2021年、大阪府寝屋川市に美容室「hair's LOG(ヘアーズ ログ)』を独立オープンさせていただきました!

売上げじゃない!市販のカラーを美容師が嫌がる本当の理由!

 

どーも!

髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。

 

今、ドラックストアのヘアカラーコーナーにいけば、

クリームタイプ、泡タイプ、乳液タイプなと、様々なタイプのヘアカラー剤が売られていますね。

 

TVでもたくさんCMをしていますし、様々なネーミングをつけた色の名前や、ニオイが少ないなど、自分で使いやすい形状に変化してきているようですが、

その手軽さには思わぬ落とし穴があったりするのです。

 

あっくん
今回はそんな市販のカラーと美容室でのカラーとの違いについて書いていきたいと思います。

 

〔もくじ〕

市販の(ホーム)カラーとサロンカラーの違いとは

・市販のホームカラー

一般の方(素人)が使うことを前提に作られています。

その為、ムラに見えにくい(濁った)色味や、混ぜやすく塗りやすいなど、色より失敗が少ないように設定されています。

 

・サロンカラー

美容師(プロ)が使うのが前提に作られています。

その為、鮮やかな色味から濁った色味まで、幅広いリクエストにお答えできるような色調や、明るさ暗さ、髪のダメージにも合わせれるように様々なバリエーションが設定されています。

 

そんな「市販のヘアカラー」を使って一般の方が染めるとなると、

美容室で染めることと、大きく違ってしまうポイントが2つあります!

 

『市販のカラーでの染め方』

市販のカラー剤を買ってきて、使用される場合に必ずと言っていいほど起こってしまう事として、

 

根元から毛先まで「一色のカラー」で染めてしまう。

という事がおこります。

基本的に染めるからといって数種類のヘアカラーを用意する方はマレでしょう(そもそも毛先用なんて無いしw)

つまり、根元から伸びてきている黒い地毛と、以前に何度も染めて明るくなっている毛先の茶色の毛という、”全く状態の違う部分”を同じカラー剤で染めることになります。

初めてのカラーではほとんど問題なくても、

 

2回目以降のカラーは、根元が伸びてきたところが気になってきたときに、染め直すことがほとんどだと思います。

しかし、

髪の毛の根元の”黒い毛”と毛先の”茶色い毛”とでは色も傷みも全く違う状態になっているのです!

 

市販で売られているカラー剤は、クリーム、乳液、泡タイプなどいろいろありますが、

どのタイプでも基本的に“伸びがよく髪全体に馴染ませやすい”ような仕様になっています。

 

これは素人さんがムラなく全体に塗布しやすくするためなのです。

 

黒髪から初めてのカラーであれば、まぁ全体に馴染ませやすいことはいいことでしょう。

しかし、2回目以降でも根元から毛先まで同じカラー剤で塗ってしまうという事は、

黒い毛を明るくするほどのパワー(脱色)のあるカラー剤で、

明るくなってダメージがある毛を、また強い薬で染めるという事になり、さらなるダメージを生む原因となるのです。

 

その結果、

毛先に必要以上のダメージが加わったり、髪色が均一に揃いにくいです。

 

根元と毛先に同じ色で染めるということは、

 

極端に言うと、黒と白の画用紙に同じ絵の具で色を塗るようなものです。

ベース(画用紙)は違えば、見える色も変わります。

髪の毛の色や状態をある程度無視して染めることのできるペンキみたいに、ヘアカラー剤は強力には出来ていません。

なので根元と毛先の仕上がりの色が均一にはなりにくいのです。

 

それに対して、

 

『美容院での染め方』

美容室でのヘアカラーを経験されている方には当たり前のことですが、

 

複数の薬を使い分けることができる!

