どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
先日、メーカーのインストラクターさんに来てもらって「和漢彩染」の臨店講習を行いました。
〔もくじ〕
和漢彩染(わかんさいせん)とは?
![](https://i0.wp.com/atussy.com/wp-content/uploads/2018/07/2B7CE1A7-A1E7-4D63-9596-01696F2B9CC4.gif?resize=302%2C400&ssl=1)
「和漢彩染」とは、へアカラー、マニキュア、ヘナに続き、美容業界に革命を起こす第4のカラー剤として注目されています。
漢方などのハーブの力で、染めるほどに髪が美しくなることから「和漢彩染」と名付けられたようです。
実際の主成分としては、
- 小麦粉
- コーンスターチ
- 和漢植物エキス
などの食品がベースになっていることや、
和漢彩染の粉末(パウダー)には、
- アルカリ剤
- オキシ(過酸化水素)
- 界面活性剤
が不使用にも関わらず、
しっかりと染まり、鮮やなカラーが、優しく表現できるというものです。
分類でいうと他のメーカーが出している、香草カラー、漢方カラー、アロマカラーなどと同じジャンルになります。
この和漢彩染の一番の売りは、ツヤ・質感、そして、応用で明るい白髪染めができることです。
髪にハリコシのない方、地肌が弱い方、天然・自然志向の方にもおすすめになります。
和漢彩染をさらに詳しく解説(理美容師レベル)
![](https://i0.wp.com/atussy.com/wp-content/uploads/2018/07/F9A03CD4-84D8-47E1-8105-BD737EA78D0B-450x300.jpeg?resize=450%2C300&ssl=1)
通常のヘアカラーの場合、1液(酸化染料とアルカリ剤)と2液(過酸化水素)を混ぜることにより、ブリーチと、酸化重合して発色し髪の毛を染めあげます。
「和漢彩染」は1浴式ヘアカラーで認可をとっており(医薬部外品)
パウダーの中に1液(酸化染料のみ)と2液(酸化剤)が最初から混ざっているタイプです。
ただしジアミン量は通常のカラーに比べて10分の1ほどになっているそうです。
![](https://i0.wp.com/atussy.com/wp-content/uploads/2017/06/IMG_5082.jpg?resize=150%2C150&ssl=1)
では、和漢彩染が「過酸化水素」を含まないのに、酸化染料の発色が行われるのかと言いますと、
過酸化水素の代わりに「過ホウ酸ナトリウム」という酸化剤が粉末化して混ざっているからです。
確かに過酸化水素を配合していませんが、使用時に発生するので、配合したのと一緒になります(配合量は少ないと思いますが)
また、過ホウ酸ナトリウムは、EU加盟国から提出された欧州のREACH規則に基づく高懸念物質(CMR 物質:発がん性、変異原性、または生殖毒性を有する物質)として、登録されています。
そのため、ヘアカラー大手では、過炭酸ナトリウムを過ホウ酸ナトリウムの代替としています。
お湯で溶くことにより、酸化染料(ジアミン)と酸化剤(過ホウ酸ナトリウム)が反応し、通常のヘアカラーと同じ様な酸化重合が始まるという仕組みです。
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(BBシリーズはパラアミノフェノールがメインで濃度の調整、他の7色の色味は他のジアミン類、アミノフェノールなどの酸化染料がメインとなっております)
ただし和漢彩染はノンアルカリなのでメラニンを破壊する効果がないので、現状より明るくすることが出来ません。
したがって、明るい白髪染めや普通のオシャレ染めを楽しみたいという方にはLUCというライトナー(脱染剤)と過酸化水素を使用することになります。
このライトナーの明るさのレベルや色味の豊富さで、通常のヘアカラーと同じくらい髪色を自由に選ぶことが出来るというのとこの和漢彩染の特徴だといえます。
実際にモデルで試してみた!
ということで、商品としての特徴はわかりましたが、
実際に使ってみないとその使用感や染まり具合などはわかりません。
ということでモデルさんを使って実際に和漢彩染で染めていきたいと思います。
今回モデルになってもらうのは、、
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やっぱり本告オーナー!笑
これまでにも数々のヘアカラーのモデルになってもらっておりますww
前回は同じ分類のエムテックさんのアロマエムズカラーのモデルにもなってもらいました。
前回から約1カ月経ちまして、
Before
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しっかり白髪は伸びておりますw
今回はインストラクターさんに来てもらっているので、説明を聞きながら薬剤選定をしてもらいます。
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オーナーの希望の色は「真っ黒」ということと、硬く弾きやすい髪質のためかなり暗めの番手で調合してもらいました。
なので今回は和漢パウダーとお湯、そして質感をあげるための処理剤のみで、
ライトナーやオキシは完全に不使用です。
それではさっそく塗っていきましょう!
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ペタペタ
ペタペタ
お湯の量にもよってですが基本の3倍溶きでかなりなめらかな質感で慣れないとちょっと垂れそうな柔らかさです。(なのでアシスタントのヨッシーは結構飛ばしてました)
ただ塗られている方は普通のカラーより気持ちいいとのことでした。
根元から毛先まで全体にたっぷりと塗布して自然放置で30分です。
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時間が来ましたら、
軽く乳化して~
シャンプーして、
ばーっと乾かしたら〜
After
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![](https://i0.wp.com/atussy.com/wp-content/uploads/2018/07/734359D6-59F2-40F6-95C9-393422FA7050-450x521.jpeg?resize=450%2C521&ssl=1)
おおー!根元からしっかりと真っ黒に白髪が染まりましたー!(≧∇≦)
染めてる間もかゆみなどはほとんどなかったみたいです♪
アルカリ・オキシ不使用・ジアミン10分の1でこれだけしっかり染まれば、
髪の毛のダメージ、頭皮への影響、ジアミンアレルギーのリスクなどを考えたときに、とてもいい選択肢の一つとなり得ますね!
オーナーも上々のお気に入り具合のようです♪
ただし、夜くらいから頭が痒くなってきたそうです。これは完全にジアミンアレルギーですね(´・ω・`)
そして、今回はトーンダウンの白髪染めのパターンでしたが、
やはり明るくしながら白髪染めをするパターンも試してみたい!
もう一度モデルさんを呼んで実験したいと思います。
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ではでは。
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あっくん★
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