どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
ヘアカラーにおいてのアレルギーといえば、
ジアミンを筆頭に”染料“となる成分が原因であることが多いとされています。
一般の方のイメージだと、
若い頃にブリーチとか派手な色で遊びまくってる人がヘアカラーのアレルギーになりやいと思っていらっしゃる場合も多いですが、
実は若い頃から白髪染めや黒染めなのどのジアミン染料の多いヘアカラーを繰り返してる方の方がヘアカラーリスクに関しては高くなります。
しかし、そんな中、
ジアミン染料の入っていない「ブリーチ」に含まれている成分にもアレルギーリスクがあるので注意をしなさいというニュースがありました!
〔もくじ〕
ヘアケア製品に含まれる過硫酸にアレルギーリスク
ヘアケア製品に含まれる過硫酸の制限を薦めたニュースリリースが6月12日、フランス食品環境労働衛生安全庁(French Agency for Food, Environmental and Occupational Health & Safety:ANSES)から発表された。
ANSESは、主にヘアブリーチ製品に使用される過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、および過硫酸ナトリウム物質に関する専門家による評価作業を発表した。過硫酸塩はアレルギー性の呼吸および皮膚反応を引き起こす感作物質として、理髪師・美容師および消費者に健康上のリスクをもたらすと考えられている。
ANSESは、現在報告されている過硫酸の影響と障害を考慮して、過硫酸塩を含む製品への専門家および一般の人々のばく露を最小限に抑えることを推奨した。
ブリーチ剤に含まれる過硫酸類にアレルギーの可能性が!
ブリーチ剤には大きく「クリームタイプ」と「パウダータイプ」の2種類があり、
パウダーブリーチと呼ばれる粉のタイプにはこの、「過硫酸アンモニウム」や「過硫酸カリウム」、「過硫酸ナトリウム」などが必ずと言っていいほど入っています。
これはブリーチ剤に含まれるアルカリ剤と2剤である過酸化水素を混ぜた時におこる脱色作用(ブリーチ作用)をより高めるために配合されている酸化補助剤です。
ブリーチ剤で染める方だけでなく、取り扱う理美容師さんも要注意!!
過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウムおよび過硫酸ナトリウムは、欧州CLP規制で呼吸器感作性および皮膚感作性に分類されており、第4級アンモニウムに次いで、化学物質ばく露に関連した職業性喘息の原因である。
これらの物質に関連したアレルギー反応の大多数は理髪・美容店で発生したものだった。2001~15年にフランスの「職業病の監視と予防のための全国ネットワーク(National Network for the Monitoring and Prevention of Occupational Diseases:RNV3P)には、過硫酸塩に関連した1000以上の職業病の症例が報告されている。
その大部分は、美容師に関係しており、4分の1は若年労働者と実習生だった。
こちらを読むと、アレルギーの症状はジアミン染料を使用したときに起こる、皮膚のかぶれや痒みといったアレルギー反応というより、
呼吸器などに反応し、喘息などの症状が出るケースが多そうです。
これはパウダー状になっているために、混ぜる時などに空気中に舞い、知らず知らずの内に吸い込んでしまっている可能性があります。
ということは、ブリーチを繰り返しているお客様以上に、
ブリーチを多用するデザイン系のヘアカラーを得意としてる美容師やその美容室のスタッフ達が起こりやすいアレルギー症状だと言えます。
ブリーチの使用が多い美容師さんは、違和感を感じる前にマスクの着用や、混ぜ始めは息を止めておく、広い空間で混ぜる、などの対策をしておいた方がいいでしょう。
もちろんセルフブリーチなどをよくする一般の方も同様です。
狭い洗面台やお風呂場などでこもってブリーチしているとアレルギーになりやすい可能性がありますので注意してくださいね!
ではでは。
こちらの記事もおススメです★
あっくん★
最新記事 by あっくん★ (全て見る)
- 広島でノンジアミン「NODIAカラーセミナー」を開催したよ! - 2024年11月21日
- YouTubeチャンネル「美容師あっくんのヘアケアちゃんねる」始まりました! - 2024年11月11日
- 大阪発のWEBメディア「オオサカジン」で紹介していただきました! - 2024年11月4日