どーもー!
大阪で頭皮や髪に優しいヘアカラーの研究をしている美容師あっくんです。
ヘアカラー(酸化染毛剤)と呼ばれるものは、
1剤に含まれる、酸化染料とアルカリ剤
2剤に含まれる、過酸化水素
を混ぜ合わせ反応されることで、
「発色」と「脱色」という作用を同時に行います。
その発色の際には「酸化重合」という反応が起こります。
この「酸化重合」とは簡単に言うと、
小さな染料が髪の毛の内部に入り、集まり大きくなることで髪の毛から出にくくなるということです。
この反応が起こるために、ヘアカラーは他の毛染めと比べて染まりが長持ちするために正式には『永久染毛剤』という名称で呼ばれています。
〔もくじ〕
新たな可能性『ノンジアミン酸化染料』
その酸化染毛剤に必ずと言っていいほど含まれる酸化染料が『ジアミン』と呼ばれる染料で、その中でも1番よく使われているものが『パラフェニレンジアミン』です。
このジアミン染料はヘアカラーの染料としては、
茶〜黒を表現できたり、色持ちもよくとても優れた染料なのですが、
アレルギー反応を起こしやすいといった特徴があります。
ところが最近はこの『ジアミン類』もしくは『パラフェニレンジアミン(PPD)』が含まれない酸化染毛剤というものもいくつか出てきました。
言うなれば、
『ノンジアミン酸化染料』や『ノンパラフェニレンジアミン酸化染料』というものです。
少しややこしいお話になってきたと感じるかもしれませんがw
つまりは、これによりこれまで【ジアミンアレルギー=酸化染料アレルギー】と思われ、
“ヘアマニキュアやカラートリートメント、ヘナなどでしか染めることが出来ない”と思われていた方でも、
実は、ジアミン類やパラフェニレンジアミンを含まない「ノンジアミン酸化染料」なら染めることが可能かもしれないということです!
そうすれば、これまでノンジアミンカラーで染まりが悪かったり、色落ちが早くて悩まされていた方でも通常のヘアカラーと遜色ない感じで染めることが出来るようになります。
今回のゲストさんのBefore
今回のゲストさんもジアミンアレルギーでずっと悩まされている方です。
以前に明るめのノンジアミンカラーなどをされたりしていたので、暗く染め直しても1ヶ月ほど経つと色が落ちて明るくなってしまいます。
今回はノンジアミン酸化染料でのテストも大丈夫でしたので、
明るくなった髪をしっかりと落ち着かせながら根元の白髪染めをしていきたいと思います。
施術工程
根元と毛先用に別々に調合したノンジアミン酸化染料(+塩基性HC染料)を塗り分けて塗布します。
そのまましっかりと時間を置いてシャンプーしたら完成です♪
After
綺麗な深みのある落ち着いた色味になりました!
根元の白髪も染まってますし、艶も出てとても綺麗になりましたね♪
今回のゲストさんにもとても喜んでもらえました(´∀`*)
その後のアレルギー反応の有無や色落ち具合なんかも大丈夫みたいですのでひと安心です。
メーカーさんもどんどん新しいノンジアミンカラーを開発しているみたいですし、今後さらにバリエーションが増えてくると、
よりお客様のアレルギーや頭皮、髪の毛状態に合わせて色味だけでなく、アレルギーや刺激の症状に合わせて、カラー剤そのものの種類を選んであげることが出来るようになってきます。
これまでに、かぶれて染めれなかった、色明るさや、色持ち、なんかの不満があった方でもぜひご相談ください。
ではでは。
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あっくん★
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