どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師「あっくん」です。
大阪の寝屋川市で「hair’s LOG(ヘアーズ ログ)」という美容室をやっています。
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「パラベンフリー」とか「防腐剤フリー」と書かれている化粧品やヘアケア剤を目にする事も多いと思います。
「私はパラベンの入っていない化粧品を選んでいます」という方もお聞きすることもあります。
なんとなく化粧品に配合されているパラベンや防腐剤は悪いものと考えてしまいがちなのかもしれませんが、
なぜパラベンや防腐剤は化粧品に配合されているのでしょうか?
〔もくじ〕
パラベンの嘘・本当
そもそも「パラベン(パラオキシ安息香酸エステル)」とは昔からある防腐剤の名称で、1つではなくいくつかの種類があります。(メチルパラベン、エチルパラベンなど)
ただし旧表示指定成分(ごくまれに肌トラブルを起こす恐れのある成分)に選ばれていたという経緯と、
環境ホルモンの疑い(特に女性ホルモンを乱す)があるされて、問題視された成分になります。
それを知ると、
「パラベンが配合された化粧品は怖いなぁ。使うのやめておこう・・・」
となるのは当然なのですが、
しかし、環境ホルモンの疑いがあるとの報告には多数の反論があり、
現在パラベンの環境ホルモンに関する人体への有害性を示した直接の報告はありません。
さらにパラベンは、吸収されたとしても代謝され蓄積されず、また特に刺激性もない安全な成分だと結論付けられています!
パラベンの基準は1%以下ですし各化粧品メーカーも配合量を減らす努力をしており多くても0.5%とかです。
パラベンはすでに研究がされまくった成分です。
なので、研究者も化粧品メーカー良いとこもあれば悪いところも分かっています。
ただし、そこに目をつけた一部の化粧品メーカーが、
「パラベンは悪いもの。だから当社の製品はパラベン使いません」
というパラベンフリーのマーケティング戦略を打ち出したものが、
いまだに根強く残っているのが今の美容業界という感じです。
パラベンが入ってなくてもフェノキシエタノールなど、その他の防腐剤が入っている事がほとんどです。
パラベンやフェノキシエタノールなどの代わりに、研究があまりされていない(悪いところがあるかもしれないが分かっていないだけかもしれない)防腐剤を配合された製品を使うより、
パラベンやフェノキシエタノールが配合されている方が一定の安全性や安心感があるとも言えます。
ただし「パラベンアレルギー」の人は要注意!
そんなパラベンですが若干のアレルギー報告があるのは事実です。
日本人が起こりやすいとされるアレルギーをまとめたジャパニーズスタンダードアレルゲンの検査対象に、
「パラベンミックス」は選ばれております。
パラベンアレルギーだと診断された方はパラベンの配合されている化粧品を避けるようにしておきましょう。
しかし、アレルギーではなく普通〜乾燥肌くらいの人は、パラベンフリーにそこまでこだわる必要はないかなと思います。
- ベンジルパラベン
- ブチルパラベン
- プロピルパラベン
- エチルパラベン
- メチルパラベン
の順に強いです。(上ほど強い)
ただ上位のパラベンは今はあまり配合されていません。
「防腐剤フリー」の化粧品ってどうなってるの?!
じゃあパラベンどころではなく、「防腐剤フリー」と書いてある化粧品はどの様なものなのでしょうか?
その為には、
そもそもなんで化粧品に防腐剤を入れないといけないか
防腐剤フリーがどーゆうことなのか理解しないといけません。
防腐剤を入れる目的は、
入ってないと当然腐るからです!
肌を締麗にする化粧品は菌にとって育ちやすい環境になります。
確かに、しかも手に着いた菌とかも混入しちゃいそうだし・・・
化粧品を安全に使うために防腐剤が配合されます!
防腐剤を配合しないと化粧品は1週間もあれば雑菌だらけになってしまいます。
じゃあ防腐剤フリーの化粧品ってどうなってるの?
そもそも『防腐剤』とは”厚労省が示したリストに載っている成分”のこと。
なのでこのリストに載っていなければ防腐効果があったとしても『防腐剤』ではありません💡
わかりやすく具体的に言いますと、
消毒剤として有名なエタノール。
菌やウィルスを消毒してくれるために、手指の消毒をはじめ様々なところで使われているので誰でもご存知でしょうが、
エタノールは『防腐剤』では無いです!
エタノールが化粧品に配合される場合には、
- 溶剤・基材
- 収れん作用
- 揮発性による清涼感付与効果
- 防腐補助
- 乾燥促進による整髪
などの役割がありますが、防腐剤のリストには載っておりません。
このような防腐効果はあるのに防腐剤じゃない成分を配合したり、
2価アルコール(BG、DPG等)という菌を増やさない
保湿剤を多めに配合する事で、防腐剤を使用しなくても防腐作用のある製品を作る事ができます。
ただし、エタノールでわかる様にこういった成分は人や肌の状態によっては刺激に感じることもあります。
防腐剤は肌に悪いと信じて無闘やたらに防腐剤フリー化粧品を選んだとしても、
実際は防腐剤フリーの化粧品より刺激の高いものを選んでいるという本末転倒なことになってる可能性もあるという事です。
パラベンは研究がかなりされており、菌への効果と肌への安全性が確認された成分です。
ではでは。
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