どーもー!
髪と頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
今や日本人女性の6割はヘアカラーをしていると言われており、今や2人に1人以上の割合の方が髪を染めている時代です。
おしゃれを楽しむ目的や白髪を染める目的など人それぞれにライフスタイルに合わせて色々な髪色を楽しんでいらっしゃると思いますが、
しかしここ数年でヘアカラーによるアレルギーの悩む方の声もよく聞くようになりました
これまでずっと何の問題もなくヘアカラーをしていたのに、あるときから急に、
頭皮がかゆくなったり、赤くかぶれてしまうようになった。
という状態の方は、
意外と多くいらっしゃるのではないでしょうか?
な〜んて軽く考えてヘアカラーを続けていると、
実はのちのち大変なことになってしまう可能性もあります!
最近は元SMAPの中居くんを始め、ヘアカラーでアレルギーが出て大変な目にあったという事がテレビやメディアなどで取り上げられています。
早めの対策や、初期症状に気付く事で、重大な事故になる可能性を減らせますので、今回はヘアカラーで起こるアレルギーの症状や対策について詳しく解説していきたいと思います!
- ヘアカラーで起こるアレルギーの初期症状
- ヘアカラーのかぶれの原因
- ヘアカラーのアレルギーを調べる方法
- ジアミンアレルギーになってしまったときの対応
などがわかります。
メディア掲載情報
ヘアカラーでのアレルギーでお悩みの方に加えて、全国で理美容師向けのアレルギー・ノンジアミンカラーのセミナーも行っています。お気軽にお問い合わせ下さい。
〔もくじ〕
ヘアカラーで起こるかぶれの初期症状とは?
ヘアカラーで染めた後に、
- 頭皮が痒くなる
- 頭が少しジンジンする
- 身体が少しダルくなる
という症状を感じている方は、ジアミンアレルギーの初期症状かもしれません。
この状態を我慢したり、ヘアカラーが原因だと気付かないままカラーリングを繰り返していると、
- 激しい痒み
- かぶれ
- 痛み
- 顔や首・耳など頭皮以外への炎症
など強い症状に変わっていく可能性が高いです。
この様な症状が出てしまうと、後はいつ顔や頭がパンパンに腫れたり、アナフィラキシーショックと呼ばれる命の危険を及ぼす様な症状が出てしまうかもしれません!
早めに原因と対策を行うことが大切です。
一度でもヘアカラーで痒みを感じたらアレルギーかも!?
ヘアカラーのかぶれは、冬の肌荒れや、ニキビや吹き出物が出来た時や、合わない化粧品を使って肌がピリピリするなどのようなかぶれではなく、
「アレルギー反応」によって、
かゆみ、湿疹、顔の腫れ、ひどくなると脱毛などもおこしてしまうことがあります。
アレルギー反応とは、アレルギーの原因物質(アレルゲン)が体内に進入すればするほど、
体内に「アレルギー抗体」がどんどんと増えていき、アレルギー物質に対して反応しやすい身体になり、
その人のリミットを超えたときに痒みやかぶれなどのアレルギーの症状が起こります。
アレルギーになってしまった方は大変な症状を引き起こしますが、アレルギーになっていない方であれば、触れても痛くも痒くもないのが特徴です。
ヘアカラーをした後にアレルギー反応が出て、頭皮などがかぶれてしまう事を「アレルギー性かぶれ」と呼んでいます。
ただ、もう一つヘアカラーでのアレルギーと勘違いしやすいものに「刺激性のかぶれ」という症状があります。
アレルギーと混同しやすい「刺激性かぶれ」とは
「刺激性かぶれ」はアレルギー反応とは別で、原因となる物質が刺激が強いことで、
