化学物質過敏症とアレルギーは違う?その仕組みと美容室での対処法は?

 

どーもー!

髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。

 

最近お客様からも聞くことが増えてきた「化学物質過敏症」

皆さんも聞いたことがある方も多いかもしれませんが、いったいどういう症状かご存知ですか?

 

肌が弱いから起こる刺激性のかぶれや、特定の物質に対して起こるアレルギー性のかぶれと一緒の様に考えていたりしませんか?

実際この「化学物質過敏症」は刺激性かぶれともアレルギー性かぶれとも違う特徴があります。

今回はその事について詳しく解説していきたいと思います。

 

化学物質過敏症とは?

多くの人にはわからない、わずかな化学物質(主に揮発性有機化合物)にさらされただけで、様々な体調不良が引き起こされる病気です。

香りの成分に触れたり、吸い込むことにより起こる場合が多いです。
一度発症すると反応する物質がどんどん増えていていく傾向があります。(多発性化学物質過敏症)

 

化学物質過敏症の症状

実際に化学物質過敏症の方が起こる症状は、

  • 発汗異常、手足の冷えなどの自律神経系症状
  • 不眠、不安、うつ状態などの精神症状
  • 運動障害、知覚異常などの末梢神経系症状
  • のどの痛み、乾きなどの気道系症状
  • 下痢、便秘、悪心などの消化器系症状
  • 結膜の刺激症状などの眼科系症状
  • 心悸亢進などの循環器系症状
  • 皮膚炎、喘息、自己免疫疾患などの免疫系症状

 

など多岐にわたります。

化学物質過敏症を見つけるのが難しいのは、原因と症状が一致しないためです。

同じ物質が原因でも、頭痛の人もいれば、目がかゆくなる人、発汗異常や皮膚炎など様々なケースがありとてもわかりにくくなっています。

 

あっくん
症状から簡単に原因が割り出せないために診断が遅れてしまうこともあるのです。

この診断の難しさは、化学物質過敏症が発症するメカニズムに原因がありました。

 

化学物質過敏症とアレルギーとの違い

「特定の化学物質に接触し続けていると、後にわずかなその化学物質に接触するだけで、頭痛などの症状が発症する状態が化学物質過敏症。」

「過去に多量の化学物質に曝露されたことで、体の耐性限界を越えてしまったこと。ただ原因となる物質は、特定の物質ではなく、全ての化学物質が原因となる可能性を有している。」

といった化学物質過敏症の定義を読むと、

お客様
アレルギーと同じでは??

と思う方も多いのではないかと思います。

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しかし、化学物質過敏症と、花粉症などのアレルギーとでは大きな違いがあります!

アレルギーは、異物が体に入った時、それをやっつけようとする免疫反応で起こる症状です。

一方、化学物質過敏症の大半は、化学物質が自律神経系へ作用することで起こります。

化学物質過敏症は、主に自律神経系に影響を与えますので、汗をかいたり、気分が落ち込んだりしやすいという特徴があります。

他にも免疫系やホルモンの分泌とかに影響をあたえる場合があり、アレルギーに比べて症状がとても多くなるのです。

 

わかりやすい例で言うと、

「花粉症」の方であれば、花粉が飛ぶ季節、鼻水がでたり目が痒くなったりしますよね。

でも、手が震えたり汗をかいたりはしません。

アレルギーで起こる症状は、原因物質によって、だいたい決まっています。

一方、「化学物質過敏症」は、

鼻水とかのアレルギーっぽい症状に加え、手が震えたり汗をかいたり、時には、鬱みたいに落ち込むこともあります。

これらは全て自律神経やホルモンが関わっている症状です。神経が関わると、人によってでてくる症状が違ってくるのです。

 

化学物質過敏症の診断方法

アレルギーの場合は、血液検査で明確な反応を確認する事ができます。

しかし、化学物質過敏症は、自律神経の異常のため、血液検査では異常はみられません。

簡単に発見する検査が無いために診断がとても難しいのです。

 

そのために周囲の方々からの理解も得られにくく、

「気にしすぎ」「神経質」などと言われたり、

気持ちが沈みやすくなる症状が出たりする方もおられるので精神科にいって「うつ病」と診断される事もあるのです。

 

化学物質過敏症が起こる原因

化学物質過敏症は主に「暴露(ばくろ)」と呼ばれる、化学物質を体内に取り込むことで起こります。

経路としましては、揮発性の高い化学物質、つまり香料など臭いの強い物質を繰り返し吸い込む事で発症する事が多いです。

身の回りで起こりやすい原因物質としましては、

  • タバコ
  • 香水
  • 消臭剤
  • 柔軟剤
  • シャンプー、トリートメント 、
  • スプレー類

などです。

最近では『香害』とも呼ばれ、化学物質による強い臭いが原因で周り人に迷惑をかけたり体調不良を起こさせている事も問題になっています。

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さらに酷くなると、

天然の揮発性物質(花や木の香り)などにも反応したり、外出が出来なくなってしまうケースもあるそうです。

化学物質過敏症という名から合成香料や人工香料だけを悪い様に書いている場合もありますが、過敏症になってしまうメカニズムからすると天然であろうが合成であろうが関係ありません。(水もH2Oという立派な化学物質)
一定の強い臭いを嗅ぎ続けることは自然に生えている植物であろうがリスクになります

 

美容室での化学物質過敏症の方への対応

それぞれ原因物質や症状が違いますので、全ての過敏症の方や重度の方に対応できる方法というのは難しいと思いますが、

実際に化学物質過敏症のお客様が美容室にご来店された場合の対応方法などとしましては、

①フロアの換気 アロマオイルなどは焚かない

②カラーやパーマなどされる場合は臭いの確認

他のお客様とも出来るだけ距離を空けて、個室ブースなどがあるならそこで。

③香りの強い、シャンプー、トリートメント などは使用しない、使用出来るものがあれば持参していただいたり、匂いの少ないものを使用する。

④スタイリング剤、アウトバストリートメントなども極力使わない、または無香料のものにする

 

など特に臭いの面で気をつけてあげましょう。

特にパーマやカラーのアンモニアの臭いが苦手な方がおられます。

お客様自身がしなくても横で他のお客様が使用されていると気持ちが悪くなってしまう場合がありますので、

マスクを着用したままの施術を了解したり、

出来るだけ距離をとった席に案内する、他のお客様がケミカルメニューをされない時間帯などにご来店いただく、などのご提案をしましょう。

 

化学物質過敏症 まとめ

アレルギーは、ようやく一般的になってきましたが、

化学物質過敏症についてはまだまだ理解が広がっていないのが現状だと思います。

よく似た過敏症とアレルギーの違いを把握し、過敏症の方は適切な治療を受けれる様に、

そして周りの方も化学物質過敏症への理解を深めてあげる事が今後大切になってくると思います。

 

ではでは。

 

 

 

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あっくん★

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大阪、京阪千林駅すぐ、ART FOR ART`S千林店で美容師をしている、あっくんこと小野敦之(オノアツシ)です! ヘアケア・ヘアスタイル・美容に関わる正しくて為になる情報を楽しく発信しています。 特に髪の毛の傷みや、ヘアカラーにおけるアレルギーやかゆみなどの知識・経験においては同業者や美容メーカーからも厚い信頼をいただいき、ノンジアミンカラー「NODIA(ノジア)」をプロデュース。全国でセミナー開催し好評を得る。

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