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髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
大阪の寝屋川市で「hair’s LOG(ヘアーズ ログ)」という美容室をやっています。
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髪の毛のダメージを改善したり、癖を穏やかにするための製品に含まれる「グリオキシル酸」が、経皮吸収されて急性腎障害を起こしたと考えられる症例が報告されました。
この成分は日本の美容室でも髪質改善や酸熱トリートメントなどのメニューに使われている可能性のある成分です。
〔もくじ〕
グリオキシル酸使うヘアケアに急性腎障害リスク
フランスHôpital de la ConceptionのThomas Robert氏らは、グリオキシル酸を用いた美容室での毛髪をストレートにする施術が原因で、急性腎障害を発症したと考えられる患者の治療を行い、NEJM誌2024年3月20日号にCorrespondenceとして症例報告した。リポートには、原因がグリオキシル酸であることを強く示唆する動物実験のデータも含まれている。
2023年1月にAm J Kidney Dis誌に報告された論文で、2019年から2022年までにイスラエルでグリオキシル酸誘導体を用いたストレート施術を受けた26人が、重症の急性腎障害を発症したと考えられる事例が報告された。腎生検では、多くの患者の尿細管内にシュウ酸カルシウムの沈着と尿細管の損傷が認められ、急性シュウ酸腎症と診断された。
グリオキシル酸が経皮的に吸収され、代謝されて肝臓でシュウ酸となり、シュウ酸カルシウムが形成されたと考えられた。
しかし、グリオキシル酸が経皮吸収されて急性腎障害を生じさせる可能性については、これまでほとんど検討されていなかった。
グリオキシル酸が急性腎障害を起こす可能性あり
2024年4月11日の『日経メディカル』電子版で
ヘアケア剤やストレートパーマ剤などに含有されることのある「グリオキシル酸」による急性腎障害が報告されました。
イスラエルでグリオキシル酸誘導体を用いたストレート施術を受けた26人が、重症の急性腎障害を発症したと考えられる事例が報告された、という内容です。
グリオキシル酸にはクセ毛特有の髪のゆがみを整える効果があります。 縮毛矯正(ストレートパーマ)はチオグリコール酸などの還元剤を用いて髪を強制的に真っ直ぐにするものですが、
グリオキシル酸はゆがみを整え、さらに毛髪内部に架橋をつくることでクセを緩やかに抑え、まとまりを良くする効果があります。
日本の『髪質改善』や『酸熱トリートメント』など様々なネーミングの商品に含有されている成分です。
グリオキシル酸が経皮吸収されてシュウ酸による腎障害を生じさせる可能性について以前から指摘されている方もいらっしゃいましたが、これまでそれに関する具体的なデータなどは僕の知る限り特に見当たりませんでした。
今回動物実験のデータなどからも腎障害の原因物質である可能性が高い、と指摘しているようです。
美容業界でも一時期話題になりグリオキシル酸が多様された時もありましたが、
なかなか癖の強い成分でありましたので最近は高濃度で繰り返し施術されているところは少ないかとは思いますが、こういったリスクもあるという事を知っておく必要がありますね。
以前に縮毛矯正が癌になるというニュースもありましたが、こちらとは似てますが違う成分で違う症状のお話しになります。気になる人はこちらも読んでおいてください。
ではでは。
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