どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
先日このブログでもご紹介しましたが日本企業が新しく開発した染毛剤が大きな話題となりました、
それは「富士フィルム」と「花王」が共同で全く新しいヘアカラー染料、
『レインボー(Rainbow)染料』を開発しました!
“非反応型持続性染毛染料”と名付けられたこのレインボー染料の特徴は、
- 鮮やかで立体的な発色
- 髪には染まりやすく、皮膚には染まりづらい
などとされている(詳しくは上の記事を参照に)のですが、
具体的にもうちょっとどんなんやねん?
今あるカラー剤のメリットデメリットを超える特徴があるのか?
と思いまして、
ならば、直接聞いてみよう!
ということで問い合わせをすることにしました!
〔もくじ〕
富士フイルムに問い合わせてみた!
Googleに[レインボー染料 お問い合わせ]と入れて検索します。
すると、
富士フイルムさんのホームページにレインボー染料についてのお問い合わせと出てきますのでそれを、クリック。
すると、
レインボー染料用の問い合わせフォームがありましたのでこちらから質問していきましょう。
必要事項を順番に入力していったのち、お問い合わせ内容について書いていきます。
で、今回問い合わせてみた文面はこちら
件名:レインボー染料についてお尋ねします。
はじめまして。
美容室ART FOR ART’Sで美容師をしております小野と申します。お忙しいところ恐縮ですが、レインボー染料につきまして3点質問がございます。
1.こちらのレインボー染料を使用したカラー剤は通常の酸化染料のようにブリーチ作用をもたせながら同時に染色することは可能でしょうか?
2.レインボー染料はジアミン染料のような人体に対してアレルギー反応を起こすことはないでしょうか?
3. レインボー染料を使用したカラー剤は白髪を染めることは可能でしょうか?
お手数をおかけしますが、ご回答をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
といった内容で送らせていただきました。
少し質問の意味を解説させていただくと、
①こちらのレインボー染料を使用したカラー剤は通常の酸化染料のようにブリーチ作用をもたせながら同時に染色することは可能でしょうか?
現在主流となっているヘアカラー剤は酸化染毛剤と呼ばれる、
“酸化染料”と”アルカリ剤”を配合した1剤と、
“過酸化水素”を配合した2剤を使用する直前に混ぜ合わせることにより酸化重合とブリーチ作用という化学変化が起こり、髪の毛を明るくしながら染色することが出来るというのが特徴です。
この“明るくしながら髪の毛を同時に染めることができる”ということが酸化染毛剤の最大のメリットで、
他のカラー剤では染めるだけ(酸性染料・塩基性HC染料)か、明るくするだけ(脱色剤・脱染剤)という片方ずつしか出来ないのです。(一応w)
なのでこのレインボー染料が酸化染毛剤のように明るくしながら染めることが出来るのかが今後のカラー剤の行方を左右する1つ大きなポイントになると思ったのです。
②レインボー染料はジアミン染料のような人体に対してアレルギー反応を起こすことはないでしょうか?
上記の酸化染料が優れた染料にも関わらず問題になってくるのは、その酸化染料に含まれるジアミンという染料がアレルギーを起こしやすいという特徴を持っているからです。
レインボー染料がアレルギー物質でないのであれば現在ジアミンアレルギーでお悩みの方にとって心強い存在になるかもしれません。
③レインボー染料を使用したカラー剤は白髪を染めることは可能でしょうか?
現在の酸化染毛剤での白髪染めの1番問題点は、②で書いたアレルギーの問題です。
もしレインボー染料を使用して白髪をしっかりと黒く染めることができたり、明るいブラウンにも染めるようなことが出来ればアレルギーリスクのある酸化染料を使用しなくてもよくなるかもしれません。
それでは気になる富士フイルムの回答は!?
の前に、、
最初の”お問い合わせフォームの注意事項”に、
当社より送信するお客さまへのE-mailはお客さま個人あてにお送りするもので、転載・転送はお断りいたします。
と書いてありますので、そのまま回答を載せると僕も楽なのですが、健全なブログ運営を心がけているこの「あっくんヘアケアブログ」なので、僕なりの言葉と表現に置き換えて書いていきたいと思います。
ではあらためて、富士フイルムからの回答ですが、
このレインボー染料を使用したヘアカラーリング剤としての製品化に向けた応用は花王がされていましたので、
富士フイルムに送った僕のメールは転送され、
実際のお返事は「花王」から来ましたw
レインボー染料について花王の回答
【回答】
1.こちらのレインボー染料を使用したカラー剤は通常の酸化染料のようにブリーチ作用をもたせながら同時に染色することは可能でしょうか?
なんとレインボー染料はブリーチ剤中でも分解しない安定性を持っているとのこと!
明るくしながらの染色が可能なのかもしれません!
しかし、ブリーチ剤中でも分解しないってことはカラーチェンジの時に困らないのかな?という疑問も残ります。
2.レインボー染料はジアミン染料のような人体に対してアレルギー反応を起こすことはないでしょうか?
こちらのレインボー染料は、酸化染料とは全く化学構造が異なり、安全性を十分に確認されているそうなのでアレルギーの問題は無いとのことです!
これはアレルギー体質の方には朗報ですね!(もちろん必ずしも全ての人がということはないと思いますが)
3. レインボー染料を使用したカラー剤は白髪を染めることは可能でしょうか?
なんと今のところレインボー染料をは主に「ファッションカラー」に応用する開発を進めているそうです。
ただ将来的には、白髪用としての使用も検討しているとのこと。
しかしこれは白髪染めでお困りの方には少し残念な回答ですね。
ただでさえ欧米からの発売で日本は遅れをとっているのにノンジアミンで白髪染めが可能になるにはもう少し先の話になりそうです。
まとめ
以上がレインボー染料について問い合わせた結果の回答でした。
鮮やかで立体的な今までにないくらい綺麗な髪色を表現することが出来るという利点を活かして、まずはファッションカラーからということみたいですね。
なのでジアミンアレルギーで白髪染めに悩まれている方にとってはちょっと物足りない回答だったかもしれません。
もちろんまだまだ開発途中の段階なのですぐに白髪染めの応用も始まるかもしれませんので期待しておきましょう。
しかし、この質問を得て僕が1番気になったのは、
「ブリーチ剤中でも分解しない安定性を持っている」
という一文です。
この一文だけでは酸化染毛剤の様に1剤2剤をミックスして染毛とブリーチを同時に行えるとは書いていません。
結局明るくするのはライトナーを使ってのダブルカラーになるというオチはないでしょうね?
結局、塩基性HCとか直接染料くらいの染料なのでしょうか?
医薬部外品分類?化粧品分類?
そもそも単品使用?これまでにない何かと混ぜて使用するの?
さらに疑問が増えました。。。
ということで、
さらに追加で突っ込んで質問してみました!( ̄∇ ̄)
(この返事がなかなか遅かったw)
気になる追加の質問は!!
・・・
・・・
次回に続きます!笑
ではでは。
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あっくん★
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