どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
健康な髪や頭皮の状態の方でも突然できてしまう脱毛症があります。
それがいわゆる『円形脱毛症(えんけいだつもうしょう)』と呼ばれるものです。
今回は「円形脱毛症」がどの様な原因でなってしまうのかについて書いていきたいと思います。
〔もくじ〕
円形脱毛症は普通の脱毛や薄毛とは違うの?
円形脱毛症とは、俗に10円ハゲなどと言われるように、
頭髪のなかに10円玉の大きさくらいの円形の境目が比較的はっきりとしている脱毛のことを言います。
円形箇所は出来てしまった時の大きさが、必ずそのまま保つわけではなく、
良くなってくると小さくなってきます(生えてくる)し、
悪化により大きく拡大していったり数が増えてしまうこともあります。
これは年齢などとは関係なく、どんな人にも起こり得るものとして、
普通の脱毛や薄毛とは大きく異なります。
ですから、原因によっては、治り方や治療の方法も変わってきます。
「円形脱毛症の原因」として挙げられるのが、いくつかありますのでご紹介していきたいと思います。
円形脱毛症の起こる具体的な6つの原因とは
①精神的なストレス
円形脱毛症の原因として1番言われるのがこのストレスでしょう。
ストレスに関しては、精神的なもので数ヶ月に行った長期的な何らかのストレスの原因となったものが、
心身を傷つけ、頭においては円形脱毛症の症状として現れることがあります。
ストレスがかかっている状態では交感神経が支配しているので、血管が収縮して栄養や酸素を毛根に運ぶ量も少なくなってしまうためです。
ですので、仕事や家庭、恋愛などで精神的なストレスを長期にわたって抱えてしまうと、円形脱毛症が起きやすいです。
ただし円形脱毛症は永遠に続くわけではなく、ストレスがなくなることで、自然に治ることもよくあります。
環境の変化や、悩み事がある方はストレスを発散する方法も考えてみましょう。
②自己免疫疾患の異常
「自己免疫疾患」という言葉を聴き慣れない方も多いかもしれませんが、いわゆる免疫反応のことです。
最近の研究では円形脱毛症の原因には、この自己免疫疾患の異常が大きな原因だと考えられています。
人間の体にはリンパ球という外から体内に異物が入って来たときに、その異物を攻撃してくれてやっつけてくれ、体を守ってくれている機能があるのですが、
本来なら異物や細菌が入ってきた時にリンパ球がその場所に集まり、外部からの侵入物を攻撃をするはずの働きが異常を起こし、
間違って健康で問題のない頭皮の一部に集まってしまい、自分の体を攻撃してしまうことが自己免疫疾患です。
この自己免疫疾患の異常により、攻撃する対象が「毛根」になってしまったときに髪の毛はダメージを受けて、抜けてしまうことになります。
自分の体を敵としてしまうため、激しい攻撃を繰り返すのが特徴で、毛根まで攻撃の手を加えます。
なぜ異常を起こしてしまっているかはわからないですが、
意外なものが原因になっている場合がありますので、早めの対処が必要になってきます。
③アトピー性皮膚炎
円形脱毛症の患者のうちの約4割がアトピー性皮膚炎を持っているというデータもあります。
「アトピー性皮膚炎」とは肌のバリア機能の低下やアレルギー体質などによって、肌にかゆみを伴う湿疹が出てしまう病気です。
アトピー性皮膚炎の方の場合、
- 頭皮が乾燥して細菌の繁殖を引き起こしやすい
- かゆみによる精神的なストレスを感じやすい
- アレルギー性の体質
などといったことが、
円形脱毛症に影響していると考えられています。
④遺伝
遺伝に関しては、家族内の発症は30%程度と言われています。
これは円形脱毛症自体が遺伝するのではなく、”円形脱毛症になりやすい体質”が遺伝してしまうと考えられています。
円形脱毛症が見つかり、不安になり親御さんに相談したら、両親共に昔経験していたというケースもありました。
さらに、もし家族に甲状腺などホルモンに影響する病気などがある方は、その影響で円形脱毛になるおそれもあるので注意が必要です。
⑤ホルモンバランスの乱れ
女性は妊娠や出産などでホルモンバランスが大きく変動します。
女性ホルモンには髪の毛の成長を促すものや、免疫機能に関わるものがあり、その増減によって抜け毛が起きやすい状況になることもあります。
出産後には産後脱毛が起きる事が多いですが、産後脱毛については妊娠中のホンモンの影響により抜け毛がとまり、それらが一気に抜けるために起こると言われおり、これは円形脱毛症とはまた別の抜け毛になります。
出産によるホルモンバランスの乱れであったり、子育てによるストレスが原因の、一時的なものであれば時間の経過で円形脱毛症も自然と治る場合が多いです。
しかし、それ以外にもホルモンバランスを乱してしまう原因はあります。
《ホルモンバランスが乱れる原因》
- 加齢(更年期)
- ストレス
- 睡眠不足
- 喫煙
- 飲酒
- 無理なダイエット
こういったことが原因でホルモンバランスが乱れ、円形脱毛症になりうるケースもありますので、
上記のことに心当たりがある方は出来る限り生活を見直してみましょう。
⑥栄養の偏りの場合
現代人の食生活などで、栄養の偏り等も円形脱毛症になりやすいと言われています。
”タンパク質”と”ミネラル”はしっかり摂取しましょう。
そして細胞の成長には”亜鉛”も大切な成分です。
亜鉛不足になると発育障害、味覚異常を起こしやすいとされています。
インスタント食品の食べ過ぎや野菜不足などが続くことで、薄毛の原因になるとも言われています。
亜鉛は牡蠣や牛肉に多く含まれていますので、これもバランスですがしっかりとした食事をこころがけましょう!
円形脱毛症の原因「まとめ」
実際にご来店されているお客さんでも、これまでなんともなかった方が突然、円形脱毛症になるケースはよくあります。
ほとんどの方が期間とともに自然と治っていくのですが、なかなか生えてきている気配がなかったり、悪化してきている気配がなかったりする場合はまず皮膚科の先生に診てもらうことが一番です。
もし円形脱毛症が出来てしまった時は、早めに対処することで完治もしやすくなりますので、
1人で悩んだりしないで、家族や友人に相談したり、早めに医療機関に行かれることをオススメします。
ではでは。
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