どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
「アトピー性皮膚炎」とは、
皮膚の“バリア機能”が低下していることで、
かゆみや湿疹が慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す疾患のことです。
たくさんの人が辛い思いをしているのに、これまでは症状を緩和するクリームやローションなどがあるだけで、
有効的な治療方法はこれまでないとされていました。
しかし、ついにこのアトピー性皮膚炎の根本的な原因が解明されたという嬉しい情報です!
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アトピー性皮膚炎の根本的原因がついに突き止められる。効果的な治療につながることが期待される(英研究)
研究では、三次元培養表皮(living skin equivalent/LSE)という全層皮膚の特殊な培地を利用し、その一番上の層でフィラグリンが不足するように調整してからの経過が観察された。
すると、皮膚の重要な調整機構に関与するいくつもの分子に変化が生じた。これが細胞の構造や関門機能といったものに影響を与え、さらに細胞に炎症が起きたり、ストレスに反応したりするようになることが確認されたのだ。
研究チームは、この結果を検証するために、人から本物の皮膚を採取して、そのタンパク質を解析。アトピー性皮膚炎の患者と健康な人とを比較した。
その結果、皮膚炎の患者のタンパク質のいくつかは、実験で観察されたのとちょうど同じように変化していることが判明。
確かにフィラグリンの不足だけでアトピー性皮膚炎が生じるとはっきり断定されたのだ。
アトピー性皮膚炎の原因「フィラグリン」
「フィラグリン(Filaggrin)」とは、表皮の顆粒細胞で産生される塩基性タンパク質の一種になります。
皮膚のバリア機能に欠かすことのできない角質層を形成するにあたり、ケラチンとともに重要な役割を担っているタンパク質です。
これまで,アトピー性皮膚炎患者さんでアレルギーや免疫に関連する遺伝子の異常を調べても,はっきりとした関連を持つ遺伝子は見つからなかったのですが,
ここ10年で、アトピー性皮膚炎は皮膚に「フィラグリン」というタンパク質が足りていないことと関連しているのではないかと言われていました。
しかし、本当にフィラグリンの欠如がアトピー性皮膚炎の原因であると断定するにはいたっていなかったようです。
そこで英ニューカッスル大学の研究者は、タンパク質と分子の経路を追跡した結果、
このタンパク質は個々の皮膚細胞の形成を助けたり、皮膚がバリアとしての機能を発揮したりする上で重要な役割を果たしているとがわかりました。
これを作り出す遺伝子に変異があると、きちんとフィラグリンが供給されなくなってしまい、
アトピー性皮膚炎や尋常性魚鱗癬(皮膚細胞が剥がれ落ちず、蓄積して、鱗のような見た目になる)のような皮膚症状が生じると断定したようです。
この皮膚のバリア機能に深く関わるフィラグリンの異常が見つかったことで,アトピー性皮膚炎の成り立ちについての考え方の転換期を迎えたと言われています。
原因がわかった事でフィラグリンの産生を助ける薬剤の開発がすでに始まっているようです。
現在の保湿による外用療法だけでなく、早く根本的な治療薬が出てくれるといいですね!
ではでは。
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あっくん★
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