『ケトグルタル酸』イオン結合を利用した新しい技術をマンダムが発表

 

どーもー!

髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。

 

これまで髪の毛の形状を変える、キープする結合というのは、

ブローやヘアアイロンなどを用いる「水素結合」を利用したものか、

パーマ液(還元酸化剤)を用いる「シスチン結合」を利用したもの、

そのどちらかという感じでしたが、

 

なんと今回新たに「イオン結合」を利用して髪の毛の形状をキープする新技術が開発されたようです!

これまでにもパーマをかける時にはイオン結合は利用されていましたが、それは毛髪のキューティクルを開かせて薬剤の浸透を良くしたり、薬剤そのものの効きを良くするための利用で、どちらかというと補助的な役割でした。今回は「イオン結合」そのもので形を保つことが出来るようです。

 

イオン結合に着目した新たな整髪技術

昨今のヘアスタイリング剤に求められる「自然な仕上がりのヘアスタイルをしっかりキープする」整髪技術の新たな可能性がでてきた。
マンダムと京都大学が、毛髪の内部で湿気に強い結合を形成することで、ヘアスタイルを自然な仕上がりのままキープする整髪技術を新開発した。2019年6月20日両法人が発表した。

加熱することで整髪する水素結合に作用させる整髪は水分に弱く、湿気で元に戻ってしまった。システィン結合に作用させるパーマネントは長持ちするが毛髪への損傷がある。

新たな整髪技術は、水素結合より強いイオン結合に着目、保湿剤などに用いられていたα-ケトグルタル酸を毛髪に浸透させることによって、毛髪内部でイオン結合を形成し、自然な仕上がりでありながら、高いキープ力が実現するという。

両法人が2014年から共同で取り組んできましたもので、研究成果を2019年9月30日~10月2日イタリア・ミラノで開催される「第30回国際化粧品技術者会(IFSCC Conference)」で発表する予定。

将来、理美容サロン業界にマルセルアイロン(水素結合)、パーマネントウエーブ(システィン結合)とは違う、髪を傷めずに長持ちするスタイリング技術の導入が可能になるかもしれない。

 

なんとマンダム京都大学の共同研究にて、

 

α-ケトグルタル酸

という成分を髪の毛に浸透させることにより、

毛髪内部でイオン結合を起こし、髪の毛の形状をキープするという技術を開発されたそうです!

 

 

「水素結合」とは水に濡れると切れてしまう弱い結合です。

「シスチン結合」を利用するパーマやストレートパーマは結合させる力が強く一度かけると取れにくいですが、髪の毛への負担が大きくダメージにつながりやすいという欠点もあります。

 

そこでイオン(塩)結合を利用することで、水素結合の様に濡れるだけでは切れない強い結合で髪の毛の形状を保つことが可能になるようです。

 

マンダムはこの技術をまずはスタイリング剤に利用し、

これまでの髪の毛の表面を覆うようにすることで髪をキープしていたものを、

(ワックスとかジェル、スプレーなどはまさにこの技術ですね)

髪の毛の”内側”から形をキープすることで、これまでにない自然な仕上がりのスタイリング剤の開発に成功したようです!

 

あっくん
これまでのスタイリング剤の様にバッチリセットしてます感を無くし、何も付けてないように見えるのに形が崩れないという不思議なスタイリング剤になりそうです!

 

もちろんこのスタイリング剤だけでもすごい技術だと思うのですが、

この「イオン結合」を利用した技術はさらなる応用が可能かもしれません。

 

実際にイオン結合を利用したサロンメニューはすでに登場し始めています。

そう!

なにかと話題の「グリオキシル酸」などを用いた酸熱トリートメントですね!

 

イオン結合を利用した酸熱トリートメント

グリオキシル酸は毛髪のタンパク質である塩基性アミノ酸のアミノ基とくっつき、熱を加えることで結合します。

その結果、くせ毛が少し伸びたり、髪の毛の形状を均一に整えることでトリートメント効果を感じれるというわけです。

 

今回の「α-ケトグルタル酸」もこの図を見ると

アミノ基とくっつくことで毛髪内のタンパク質同士を結合させる力があるようです。

 

実際にこんなデータもあるようで、

耐湿性:

α-ケトグルタル酸を処理した毛束をカール状に巻きつけ、乾燥させた状態で、室温25℃湿度80%の高湿度環境下で放置し、2時間後の毛束のカールがどの程度維持するかを測定しました。

通常、毛髪が湿気を吸うと、内部の水素結合が切れ、カールが伸びてきます。今回はこの湿気によるカールの伸びをどの程度抑えることができるかを、精製水処理した毛髪と他の二塩基酸であるグルタル酸で処理した毛髪と比較しました。

その結果、α-ケトグルタル酸を処理することで、精製水のみで処理する時やグルタル酸で処理する場合と比べて、カールの伸び抑制率が高く、キープ力が向上していることがわかりました(図10)。

もしかするとカールの形状をキープする事が出来たり、グリオキシル酸の様にトリートメントやストレートなどとして利用することが可能かもしれません!?

これは今後の展開としてグリオキシル酸に変わって酸熱トリートメントの主役になるかもしれませんし、グリオキシル酸や他のジカルボン酸などと組み合わせて、

シスチン結合を切らなくとも、形状を変える新技術が出来る可能性もあり得そうです!

 

α-ケトグルタル酸の効果とこれから

さまざまな二塩基酸を検討した結果、保湿成分などに使用されているα-ケトグルタル酸が毛髪の内側に浸透し、内部で結合を形成することで、耐湿性を高くすることがわかりました。また、毛髪に塗布した際の見た目も素髪と同等の仕上がりになることを確認しました。

つまり、 α-ケトグルタル酸を浸透させることで、 「自然な仕上がり」と「キープ」の両立が可能となりました。

 

まずはこの秋にミラノで行われる「第30回国際化粧品技術者会(IFSCC Conference)」で、マンダムと京都大学がどの様な発表をするのか楽しみです!!

まずはスタイリング剤として、それからトリートメント、ストレート、パーマなどのどこまで応用が効く成分なのか?

どんどん新しい成分が見つかり今後の美容業界も楽しくなりそうですね!

 

ただしこの「α-ケトグルタル酸」は原料価格が今のところめちゃくちゃ高い模様ww

あっくん
その辺りも注目ですww

 

ではでは。

 

 

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