どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
今回は巷で「光で染まる」「日光で染まる」と言われているヘアカラーについてご説明していきたいと思います。
時間を置かなくても光で染まってくれると楽だし、お手軽だし、普段のヘアカラーのつなぎで使ってみようなどと軽い気持ちで使ってしまうと、
後で大変な事になってしまうかもしれません!?
通称「光で染まるヘアカラー」「光で染まる白髪染め」と言われているのは、正式には、
「銀塩(イオン)カラー」や「感光性染毛料」と呼ばれる染毛料になります。
今回はこちらの、光で染まるメカニズムを利用した「銀塩カラー」について詳しく解説していきたいと思います。
ヘアカラー剤の種類についてはこちらを参照
〔もくじ〕
光で染まる白髪染めとは?
「光で染まるヘアカラー」の特徴といたしましては、
髪を傷めずに、太陽光や照明などの光で染まる銀イオン配合のクリームタイプのカラー剤です。
正式には「銀塩(イオン)カラー」や「感光性染毛料」と呼ばれるヘアカラーになります。
時間を置きすぎても髪や肌への負担は少なく、アレルギー体質の人でも使えます。
ただし黒髪を明るく染めることはできません、繰り返しの使用で徐々にブラウン系の色に染まっていきます。
この説明読んだらとても便利そうに思えて、
「美容室に行く時間もないしやってみようかな?」って思う方もおられるかもしれませんが、
絶対に!使用しないでください!!
もし一度でも塗ってしまうと、染めたところを切るまで二度と普通のヘアカラー(白髪染め)ができなくなると思ってください!
もし上から通常のヘアカラーをしたら髪の毛の色が「緑」になってしまいます!
パーマや縮毛矯正もうまくかけれない可能性もあります。
その理由と原因を解説する前に、
まずはどうして光を当てると髪の毛が染まるのか説明していきます。
光で髪が染まる仕組み
光で染める白髪染めの染料となる成分は『銀』です。
成分名でいうと『硫酸銀』という成分で髪の毛を染めています。
硫酸銀以外にも硫黄銀、銀塩など他の『銀』を使っていたり表記してある商品もあるそうです。
【光で染まる仕組み】
硫酸銀入りのクリームを髪に塗り光が当たると、銀イオンが分解され、金属の銀が取り出されます。
↓↓↓
銀が取り出されると同時に、銀は黒く変色していきます。
↓↓↓
黒くなった銀が髪の表面に強力にくっつきます。
↓↓↓
銀は髪の内部には浸透せずまるで白髪が染まったように見えます。
実際には本来もう少し複雑な化学反応が行われているようですが、
簡単に説明すると、
銀が髪にくっつき、光を浴びると錆びて黒っぽくみえるといった現象です。
つまりシルバーアクセがサビて黒くなっているのと同じ事を髪の毛に行っているのです!
光で染まるカラーを使うと髪が「緑色」になるトラブルが多発!
この銀塩カラーを使ってただ黒っぽく染まっているならまだ問題はないのですが、
銀塩カラーで染めた後に、普通のヘアカラー(白髪染め)をしたら髪が「緑」に変色してしまったという事件が数多く報告されています!
黒い白髪染めをしたはずなのに見事なまでの緑になってビックリしました。
髪の毛が緑色になってしまう原因
髪が緑色に変色してしまう理由は銀イオンがヘアカラーに使われている酸化染料に反応するためです。
髪に付着したままになっている銀イオンが、ヘアカラー剤に含まれる「ジアミン」などの酸化染料と反応し緑色になってしまうのです!
緑になるとブリーチでもとれない!
普通のヘアカラーなどであれば緑色になっても、ブリーチ剤などの脱色をするか、緑の反対の赤などのカラーを重ねることで緑を消すことが出来るのですが、
銀イオン変色してしまったのは、髪の色素や酸化染料などではなく「銀」です。
銀(金属)を普通のヘアカラーやブリーチ剤では変化させることはできませんので、色を戻したりすることはできません。
緑色を直すこととは、髪から銀を取り除くことになるので現実的には非常に難しいことになります。
髪が緑になってしまった時の対処法
緑色に変色してしまった髪を綺麗に元の色に戻すことは無理だと思ってもらった方がいいです。
それでも緑色のままだと流石に外を歩けないという方がほとんどだと思いますので、身近なもので少し緑味を落とすことのできる方法をお伝えします。
それは、『のどのうがい薬』です!
うがい薬に含まれる成分は「ヨウ素」です。ヨウ素は銀と結合しやすい特徴があります。
かといって付けたらすぐに緑が取れるというものでもありません。
液体なので髪にたっぷりと馴染ませるのは難しいと思いますのでお風呂などでする方がいいでしょう。少しずつ揉み込みながら時間を置いて髪が黒っぽくなってきたら流してあげましょう。
全部を取るのにはかなり時間と労力が必要になりますし、ちゃんと取れるかもやってみないと分かりません。
キレイに落ちた人もいてるようですが、髪に付いた銀が少しでも取れて緑色がマシになればいいなあ程度だと思ってやってみてください。
《まとめ》光で染まるヘアカラー
光に当てるだけで徐々に髪の毛が染まっていくというお手軽なヘアカラーですが、これはヘアカラーの仕組みではなくただ髪の上で銀を変色させているだけに過ぎません!
お手軽さにつられて一度でも使用してしまうと、その後何年も好きな髪色にカラーリング出来ないという被害にあってしまいます。
今回の記事を読んで使用される方はおられないと思いますが、絶対に使用しないでくださいね!
もし、すでにこの銀塩カラーで染めてしまったという方は、
「ヘアマニキュア」や「カラートリートメント」などのヘアカラーであれば緑にならないという報告を聞いていますので、
染めたところが無くなるまではそういった酸化染料(ジアミン)を含まない『ノンジアミンカラー』で対処しましょう!
そして、「既に緑になってしまった・・・」という方は、
のどのうがい薬を使って少しでも緑色を落とすように頑張ってください!
ではでは。
もしこの銀塩カラーを使っていないのに、髪の毛が緑になった!!という方はこちらをご参照ください。
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https://m-moulin.jp/products/nodia/
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