どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
「化粧水・乳液・クリーム・美容液・化粧下地の役割をコレひとつで果たせる」
を売り文句にした、「オールインワン化粧品(コスメ)」というものが増えてきています。
本当にひとつで何役もこなせるのか、ひとつひとつの働きが逆に弱いのではないのかと疑っている方も多いのではないかと思います。
そこで今回は「オールインワン化粧品」の仕組みなどについて解説していきたいと思います。
〔もくじ〕
オールインワン化粧品の仕組みとは?
オールインワン化粧品とは、
化粧水、乳液、美容液、クリームなどの機能がすべて入っているスキンケアアイテムのことなのですが、
そもそも、化粧品とは、
- 水分
- 油分
- 界面活性剤
の3つのバランスによって構成されたものです。
化粧水は水分が多く、乳液、クリームの順に油性成分の分量が多くなります。
つまり基本的なつくりはもともと同じだということ。
普通の肌のお手入れ方法としては、
化粧水で水分を補給して、次に油が多めの乳液やクリーム、美容液などをなじませて油膜を作ります。
このプロセスを省略して、
水分、油分、美容成分などを一気につけるのが「オールインワン化粧品」の発想です。
食事で例えると、
コース料理や懐石料理のように、段階を踏んで楽しむ料理もあれば、
ワンプレートや定食のように一気に出てくる料理もあります。
時間をかけて段階を踏みたい人はコース料理や懐石料理を食べればいいし、
忙しいからとサッと済ませたい人はワンプレートや定食で頼めばいい、
という考え方と一緒です。
どちらも基本的にはバランスのとれたものです。
順番に塗ってその過程を楽しむのか、一気に塗って「時短」するのか、その違いであり、
時短で済ませたい人のニーズに合わせて生まれた化粧品ですから、それが目的の人には適したものだと思います。
普段はオールインワン化粧品で、肌の調子が悪いと感じる日や、ここぞという日の前には化粧水から乳液、クリームまでとしっかりとお手入れをするなど使い分けてもらってもいいと思いますし、
そもそも、絶対に化粧水から乳液、クリームと必ずつける必要があるわけでもないです。
あなたの肌に合ったものを適量使用することが大切です。
リンスインシャンプーはどうなの?
ヘアケアにおいて「時短」という意味で、同じ様な発想の「リンスインシャンプー」や「コンディショナー入りシャンプー」などというものもありますが、
こちらはシャンプー(油分を落とす)、リンス・コンディショナー(油分を補う)という、
真逆の工程を一度に行おうとするもので、
もしも普通のシャンプーとリンスを混ぜて使うと、通常は両方とも効果が無くなるか、もしくは弱まります。
リンスインシャンプーは、ただ単にシャンプーとリンスを混ぜただけの商品ではありませんので注意が必要です。
発売されているリンスインシャンプーの詳しいメカニズムは少しややこしい話にもなるので省略しますが(いくつかパターンもあります)
オールインワン化粧品の様に、仕組みが同じもの同士の組み合わせというわけではないので、
洗浄力やすすぎ後の髪の滑らかさやツヤなどはイマイチというか中途半端になりがちで、時短できるといってもあまりオススメはできません。
ではでは。
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