以前に、くせ毛そのもののルーツや遺伝により引き継がれていくことを書きましたが、
このようにくせ毛の原因の多くは先天的な遺伝によるものと言われています。
遺伝的な原因は、人種や体質のよるもので、両親のどちらかがくせ毛である場合、子供もくせ毛になる確率は50%以上といわれています。
こればかりはご両親やご先祖様恨んでもしょうがないのでw
今回は実際の「くせ毛が生えてくる仕組み」について書いていきたいと思います。
〔もくじ〕
【くせ毛の種類】
一言にくせ毛と言っても、
大きく波打ったようなくせ毛や、くるくると渦を巻いたくせ毛など、様々な種類があり、
一般的に、
- 「波状毛」
- 「捻転毛」
- 「縮毛」
- 「連珠毛」
の4つに分類されます。
出典http://www13.plala.or.jp/sawaji/kusegenoshurui_to_kouzou.html
①「波状毛」(はじょうもう)
日本人で最も多いくせ毛で、大きいうねりの癖です。前髪などの生え際の毛がうねりやすいのが特徴です。
雨などの湿気でさらにうねったり、広がったりします。人によって先天的にうねりが強い方もいます。濡れている時はまっすぐに見えることが多いです。②「捻転毛」(ねんてんもう)
髪が不規則に強くねじれてコイル状のようになるくせ毛です。
ねじれたり擦れたり、ブラッシングなどで絡んで、切れやすいのでパサつきなど原因となります。濡れていてもわかりやすいクセになります。③「縮毛」(しゅくもう)
その名通り髪が縮れた状態で内側波状毛のようになったり、豆のような毛状になっているのが特徴になります。
毛根部分からねじれていることが多いです。最も強いタイプのクセで黒人系の方に多いです。
④「連珠毛」(れんじゅもう)
連珠の様な形状で髪の表面がぼこぼこしているという特徴があります。表面がザラザラしており髪の太さも均一ではなく、細い髪や太い髪があります。
日本人でこの髪質はあまりおらず、アフリカ系の外国人に多い髪質です。
【くせ毛の仕組み】
くせ毛というのは、具体的に髪の毛がどのような状態になっているかというと、髪の毛の中のタンパク質の結合が崩れて、タンパク質が均等ではなくなっているという状態です。
髪の毛はよく巻き寿司に例えられるのですが、
出典http://haseboy.hamazo.tv/e6694400.html
髪の毛の約90%を占める『コルテックス』と言われる、巻き寿司で例えたときに「ご飯」にあたるところは、
”硬いタンパク質”と、”柔らかいタンパク質”からなっています。
この硬い部分と柔らかい部分の2つのバランスが偏っていると、伸びていく過程でねじれて「くせ毛」になるのです。
そして硬い部分と柔らかい部分では水分を吸収する量も異なります。
つまり、「ご飯」の部分の「お米」に、
水を吸って柔らかくなっているお米
水を吸ってなく硬いままのお米
が混在するようなイメージですね。
硬いコルテックス(お米)は水分が少なく、柔らかいコルテックス(お米)は水分を吸収しやすい性質を持っているため、
濡れたり、湿気にさらされると水分のバランスが乱れてねじれ、うねりが生まれ、ボリュームが出てしまいます。
梅雨の時期など湿気の高い雨の日に髪が膨らむのはこういったことが原因になります。
「直毛」の場合はバランスが均一のために水分を含んでも乱れないのでうねりません。
では硬いタンパク質と柔らかいタンパク質の偏りはどうして起こるのか?
その原因が『毛穴』にあります。
【毛穴の形状によるクセの影響】
毛穴の形がゆがんでいると、曲がって髪の毛が生えてきてしまうので、髪の内部でタンパク質が不均等になり、くせ毛になるのです。
出典http://very-style.com/curl-hair/
”伸びてくるうちににクセが出る”と思われている方が多いかもしれませんが、実は毛穴の中にその原因があります。
「直毛」の人の毛穴は、綺麗な円形になっており、まっすぐ上向きに生えてくるので、髪の毛はまっすぐな直毛になります。
「くせ毛」の人の毛穴は、歪んだ形をしており、まっすぐ上向きではなく、横や向きや真下を向いているためうねり、くせ毛になります。
つまり毛穴が曲がっているために、毛母細胞で作られた髪の毛が毛穴から押し出され、そのカーブした毛穴を通るので、
表面に出てきたときに髪が曲がってしまうのです。
くせの度合いは、この毛穴の曲がり具合と毛穴の形によって変わります。
これらの原因は、最初に書いたように遺伝的なもので、毛球の形や向きは生まれつきのものと言われていて、
顔、背、体型などが親から遺伝するように、毛球の形や大きさもご両親やご先祖から遺伝すると言われています。
最後に
髪の毛はたくさん生えているので毛穴も無数にあり、まっすぐなものと曲がったものが混在しているのが普通です。
そして、ずっと同じ強さのクセというわけでもなく、
思春期を過ぎる頃に成長ホルモンの影響で毛球の形が変化する場合などもあって、小さい頃はストレートだった髪が中学生頃からクセが出始めたという方も珍しくありません。
また、加齢によって毛髪自体が細くなったり、弾力が落ちたりしてクセが出る場合などもあります。
疲れや老化などで血行やリンパの流れが悪くなるなどの要因で、くせが悪化するとも言われています。
頭皮が硬くなっていたり、たるみなどで毛穴の形が歪んでしまうとまっすぐな髪の毛が生えてきにくくなることも考えられますので、
お家で頭皮のマッサージをすることで頭皮のたるみを防ぎ血行を促進させクセを悪化させないようにしてあげることも大切です。
ART FOR ART’Sでもヘッドスパなどの頭皮のマッサージのメニューもありますので、様々な髪や頭皮の改善のためのアドバイスもさせていただきます。
間違った生活習慣や髪の扱いかたによってもくせ毛になってしまう場合もあります。ぜひご相談ください。
ではでは。
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