外国人の様な明るい髪色、真っ黒ではなくほんのり明るい髪色の人、そんな地毛の色に憧れる方も多いのではないでしょうか?
でも、どうして髪の毛の色って人によってそれぞれ違うのでしょうか?
そこで今回は「髪の毛の色の仕組み」について考えていきたいと思います。
〔もくじ〕
髪の毛の色はどうやって決まるのでしょうか?
じつは誰でも毛根で髪の毛が作られた瞬間は白髪(透明)なのです。
そこに毛根にある「メラノサイト」と呼ばれる色素細胞から”黒い色素”であるメラニンが髪に取り込まれることで、髪が黒くなります。
出典 http://www.demi.nicca.co.jp/salonsupport/beauty2_detail_09.html
メラノサイトは毛根部分の下にあって髪の製造工場に当たる”毛母細胞”と入り混じるようにして存在しています。
そしてその内部にあるメラノソームが次第に成熟してメラニン色素をつくりその色素を毛母細胞に送り込みます。
その過程で新しくつくられる髪の中にメラニン色素が定着し、それが髪の色になります。
メラノサイト(色素細胞)がメラニンをつくる時に欠かせないのが、チロシナーゼという酵素です。
しかし、その酵素は40才代を過ぎると自然に減少していくと言われています。
チロシナーゼが減れば当然メラノサイトもメラニン色素を十分につくることができなくなってしまい、、、
「メラニン色素」を含まない髪、
つまり白髪が生えてくるということになってしまうのです。
それでは髪の毛の色を決める「メラニン色素」とはいったいどういったものなのでしょうか?
髪のメラニン色素とは?
メラニン色素というのは、髪の毛だけでなく皮膚にも含まれている色素のことです。
皮膚に含まれているメラニンは、表皮の基底層にあるメラノサイトで紫外線に反応して作られる色素で、皮膚の色に影響するだけではなく、紫外線から肌を守る働きをしています。
髪に含まれているメラニン色素は、毛球部にある色素を形成する細胞であるメラノサイトで作られ、髪の内部に送られて、髪の毛の色に影響を与えます。
髪のメラニンは、皮膚のあるメラニン色素と同じように、髪の毛や頭部を紫外線から守るという働きをしていると考えられています。
メラニン色素の種類
メラニン色素の種類は、ユーメラニン(黒褐色系)とフェオメラニン(黄赤色系)の2つがあります。
この2つのメラニン色素の量や割合で髪の毛の色が決まっていきます。
ユーメラニンは濃い褐色、フェオメラニンは黄色から赤に近い色をしていてこの2つのメラニン色素の量の違いによって髪の色が異なってきます。
- 「ユーメラニン」が多いと、黒髪系
- 「フェオメラニン」が多いと、赤毛系
日本人の黒髪には大量のユーメラニンと少量のフェオメラニンが含まれていますが、金髪にはほとんどフェオメラニンしか含まれていません。
メラニン色素の総量が多いと真っ黒な髪になり、少ないと金髪やブロンドになり、メラニン色素がほとんどない髪が白髪になります。
メラニンの種類や量は、人種や地域によって違い、さらに個人個人にも差があります。
つまりあなたの髪の毛の色は、ご先祖様達の育ってきた環境に合わせてメラニンが変化してきた結果なのです。
日本人が黒髪なのはユーメラニンというメラニン色素が多く髪の毛に含まれているためですが、
そのメラニン色素は、加齢により、または病気、精神的な打撃などの原因でメラニンの量は、減少することがあります。
毛根のメラノサイト(色素細胞)にメラニンをつくる力がなくなると白髪になってしまうのですが、
日本人の場合、白髪になり始めは完全な白ではなく、やや黄色味を帯びていることが多いのは、
褐色のユーメラニンの生産が、老化とともに止まっても、しばらくの間はフェオメラニンの生産が続いているからだと考えられます。
白髪の原因についてはこちらをご参考に
白髪は一般的には老化による年齢的なもので、メラニンをつくる能力が次第に衰えて色素が消失したものですが、
必ずしも身体の機能までが老化しているということではありません。
それでも身体全体を老化(酸化)させないような対策は行なっていくほうがいいでしょう。
ではでは。
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