どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
円形脱毛症が出来ると昔からストレスが原因などと言われてはいますが、
さまざまな説があり、
最近では毛根組織に対する免疫異常である
「自己免疫疾患(じこめんえきしっかん)」を原因とする説が有力です。
円形脱毛症患者の40%以上がアトピー性疾患(アトピー性皮膚炎、気管支炎、アレルギー性鼻炎のいずれか)を持つと言われ、半数以上が本人もしくは家族にアトピー素因が認められるなど、アトピーやアレルギーなどにも深い関連があるとされています。
そして、自己免疫疾患のひとつである甲状腺の病気が原因で、円形脱毛症が起こっている可能性もあるとされています。
円形脱毛症と甲状腺疾患との関係を検討し、円形脱毛症患者の方の甲状腺疾患の有病率は、対照者と比較して有意に高かったという論文も発表されたようです。
今回は甲状腺ホルモンと抜け毛の関係、甲状腺の病気の特徴について説明していきたいと思います。
〔もくじ〕
甲状腺の病気と抜け毛の関係
抜け毛は、ホルモンのバランスやストレスが影響して起こるなどと言われていますが、
甲状腺ホルモンの分泌量が不足しても起こります。
甲状腺とは、ノドボトケの下にあり、蝶々のような形をしています。
脳の下垂体から指令を受けて、新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌するのが主な働きです。
新陳代謝を促進させる作用があり、エネルギーを生産したり、皮膚や髪を成長させたりする、といった重要な役割を担っています。
この甲状腺ホルモンの分泌に異常が起こったり、炎症が起きたりするのが甲状腺の病気で、女性に多いのが特徴です。
そのため甲状腺から分泌されるホルモンの分泌量が不足してしまう病気にかかると、
髪の毛の「ヘアサイクル」がうまくいかなくなり、抜け毛の原因になってしまうというわけです。
甲状腺機能が低下する病気とは?
円形脱毛症は、橋本病(慢性甲状腺炎)に代表される甲状腺疾患、バセドウ病、尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)、関節リウマチ等の自己免疫疾患と併発する場合があります。
円形脱毛症と甲状腺疾患は関連することがあり、円形脱毛症の8%に甲状腺機能異常が見られると言われています。
円形脱毛症は、最も頻度の高い自己免疫疾患で、同じ自己免疫疾患であるバセドウ病、橋本病の合併して発症する可能性が高いので注意が必要です。
円形脱毛症の症状の他に、
- 急な抜け毛
- 倦怠感
- 寒気
- むくみ
- 皮膚の乾燥
- 体重増加
- 過眠の傾向
- 抑うつ
- 無気力
- 月経異常
- 声の低音化
- 便秘
- 喉の痛み
- 首の腫れ
などの症状がみられるようになった場合は、
甲状腺機能の低下が甲状腺に関する病気の可能性も考えられます。
甲状腺の病気は、ほかの病気と間違われたり見過ごされたりしがちです。
特に女性は甲状腺の病気になりやすい傾向があるので、髪の毛や体の健康を守るためにも、甲状腺の病気の特徴を把握しておきましょう。
まとめ
最近の円形脱毛症の研究調査では、
円形脱毛症患者の8.4%ほどに、家族にも円形脱毛症歴があり、
さらに一卵性双生児においては片方が発症した場合、もう片方の発症率は55%という高確率であることから、「遺伝」も大きく関わっていると考えられています。
家族の中に円形脱毛症ができたことのある人がいたり、自己免疫疾患や甲状腺の病気にかかっている人がいれば、
定期的に病院で検査を受けたり、発症の早期発見に努めると安心でしょう。
通常、円形脱毛症ができても月日の経過や、病院でのステロイド治療などにより少しずつ治っていく事が多いのですが、
いつまで経ってもなかなか毛が生えてこない、円形箇所が大きくなってきたり、数が増えてきたり、などという場合は、
念のため甲状腺の異常を疑い、専門医の方に診てもらう事をオススメします!
ではでは。
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