肌が弱い人や、乾燥肌、強い方でも傷などがあれば誰でも刺激を受けてしまうというのが特徴です。
ヘアカラーにはアレルギー性物質以外にも刺激物が含まれますのでその刺激物によって頭皮に痛みや痒みを起こしているパターンです。
アレルギー性かぶれと刺激性かぶれの見分け方
ヘアカラーをした時に起こる「アレルギー性かぶれ」と「刺激性かぶれ」の簡単なチェック方法は、
・ヘアカラーが頭皮に塗られている時に刺激を感じ、ピリピリしたり痒みを感じたりするのが「刺激性かぶれ」
・塗られている時は何ともないのに、数時間後〜数日後に頭皮が痒くなってくるのが「アレルギー性かぶれ」です。
その場ですぐ痛みや痒みを感じる「刺激性かぶれ」と違って、
「アレルギー性かぶれ」は身体がアレルギー物質を感知した後、時間が経ってから身体に症状が現れたり、触れていない箇所に症状が出る場合もあるために、
頭皮の痒みの原因がヘアカラーだと気付くのに遅れるケースがよくあります。
頭皮に痒みを感じる日が続いたら「数日前にヘアカラーをしたっけ?」と考えてみるといいでしょう。
ヘアカラーのアレルギーの原因「ジアミン」
そして、このヘアカラーにおけるアレルギー症状の一番の原因物質と言われているのが、
「ジアミン染料」
と呼ばれる”酸化染料の一種”です。
代表的なものが「パラフェニレンジアミン(PPD)」と呼ばれる成分になり、
そのほかジアミンには、
「塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール」「硫酸トルエン-2,5-ジアミン」
などジアミンの名の付く種類もいくつかあり、それらを総称して「ジアミン染料」と呼んでいます。
そしてヘアカラーに配合される『酸化染料』は、ジアミン染料だけでなく、アミノフェノール系やニトロ染料と呼ばれるものもあり、これらを組み合わせる事により様々な色味を作っています。
その中でも「ジアミン染料」は、濃い黒~茶色の色味を表現する事ができ、染まりも良く、色待ちも良い事から、
日本人のヘアカラーに必要不可欠な染料となっています。(特に黒染めや白髪染め)
ジアミンアレルギーになってしまう原因
アレルギーは、
- 先天的に持っている方
- ある日突然アレルギーになってしまうという方
という2つのケースがあります。
ジアミンアレルギーの場合は多くの方がこれまでヘアカラーで染め続けている事で、ジアミン染料の接触回数が増えていき、
ご自身の許容量を超えてしまった時にジアミンに対するアレルギーを発症してしまいます。
もちろん死ぬまで染め続けても発症しない方もたくさんいらっしゃいます(そういった方が大半です)が、
いつアレルギーが発症するのかは誰にもわかりませんので、注意や対策をしておく事が大切です。
しかし、どれだけ対策をしていてもアレルギーになってしまう場合はありますし、すでにアレルギーになってしまった方もいらっしゃると思います。
もしこの「ジアミンアレルギー」になってしまった場合、
今後「ジアミン染料」の入っていないカラー剤(ノンジアミンカラー)でしか染めれなくなってしまいます。
さらにアレルギーが酷くなってくると、交差反応という、その原因物質(アレルゲン)だけでなく、
それによく似た物質にもアレルギー反応を示してしまうことになってしまいます。
なので、
アレルギーを悪化させてしまう前に早めの対策や、今のところアレルギーの症状が無い方でも、
今後出来る限りアレルギーを起こさないような対策が必要になってきます。
ジアミンアレルギーについて
ジアミンアレルギー対策や予防法について
市販の白髪染めを使用するとアレルギーになりやすくなるので要注意です!