という違いがあります。

髪の状態に合わせて、根元と毛先の薬剤を使い分ける事で、根元と毛先の色を均一にすることができ、頭皮や髪へのダメージの軽減をすることができます。

 

根元以外を染める必要がなければ伸びた根元だけにお薬を塗布することが出来ますし(リタッチ)

カラー剤がしみたりする方には根元ギリギリから浮かして塗ったりするなど(ゼロタッチ)

お客様の要望や状態に合わせて、

”薬剤”と”テクニック”を使い分けることが可能なのです。

 

つまり単純なカラー剤そのものの違いだけでなく、

  • 塗布する技術
  • カラー剤の選定

の点において全く違うということになります。

なので、美容室でカラーすることで、

ムラなく均一に低ダメージでカラーを楽しむことができるというわけです。

 

つまり、一般の方が市販のカラー剤を使用してしまうと、

根元も毛先も一つの薬で染めてしまうことでダメージが悪化し、色ムラも出来てしまいやすいということなんです!

 

しかも、その結果、

その後の美容室でのカラーパーマ縮毛矯正などの他の施術に影響します!

 

お客様
えっ!カラーだけじゃなく、パーマや縮毛矯正にも!?

と思われるかもしれませんが、

 

そうなんです、

 

美容師がそもそも「市販のカラーをやめてください」言う1番の理由は、

 

「売上が欲しい!!」

 

ではなくwwww

 

「髪の状態を把握できないから」です。

 

市販のカラーをご自分でされていると、

  • どんな強さの薬で、
  • どれだけ時間をおいて、
  • どんな色を入れたのか 、
  • そして今の髪の中にどんな色素が残っているのか

などということが正直全然わかりません。

これは美容室での施術に大きな影響をあたえます
(これは色々なお店を転々とする”美容室ジプシー”と呼ばれるお客様にも言えることですが…)

 

髪の毛の中の残留色素によるカラー発色の阻害など、

「希望の色はもっと明るくして欲しかったのに思ったより暗い。」

「毛先が暗くて根元だけ明るい。」

「アッシュにしたかったのに普通のブラウンっぽい。」

などなど、こんな経験が思い当たる方がいらっしゃると思います。

 

そして、髪のダメージによってはパーマや縮毛矯正をかけれません。

正確に言うと、キレイなカールやストレートをかけれません。

髪の毛はダメージが少ない部分はかかりにくく、ダメージがある部分はかかりやすく、

また一定のダメージを超えてくると、タンパク質の流出により、またかかりにくくなってきます。

 

頭全体の中で、髪の毛の根元から毛先までの中で明るい暗いなど、様々なダメージがムラが混在していると、

パーマ剤や縮毛矯正剤の選択、塗布する技術や工程の選択がとても難しくなってきます。

その結果、一部分だけかかりが悪かったり、毛先がジリジリになってしまったりしてしまったりと満足のいくヘアスタイルにならなかったり、さらなるダメージのムラが生まれる原因となってしまうのです!

 

まとめ

傷む原因やダメージのムラははもちろん市販のカラーだけではありませんが、

市販のカラーをすることはほぼ確実にそういったことを助長してしまうことになります。

 

その時の手軽さで自分でホームカラーしてしまうことで、これからのヘアスタイルを自由に楽しめなくなる可能性もでてきます。

もし髪が傷み、そのダメージを無くしていこうとしたり、ムラになってしまった髪の色を修正しようとすると、

結果的にその何倍もの時間とお金を必要とするかもしれません!

 

あっくん
その時の手軽さだけに流されないように気をつけてください。

 

そして僕自身(美容師側)もしっかりとしたカウンセリングでお客様の髪の履歴を見極め、どんな髪の状態でもキレイにしてあげるれるような技術を高めていけるようにさらなる努力していきたいと思います!

でも出来るだけホームカラーしないでくださいねー!w

 

 

ではでは。

 

 

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大阪 寝屋川市 香里園駅 徒歩3分「hair's LOG(ヘアーズ ログ)のオーナーあっくんこと小野敦之(オノアツシ)です! ヘアケア・ヘアスタイル・美容に関わる正しくて為になる情報を楽しく発信しています。 特に髪の毛の傷みや、ヘアカラーにおけるアレルギーやかゆみなどの知識・経験においては同業者や美容メーカーからも厚い信頼をいただいき、ノンジアミンカラー「NODIA(ノジア)」をプロデュース。全国でセミナー開催し好評を得る。

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