトレードオフの関係になっているのですが、
この『ピウセリア AMC』をアミノ酸系アニオン性界面活性剤と併用した場合、界面活性剤自体の洗浄力を向上させるのではなく、“きめ細かい泡”により汚れを浮かせて効率的に除去することで汚れ残りを低減、
きめ細かい泡ほど界面活性剤の頭皮角層への吸着が減少することが知られており、
界面活性剤自体が残留し、かゆみなどの皮膚刺激を引き起こす可能性を低減できる仕組みとなっているようです。
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現代人のライフスタイルやヘアカラーやパーマなどのヘアスタイルなど流れから、アミノ酸系シャンプーの需要は今後も増え続けることが予想されます。
髪や頭皮に優しいアミノ酸系界面活性剤を用いながらも、フケ・かゆみを低減する成分や商品というのはより求められていることでしょう。
この『ピウセリア AMC』を配合したシャンプーなどが今後増えてくる可能性は高いと思います。また同じ様な新しい成分や処方により頭皮トラブルが解消できる様になってくるといいですね!
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ちなみにこのピウセリアAMCを開発したのは、三洋化成の女性チーム、いわゆる”リケジョ”との事です♪
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こちらから、ニュース番組で特集された時の動画も観れます。
ではでは。
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あっくん★
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『ピウセリア AMC』
INCI Name :SODIUM LAURAMINOPROPIONATE
化粧品表示名称:ラウラミノプロピオン酸Na