ジアミンアレルギーの調べ方
ヘアカラーに対するアレルギー、ジアミンアレルギーかどうかを調べるには『パッチテスト』という方法を用いて調べます。
ヘアカラーのパッチテストを行うには、
- 市販のカラー剤を購入しご自身でテスト
- 理美容室でテストしてもらう
- 医療機関でテストしてもらう
このどれかの方法をとる事になります。
①と②は使用するヘアカラーの説明書にパッチテストのやり方が記載されていますのでそれに従い行います。
この手順は「日本ヘアカラー工業会」が定めた手順に沿って行われます。
パッチテストの手順
①ご自身でヘアカラーでのパッチテストをされる場合や、②理美容室で行うときのパッチテストの手順を簡単にまとめておきます。
- 使用する予定のヘアカラーを準備する
- 定められた配合に混ぜ合わせる
- 腕の内側に10円玉サイズに塗布する
- 30分後に一度チェック
- 48時間後にもう一度チェック
- 痒みやかぶれが出なければカラーリング可能です
こちらがご自身でテストしてもらう場合や美容室でパッチテストをする時の手順となります。
医療機関でのパッチテストの方法
③医療機関でヘアカラーのパッチテストを行う場合は少し手順や方法が変わります。
医療機関では”専用のパッチテストキット”を用いて「パラフェニレンジアミン」のアレルギーテストを行いますので、医師の指示に従ってください。
現在ヘアカラーのアレルギーの有無を調べる方法はこの「パッチテスト」しかありません。
頭皮に痒みが出てヘアカラーのアレルギーが疑われた時は必ずパッチテストを行い、アレルギー反応を示さないか確認しておきましょう。
そして、
もしパッチテストでアレルギー反応が出てしまった時は絶対にそのヘアカラーで染めてはいけません!
頭皮全体を染めた時には、強い痒みや腫れ、湿疹などが出てしまう恐れがあります。
ヘアカラーでのアレルギー初期症状に気付いた時は必ずアレルギーになってしまったかのか確認しておきましょう!
初期のジアミンアレルギーなら治る?
少しだけ痒みが出たけども、それほど大した症状でなければ、
ヘアカラーで染めることを、少しの間休んでおけば、
「アレルギーが反応しない身体に戻れるのでは?」
と思うかもしれませんが、
一度でもアレルギーが発症してしまうと基本的にはアレルギーが治るということはありません。
アレルギーを根本的に治す薬も今後も開発されないと言われています。(対処療法のみ)
それはアレルギーとは免疫細胞のエラーであって、この免疫細胞の活動を抑えてしまう様な事をしてしまうと病気などになりやすくなってしまうからです。
つまり、一度アレルギー症状が出てしまうと
一生そのアレルギーとは付き合っていかないといけないと思ってください
なので、ヘアカラーであれば、
今後ずっとアレルギー症状の原因の成分が入っている染毛剤は使えないということになります。
ただしジアミンアレルギーの場合であってもジアミンを含まない「ノンジアミンカラー」であれば染める事ができるかもしれません。
ヘアカラーのたびに頭皮に違和感を感じている方は、アレルギーの症状が悪化してしまう前にぜひご相談ください。
初期症状であれば「パラフェニレンジアミン」にアレルギー反応が出てしまったものの、その他のジアミンや酸化染料に対しては大丈夫な可能性もあります。
その他にも「酸性染料」や「塩基性染料」など違うタイプの染料であれば使用できるかもしれません。
初期症状を無視して、我慢しながら染め続けているとこういったジアミンを含まない別の種類のノンジアミンカラーも使用できない体質になってしまう可能性があるので注意してください。
《まとめ》ヘアカラー初期症状
ヘアカラーでのアレルギーの初期症状は最初は気づきにくい場合があります。
それは、
- 症状が軽いことと、
- 時間差で起こる、
- 触れてない箇所にも症状が出る、
といったアレルギーの特徴があるからです。
もしヘアカラーのアレルギーに気づいたときは、お使いのヘアカラーを使用するのをやめましょう。
無理して使用し続けると、顔が腫れる、全身に蕁麻疹が出る、呼吸困難に陥る、などの強いアレルギー症状が出てしまう可能性があります。
もし症状が軽い場合であれば原因物質を含まない「ノンジアミンカラー」で染める事が可能かもしれません。
ジアミンアレルギーやノンジアミンカラーなどについて正しい知識をお持ちの美容師さんにご相談してみて下さいね。
ではでは。
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