どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
美容室はお客様の髪の毛を扱うという特性上、
ソーシャルディスタンスを保つことが困難な業態であります。
もし、万が一、
「担当する美容師さんがもしコロナに感染していたら・・・」
「もし自分がどこかで感染していて、美容師さんや他のお客様にうつしてしまったら・・・」
そんな悪い想像を膨らませてしまって美容室に行くことを躊躇してしまっている方も、もしかするといらっしゃるかもしれません。
少し前に美容室でクラスターが発生したというニュースも流れました。
しかし、実際に美容師がコロナに感染してしまっていて、症状が出る前に100人以上ものお客様を担当(濃厚接触)していたにも関わらず、
お客様は誰も感染していなかった!というニュースが起こりました。
果たして、コロナに感染した美容師さんはどんな対策をとっていたのでしょうか!?
〔もくじ〕
新型コロナ感染の美容師2人が139名に接客!感染者を一人も出さなかった「納得の対策」とは
5月12日、アメリカ・ミズーリ州スプリングフィールドのヘアサロンにて、1名の美容師が呼吸器症状を発症した。そして3日後の5月15日、また別の美容師が同じく呼吸器症状を発症した。
2人はPCR検査を受け、ともに陽性反応を確認。1人目は発症から8日後の5月20日まで、2人目は発症から7日後の5月22日まで、それぞれ検査結果が判明するまで接客を続けていた。
1人目の発症から2人目の陽性反応確認までの通算10日間で、この2人から施術を受けた客は合計139名にも上った。2人目の美容師の陽性反応が確認されてから、ヘアサロンは店内の消毒などを行うため3日間店を閉めることになった。
グリーン群保健局が追跡調査を行ったところ、2人の美容師から施術を受けた139名の内、確認のとれた104名及び、その二次接触者、そしてヘアサロンで働く同僚、誰一人として感染していなかったことが判明した。CDCがヘアサロン内での感染を防ぐため効果を発揮したと結論付けているのが、マスクだ。
「十分な距離を取ることができない公共の場では口元を覆うためのマスクなどの着用を義務付ける」というスプリングフィールドの条例と、ヘアサロンの方針によって、施術を行う際に美容師と客が必ずサージカルマスクや布を用いて口元を覆っていたという。
コロナに感染していたにも関わらず誰にもうつさなかった対策は「マスク」
アメリカのミズーリ州のスプリングフィールドにある美容院で働く2人の美容師が新型コロナに感染してしまいました。
この2人の美容師と濃厚接触したと考えられる139人のお客様は、
それぞれ15分以上この美容師達と濃厚暴露していたと考えられましたが、
なんと誰も新型コロナには感染していませんでした!
その時にされていた新型コロナウイルス対策は、
マスクでした!
美容師さん、お客様共にマスクをされたままカットやカラーなどの施術をされていたようです。
マスクをしていても大きさの小さいウイルスはマスク自体や間の隙間から通り抜けてしまうため、あまりマスクは意味がないなどの考えもありますが、
お互いがマスクを付けていると飛沫を飛ばしたり、また受けたりという事を防げると考えられますので、結果的にお客様に感染させてしまう事を防げたという事になります。
マスクに関して、これまでは新型コロナウイルスに対する科学的な根拠が十分ではありませんでしたが、徐々にそのエビデンスが増えてきた様です。
新型コロナ マスク着用による感染予防の最新エビデンス
新型コロナウイルス感染症が流行して以降、
家から出る時は、症状がない方もマスクを着用することが一般的になっています。
「咳で発生する飛沫の量と会話で発生する飛沫の量は大きくは変わらない」とする研究もあり、
これらのことから症状がなくても会話などで新型コロナが伝播する可能性があるという事で、
これらの知見に基づき、現在WHOでも、コロナの流行地では無症状者も公共交通機関利用時などではマスク着用を推奨しており、
日本でも5月4日から「新しい生活様式」として屋内では無症状者もマスクを着用することが推奨される事になりましました。
この推奨は「発症前に感染性のピークがある」という事実と「マスクは会話などで発生する飛沫の拡散を減少させる」という事実から、おそらく新型コロナに対して予防効果があるのだろうと考え出された推奨です。
実際に予防効果があるのかは十分に分かっていませんでしたが、この数ヶ月で徐々に知見が集まってきました。
発症前からマスク着用で家族内感染を減らしたという報告
中国北京でのデータによると、家族内で1人感染者が出た場合に、他の家族に感染が起こった事例は22.3%だったそうです。
つまり4つの家族に1つは家族内感染が起こってしまう事になります。
しかし、新型コロナを発症した人が、症状が出る前からマスクを着けていた場合には、家族への感染を79%も減らしたというデータがあり、
発症後にマスクを着けても家族への感染は減らさなかったそうです。
当初あまりマスクの効果を疑問視する方も多かったですが、
この感染していなくても(発症する前から)お互いマスクをしておく「ユニバーサルマスク」の効果は、
ハムスターでの実験や、ユニバーサルマスクを実施してる病院でのデータ、最初に紹介したアメリカの美容室での実例なども踏まえて、
最新の研究からはその効果は有効的だと考えられるようになってきました。
ですので、美容室に行きたいと思いながら、
「担当する美容師さんがもしコロナに感染していたら・・・」
「もし自分がどこかで感染していて、美容師さんや他のお客様にうつしてしまったら・・・」
などと不安をお持ちの方や、
美容師側も、
「お客様がコロナで仕事中にうつってしまったらどうしよう・・・」
という不安もあると思いますが、
お互いにマスクをしたまま施術をする事で少し安心していただけるのではないかと思います。
現在、ほとんどの美容室でスタッフ側はマスク着用されていると思いますし、
マスク着用しまま施術オッケーの美容室も多いと思います。
もちろんマスクをしているだけで絶対に大丈夫といえるものではないので、
ご自身の感染予防のためにはマスク着用だけでなく、手洗いなどをこまめにする事が大切です。
ただし、野外でのマスク着用には要注意!
誤解している方(マスク警察の方)も多いかもしれませんが、
マスク着用が推奨されるのはいまのところ、換気が不十分となりやすい屋内や混雑した交通機関内のみです!
であり、人との距離が十分に保たれている場合は屋外でのマスク着用は推奨されていません。
屋外でのマスク着用は熱中症のリスクもあり注意が必要です。
また窒息や熱中症のリスクが高くなるとして2歳未満の子どものマスク使用は不要でありむしろ危険という声明を発表しています。
2歳未満でなくとも小さいお子さんや心肺機能が低下した方のマスク着用には十分注意しましょう。
まとめ
現在はお互いにマスクしておく事の有効性や、
無症状の時点でマスクをしておく事で周りの人にうつしにくくする事が出来るという事がわかってきています。
ただし、マスクをつけているから絶対に安心とは思わず、こまめな手洗いうがいなども心がけながら、
必要以上にコロナに怯えることなく、正しく警戒しながら、感染対策を行なっていきましょう!
ではでは。
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あっくん★
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