どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
今回のお客様は娘さんのご紹介でご来店してくださったHさんです。
これまで美容室でヘアカラーをすると、いつも頭皮がピリピリとしみることが多いそうです。
聞いてみた感じではアレルギーではないみたいなので、刺激を少なくしたヘアカラーで白髪染めをしていきましょう!
〔もくじ〕
まずはBefore
髪質としましては、量はそれほどでもないですけど、一本一本がしっかりとした髪で水も弾きやすくカラーの染まりも悪そうです。
前回染められから2ヶ月くらいということで根元の白髪も目立ってきています。
髪の長さも伸びてしまってバランスが悪くなってしまっているので少しカットしてスッキリとしたスタイルにしていきましょう!
施術スタート!
まずはカットから
チョキチョキ
チョキチョキ
段が下がってペタンと見えてしまっている状態から、スッキリとしたシルエットにカットしていきます。
その後は白髪染めですが、、
Hさんはヘアカラーでしみやすいということなのでカラー剤も刺激の少ない方法をとっていきます。
アレルギーではないけども、
ヘアカラーがしみてしまうといったことから考えられる原因は大きく3つ、
- 酸化染料(ジアミン)
- アルカリ剤
- 過酸化水素
通常のヘアカラーに含まれるこれらが原因になることが多いです。
白髪に色をつけることの出来る『酸化染料(ジアミン)』と
『アルカリ剤』と『過酸化水素』による反応でブリーチ力をもたせることができます。
これらを混ぜ合わせることで髪の毛を明るくしながら、髪の毛に色をつけることができ、現在のカラー剤の仕組みとしてはどれも必要な成分です。
ただし、これらの成分3つとも頭皮に刺激や髪の毛にダメージを与えることがあります。
これらの3つの成分を少しでも減らしながら希望の色にすることができれば頭皮の刺激や髪の毛のダメージを抑えつつ染めることが可能になります。
ということで僕が行なっているのが、
『ハイブリッドカラー』です。
- 生物学で、異なる種類・品種の動物・植物を人工的にかけ合わせてできた交雑種。 「―のバラ」
- 複数の方式を組み合わせた工業製品など。「―車」
▷ hybrid引用:Wikipedia
『ハイブリッドカラー』とは違う特徴をもったカラー剤を混ぜ合わせて使用する方法のことをそう呼んでいます。
具体的に僕が行なっているのは、
酸化染料+塩基性染料+HC染料
を混ぜ合わせ使用するということです。
アルカリ性の酸化染料(ジアミン)に中性の塩基性HC染料を混ぜることで、ジアミン濃度とアルカリ濃度(ph)を下げ、総量でも過酸化水素の割合も減らします。
メリットとしては、カラー剤における刺激の原因になるものの割合を減らせるということです。
そうすることで通常のヘアカラーと比べて低刺激でカラーリングすることができるのです。
もちろんそれぞれの濃度を落とすということは染まりや明るさを抑えてしまうので割合にも注意が必要です。
ということで、今回も白髪染め1剤と過酸化水素の2剤に塩基性HC染料を混ぜ合わせたハイブリッドカラーを使用していきます。
ペタペタ
ペタペタ
時間を置いて〜
シャンプーしたら〜
はい!完成です!
おっ、
おおー!ハイブリッドカラーで白髪がきれいにそまったー!(≧∇≦)
カットも長さは大きく切っていませんけどスッキリしましたね♪
刺激になる原因物質の割合が抑えられているので頭皮の刺激も少なく、
と言ってもらえました♪
Hさんにも喜んでもらえてよかったです。
カラー剤で頭皮がしみることを防ぐ方法としてはこのハイブリッドカラーは一例です。
他にも色々な方法やテクニックなどでしみることを防ぐことができますので、
「いつもカラー剤がピリピリして不安になる」と思われている方はぜひご相談ください。
ではでは。
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あっくん★
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