どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
先日、マツエクをした時に目の周りがかぶれてしまい、
病院で診てもらったところマツエクのアレルギーである可能性が高いと診断された方から、
「マツエクのアレルギーになってしまった場合、ヘアカラーは出来るのでしょうか?」
というご相談がありました。
〔もくじ〕
マツエク(まつ毛エクステ)とは
マツエクとはご存知の通り『まつげエクステンション』の略で、
まつげに接着剤(グルー)を使用し、まつ毛の濃さや本数を増やします。
そのため、目が大きく見えたり、メイク映えしたり、すっぴんでも可愛らしくみえ、
つけまつげとは違い、一度装着すると数週間は顔を洗っても取れないことことから楽チンで可愛らしくなれるということで女性から人気のメニューになっています。
マツエクでアレルギー!?
しかしこのマツエクでも稀にアレルギーが発症される方がいらっしゃいます。
その原因はほとんどの場合、接着剤である「グルー」です。
グルーに含まれているエチルシアノアクリレートとブチルシアノクリレートなどの、「シアノアクリレート」という接着成分が感作性が高いといわれています。
マツエクを繰り返しされていることで接着成分によるアレルギーの発症の可能性があります。
マツエクのアレルギー反応ってどんなもの?
マツエクのアレルギーで現れる症状はさまざまです。
- 朝起きた時に目ヤニが固まる
- 目の周りにかゆみが出てくる
- まぶたが赤い、腫れている
- 瞼の皮膚がかさついている
- 目の中がゴロゴロする
- 目が充血する
- くしゃみ、鼻水が止まらなくなる
- 水っぽい鼻水が出てくる
などの症状があると言われています。
マツエクを付けた後、数日以内にこれらの症状が現れたらアレルギーの可能性がありますのですぐにマツエクをはずしてください。
はずしてもすぐに症状が治らない場合には、速やかに医師の診察を受けましょう。
マツエクアレルギーとヘアカラーアレルギーの関係性
まず「アレルギー」とは原因物質(アレルゲン)が体内に入る事で身体からヒスタミンなどの化合物を放出し、炎症などを起こしてしまう、間違った自己免疫システムです。
ただし原因物質に対し”感作”が成立した方のみが起こる反応ですので、
花粉症などでご存知のとおり、アレルギーになってない方にとってはその原因物質(スギとかヒノキとか)が付着しようが吸い込もうがなんともありません。
マツエクでのアレルギーは上に書いたように、
「シアノアクリレート」という成分が主な原因物質であり、
ヘアカラーのアレルギーは、「パラフェニレンジアミン」という成分が主なアレルギーの原因となっております。
こちらのシアノアクリレートとパラフェニレンジアミンは「接着剤」と「染料」という全く違う成分でありますし、
・シアノアクリレート
・パラフェニレンジアミン
このように化学構造式でも全く違う形をしていますので、
マツエクとヘアカラーのアレルギーの関係性は低いと考えられます。
ですので、マツエクでアレルギーになったからと言って、ヘアカラーをした時にアレルギーが起こるようになってしまうというわけではありません。
ただし!
やはりアレルギーをお持ちの方は、いくつものアレルギーをお持ちであったり、交差反応と呼ばれるもので、少しずつアレルギーが増えていきやすい傾向がありますし、
マツエクのアレルギーの原因が必ずしもシアノアクリレートだというわけでもありません。
ですので、マツエクやヘアカラーをされる際にはパッチテストしてから行いましょう!
マツエク、ヘアカラーなどだけではありませんがアレルギーとはある日突然発症してしまうものです。
誤ったやり方などを行なっているとアレルギーの発症を早めてしまう原因にとなりかねませんので注意してくださいね。
それでは、実際にマツエクでかぶれてしまってご相談してくだった方がご来店していただけることになりました。
マツエクアレルギーでかぶれた方へのノンジアミンカラー
上の記事で詳しく書かせていただきましたが、
エクステでかぶれてしまう方の主な原因は接着剤であるグルーです。
グルーに含まれている「シアノアクリレート」という接着成分が感作性が高いといわれています。
しかし、ヘアカラーでのアレルギーの原因の多くは「パラフェニレンジアミン」と呼ばれる成分。
このシアノアクリレートとパラフェニレンジアミンは全く違う物資ですので、“マツエクとヘアカラーのアレルギーの関係性は低い”と考えられます。
ですので基本的にはマツエクでアレルギーになったからと言って、ヘアカラーをした時にアレルギーが起こるようになってしまうというわけではありません。
ただし、アレルギー体質の方はいくつものアレルギーをお持ちであったり、身体が敏感な状態であることには違いないので、絶対に安全とは言い切れません。
そういったご説明と、
“ノンジアミンカラーの種類”についてなどをお伝えして、
普通の「ジアミン入りのアルカリカラー」でいくのか、
パラフェニレンジアミンのみを除いた「ノンパラフェニレンジアミン酸化染料」でいくのか、
ジアミン類を使用しない「ノンジアミン酸化染料」、
ジアミンを全く使わない「ノンジアミンカラー」
それぞれのアレルギー性の高さ、リスクの説明をさせていただいた結果、、、
今回は念のために完全にジアミンを使わない「ノンジアミンカラー」で染めていくことになりました。
まずは Before
ヘアカラーするのも少し我慢させていたので、根元も結構伸びてしまっています。
そしてこめかみのところに白髪がかたまっているところもあります。
そしていつも表面が明るくなりやすいとの事で、内側の色の差が結構あります。
さらには一年前くらいに縮毛矯正もされていたようです。
- 毛量 普通
- 硬さ 普通
- ゆるい癖あり
- こめかみの白髪が多め
- ダメージムラあり
施術工程
今回は念のために完全にノンジアミンカラーをご希望という事でしたので、
塩基性HC染料をベースとした『NODIA』で染めていきたいと思います。
まずは、顔周りに固まっている白いところをプレピグしておきます。
その後、7レベル設定に調合したカラー剤を根元全体に塗布していきます。
さらに、表面の明るくなっているとこも、毛先のピグメンテーションとして先に濃いめに調合したカラー剤を塗布します。
そのまま加温15分、
その後、残りの毛先に根元で使った薬剤を塗布して時間を置きます。
After 仕上がり
おおー!明るくなっていた髪が綺麗なブラウンに落ち着きましたー!(≧∇≦)
こめかみ辺りの白髪も綺麗に染まりました♪
今回のポイントは、
マツエクアレルギーの方に、身体が敏感になっている可能性もあるので、さらにジアミンアレルギーまでもを誘発させない様に、
ジアミンおよび酸化染料を含まない『ノンジアミンカラー』を念のために選択したことと、
顔周りの白髪と、表面の髪の毛が褪色したところに合わせて、2種類のピグメンテーションを行いました。
今回のノンジアミンカラーで明るさや染まり具合、色持ちなどに納得いただけたら、
マツエクのアレルギーのことが落ち着いても、今後ジアミンアレルギーにならないようにという対処法にもなりますので、
他のノンジアミンカラーの方法なども含めてまたご相談にのらせていただきます。
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あっくん★
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