どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
数年前に「光で染まるヘアカラー」などという触れ込みでネット通販を主体に広まった家庭用ヘアカラーがありました。
安全にお手軽で白髪染めが出来るということで、
いつもの白髪染めの間につなぎとして、少し白髪をカバー出来たらいいかなと軽い気持ちで使われたのが原因で、
髪の毛が緑色になった!
というトラブルが全国の理美容室およびセルフカラーで問題になりました。
なんとその「光で染まるヘアカラー(銀イオンカラー)」を使用した後に、通常の白髪染め(アルカリカラー)で染めると、染料同士が反応して髪の毛が緑色になってしまったのです。
全国の相次ぐトラブルやクレームにより、ここ数年はあまり見かけることが減っていたりトラブルの話もあまり聞かなくなっていましたが、
今もなお「銀イオンカラー」と「ヘアマニキュア」が合体した商品が出てるという事をお聞きしたので調べてみる事にしました。
詳しい染まるメカニズムについてはコチラ
〔もくじ〕
光とマニキュアで染める新しい白髪用染毛料
カミクローネEX(ナチュラルブラック/ダークブラウン)
商品特徴
・ひかりにあたって発色するひかり染毛と髪を傷めにくいマニキュア染毛を採用。カラーリング成分(酸性染料)が髪に浸透し自然な色合いに仕上げます。
・1剤タイプで洗い流さないから、すぐに使えて簡単便利。
・トリートメント成分(アボカドオイル※1、ローズヒップオイル※2、ヒアルロン酸Na、ガゴメ昆布※3、パンテノール)がパサついた髪の内部に浸透。油分を補いうるおいを与え、ヘアダメージを補修してハリとツヤのある髪へ導きます。
※1 アボカド油、※2 カニナバラ果実油、※3 ガゴメエキス
・生え際や分け目、もみ上げなどの細かい部分が染めやすい【生え際キャッチブラシ】がついた細部用一体型ブラシを新しく採用。
・毛染め特有のツンとしたイヤなニオイを抑えました。・使用方法
1、塗付用ブラシの中央に手前 1/3 位をあけてふたすじジェルをとり、髪に塗布します。これをくり返し、髪全体にジェルをいきわたらせます。
※ショートヘアの全体染めでブラシ6~7すじ分がめやすです。
2、ブラシの上のジェルの色が目立たなくなるまでブラッシングをくり返し、ジェルを髪によくなじませてください。
3、ジェルを十分になじませたあとは自然乾燥か、またはブラッシングしながらヘアドライヤーなどでよく乾かしてください。
4、完全に乾いたら、染毛完了です。お好みのヘアスタイルに整えてください。
・ご使用後の洗い流しは不要です。
・光があたるとひかり染毛成分(銀イオン※)が発色します。※硫酸銀全成分水 エタノール ベンジルアルコール グリセリン クエン酸 ポリアクリルアミド 水添ポリイソブテン ラウレス-7 アボカド油 カニナバラ果実油 ガゴメエキスバンテノール ヒアルロン酸Na 硫酸銀 イオウ 紫401 橙205 褐201 緑3 香料
こちらの商品説明と使用方法を読ませてもらうと、
ジェルタイプのカラー剤を気になるところに付けて、ドライヤーで乾かすだけで流さなくてOKとのこと。
その後は光に当たれば「銀イオン(硫酸銀)」が反応し髪の毛を染めてくれるのと、ヘアマニキュアの染料である「酸性染料」も配合されているので、
銀イオンだけでは1度で染まりにくいデメリットをヘアマニキュアの力でしっかりと染まる様に工夫されている様です。
「硫酸銀」が光で染まる成分(銀イオン)
「紫401 橙205 褐201 緑3」がマニキュアの成分(酸性染料)になります。
2種類の染料を組み合わせる事により、お手軽でしっかりと染まる製品になっている様ですが、
それ以上に気をつけないといけないデメリットがあります。
光で染まるヘアカラーの大きなデメリット
こちらのカミクローネの使用説明書をちゃんと読めば書いてありますが、
※本品は白髪用染毛料(ヘアマニキュア)です。酸化染毛剤(おしゃれ染めヘアカラー)ではありません。
本品で染めたあと、他の染毛剤.ヘアカラー(医薬部外品)をご使用になる場合のご注意。本品で染めたあとの髪に美容院や市販の酸化染毛剤(主に1剤 2剤を混ぜて使用する染毛剤)やヘナなどの染毛剤を使用すると、まれに本来の染毛剤の色とは違った色(緑色など)になることがあります。
酸化染毛剤やヘナをご使用される場合は、本品で染まった色を前もってヘアブリーチ(毛髪脱色剤)で除去(脱色)してからご使用になることをおすすめします。
※ヘアマニキュアを使用される場合は変色することはありません。また、酸化染毛剤で染めた髪に
本品を使用しても変色することはありません。
こちらのカミクローネの商品を使った後に、酸化染毛剤(普通のヘアカラー)で染めると緑色に変色すると書かれています!
ヘアマニキュアを混ぜてあろうが、銀イオンカラーで染めた髪の毛は緑になってしまうので気をつけてください!
実際にこの商品を使われて見事に顔周りが緑になってしまった方のブログも見つけました。
もし既に使用してしまっていたら・・・
もし既にこのカミクローネおよび光で染めるタイプのヘアカラーを使用してしまっていた方は、
染めたところが無くなるまで通常ヘアカラー(ジアミン染料)で染めるのはやめておきましょう。間違いなく髪の毛が緑になってしまいます。
ヘアマニキュアを一緒に混ぜれる事から、酸化染料以外のヘアカラーであれば緑に変色しないと考えられます。
ヘアマニキュアやカラートリートメントタイプなどの「ノンジアミンカラー」などで染める様にしましょう。
もしこちらの商品や光で染まるヘアカラーなどは使用してないのに髪の毛が緑色になってしまった場合はこちらが原因かもしれません。
わからない事がありましたらお気軽にご相談ください。
ではでは。
メディア掲載情報
ヘアカラーでのアレルギーでお悩みの方に加えて、全国で理美容師向けのアレルギー・ノンジアミンカラーのセミナーも行っています。お気軽にお問い合わせ下さい。
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あっくん★
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