どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
今回は、
「美容院でカラーしたほうが色持ちがいいですよー!」
とか美容師さんから言われることも多いと思いますが、一般の方だと本当に違うのか疑問をもっている方もおられるかもしれません。
などと思われてるいる方に向けて、なぜ美容院でカラーすると色持ちが良いのか説明していきたいと思います。
〔もくじ〕
市販カラーと比べて美容院のカラーが長持ちする理由とは?
ヘアカラーの色落ちに関する記事はコチラ
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一般の方のイメージだと、市販のカラーと美容院のカラーでは、
カラーの薬剤そのものが違うために色落ち具合が違ってると思うでしょうが、
実はそこは大きな違いではありません!
もちろん違うところも多数ありますが、”色持ち”に関してはそれはそこまで重要なことではありません。
カラー剤以外に染め方に違いが
じゃあカラー剤そのものではないなら、何が違うのかと言いますと、
市販のカラーをするときは・・・
ひとつのカラー剤を買ってきて、
そのまま混ぜて、箱に書いてある時間置いたら流す。
ということで終わると思いますが、
美容室でのカラーであれば・・・
美容師さんが髪の状態(今の髪の明るさ、残ってる色味、そして髪ダメージ)などを判断して、カラー剤の選定をします。
根元と毛先の状態が違えばそれに合わせた調合をしたカラー剤を塗り分けたり、時間差で塗布したりします。
根元などは頭の中でも明るくなりやすい箇所、明るくなりにくい箇所などを判断して塗布していきます。
引用:http://www.hoyu.co.jp/howto/point_condition.html
単色で根元から毛先までを一発で塗ることはほとんどないと思います(ベリーショートくらいでしょうか)
根元のリタッチだけであれば単色で根元を一発で塗りますが、毛先には塗らないというご自身では出来ないテクニックを使うことになります。
そして適正な時間を置くことでカラーの色味がしっかりと定着します。
そして、時間を置いた後のカラーを流すときも重要!
カラー剤を流す前にする大切な「乳化」
カラー剤を流す前に「乳化」という作業があります。
美容室でカラーをされている人はわかると思いますがカラー剤を流す前にカラー剤とお湯を混ぜながら、マッサージのように地肌と髪の毛をモミモミしてるやつですね。
乳化によりしっかりカラー剤を揉み込むことでさらに髪の内部での色味が定着しやすくなります。
その後のシャンプートリートメントも髪の状態に合わせたものを考えて使用させてもらいます。
そして!
さらにお家でカラーした後になかなかできないことは後処理と呼ばれるものです。
色落ちを防ぐ大切な「後処理」
パーマやカラーを行うときに、ほとんどの薬剤は髪の毛の中に成分を浸透させるために、キューティクルを開ける成分『アルカリ剤』というものが含まれています。
そのアルカリ剤により髪の毛を「アルカリ性」に傾け表面にあるキューティクル開けることができるのですが、
パーマやカラーが終わった後に「弱酸性」という元の状態に戻してあげ、開いているキューティクルを閉じてあげなければダメージやカラー剤の色落ちの原因となるのです。
「後処理」とは、そのパーマやカラーが終わった後に髪の毛を本来の正しい状態に戻してあ処理になります。
具体的にいうと「酸リンス」や「バッファー剤」と呼ばれるものを髪の毛につけてあげることで、アルカリに傾いている髪の毛を、もとの弱酸性にもどしてあげることができます。
髪の毛を弱酸性にもどしてあげることで、
キューティクルを閉じることができ、カラー剤が内部から流れにくい状態にすることができます。
これがとても大事なんです!
そしてこの後処理をわざわざ自宅でされている方はほとんどいないと思います。
まとめ
普通に美容室でされているとわかりにくいかもしれませんが、何気なくしている小まめな作業により、カラーの色持ちがかなり違ってくるというわけです。
このように色の持ちに関しては薬剤そのもの以上に染めた後にする作業の方が大切になってきます。そして上に書いた作業をご自身ですることはとても困難です。
なので市販のカラーで自分で染めて色が長持ちさせるということは難しいと知っておいてくださいね!
ではでは。
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あっくん★
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