どーもー!
髪と頭皮こことを真剣に考える美容師あっくんです。
私たちの身体全体を覆ってくれている「皮膚」
でも皮膚って実際にはどんな構造をしているんでしょうか?
今回はそんな「皮膚」にメカニズムについて書いていきたいと思います。
〔もくじ〕
皮膚とは
皮膚は、日本人の成人の平均で約1.6m²の面積(およそ畳1枚分)、体重の約16%もの重量を占める、人体最大の臓器です。
外部からのさまざまな刺激や衝撃からからだの中を守り、からだ全体の調和にも大きく関わっています。
そして皮膚と一言で言っても、実は大きく3層から出来ていることをご存じですか?
私たちが求める美しい肌というのはその3層のそれぞれの機能が正常に働いてくれることで成り立っているのです。
皮膚の構造
引用: https://www.demi.nicca.co.jp/salonsupport/beauty2_detail_02.html
皮膚は上から順に
- 表皮
- 真皮
- 皮下組織
の3つの層に分かれていおり、それぞれに役割があります。
「真皮」は皮膚の大部分を占めており、肌のハリや弾力を生み出しています。毛髪の源となる毛球部もここに存在しています。
コラーゲンやヒアルロン酸などから成っており、神経や血管が張り巡らされています。
そのため真皮には、触った、熱い、冷たい、痛い(かゆい)などの刺激のセンサーとなる神経があります。
暑いと汗を出すことで体温をさげたり、寒いと立毛筋を収縮させ、毛を立たせることで、寒さを防いだり、
表皮への酸素や栄養の補給も行ったり、皮脂や汗を分泌し、皮膚表面に皮脂膜という保護膜を作る役割があります。
皮膚の本体とも言える部分で、見た目の老化に一番関係が深いと言われています。
皮膚構造の中で一番下にあるのが、「皮下組織」です。
皮下組織は主に皮下脂肪が存在しており、表皮と真皮を支えクッション・体温調整の役割を果たしています。
多くの脂肪を含んでおり、皮膚と筋肉・骨をつなぎ合わせる部分です。強い衝撃が加えられても、筋肉や骨を傷めないようクッション的な役割を果たし身体を守っています。
重要な役割として、エネルギー源となる脂肪を蓄えたり、保湿作用があります。皮下組織もまた、見た目の老化に大きく関わっています。
これらの役割が異なる皮膚の3層が一体となっているのが皮膚であり、正常に働くことで肌の美しさを決定づけています。
その正常に働くという1つの要素としては、「ターンオーバー」が正常な周期で行われていることが大切になってきます。
ターンオーバーは約28日周期で行われているといわれ(年齢や部位により差がある)
紫外線を浴びたり、生活習慣の乱れ、加齢などのさまざまな原因により新陳代謝が悪くなり、その周期は乱れてしまいます。
そうなると、剥がれ落ちるはずの角質が表面に溜まりやすくなり、潤いは失われ乾燥やごわつき、毛穴の乱れや小じわなどの症状に繋がってしまいます。
古くなった細胞を角質として外に排出していくことで、常に新しい細胞が生み出され、皮膚はフレッシュでみずみずしさを保つことができるのです。
皮膚の7つの働き
ヒトの最大の臓器である皮膚には、バリア機能をはじめ様々な働きがあります。
その役割は大まかに7つほどありますので確認していきましょく。
- バリア機能
- 体温調節機能
- 知覚機能
- 分泌機能
- 産生機能
- 免疫機能
- 吸収機能
①バリア機能
皮膚は細菌や真菌など外界ならの異物の侵入を防ぎ、体外からの刺激(機械的・物理的な外力、化学刺激物質、微生物、紫外線など)から体を守るとともに、
水分が外に出ていかないように保持する役割をしています。
②体温調節機能
皮膚は暑いときは汗を分泌させることで熱を放散して体温の上昇を防ぎ、寒い時は毛穴や汗腺をふさいで熱が逃げるのを防ぎ、体温を一定に保つ働きがあります。
③知覚機能
ヒトは皮膚を通じて、恩覚や冷覚、触覚、圧覚、痛覚、掻痒感(かゆみ)、などを感じることができます。
④分泌機能
皮脂や汗を分泌します。皮脂腺から分泌される弱酸性の脂(皮脂)は、皮膚の乾燥を防いだり、細菌の繁殖を防いだりする役割を担っています。
体内の老廃物を汗腺から汗として体外に捨てる作用をもちます
⑤産生機能
体に必要なコレステロールやビタミンD3を生合成する働きがあります。また皮下に脂肪を蓄える貯蓄作用もあります。
⑥免疫機能
外から入ってくるものに対して免疫反応を起こし、有害なものから体を守る働きがあります。
⑦吸収機能
低分子の物質は細胞内および細胞間隙のほか、毛包脂腺系を通じて吸収されます。外用薬の吸収はこの作用を利用していますが、皮膚は最大でも分子量500程度の低分子しか通過させません。
まとめ
私たちの体の表面を覆っている皮膚は、外部からのさまざまな刺激や衝撃から体をまもり、正常に保つ働きをしてくれています。
特に表皮と真皮は美肌を支える重要な役割を担っているのです。
皮膚のしくみを知っておくことで、化粧品などがどのように働きかけてくるのもわかってきます。
ではでは。
こちらの記事もおススメです★
あっくん★
最新記事 by あっくん★ (全て見る)
- 広島でノンジアミン「NODIAカラーセミナー」を開催したよ! - 2024年11月21日
- YouTubeチャンネル「美容師あっくんのヘアケアちゃんねる」始まりました! - 2024年11月11日
- 大阪発のWEBメディア「オオサカジン」で紹介していただきました! - 2024年11月4日
「表皮」は外部刺激から皮膚を守るバリアの役割をしてくれています。
お肌の一番外側にあり、私たちが目で確認できる部分のことを指します。
厚さは平均0.2mm程度で、皮膚を構成する3層の中でも最も薄い層です。
表皮の状態が悪くなるとバリア機能が失われ、外的刺激によるダメージが真皮へと進行していきます。
また、表皮は美しい肌を決定づける点でも深く関係しています。みずみずしい滑らかな肌というのは、表皮内の水分と油分がバランスよく保たれている状態です。
皮膚の代表的疾患であるアトピー性皮膚炎では、表皮の外界から守る機能(バリア機能)に異常があり、外からの異物が侵入するなどの刺激によって炎症が起こりやすくなっています。