どーもー!
大阪でジアミンアレルギー、ノンジアミンカラーについて真剣に考える美容師あっくんです。
ヘアカラーをしている時にいつも頭皮にピリピリとした刺激を感じていませんか?
最近ではテレビやメディアなどでもヘアカラーのアレルギーについて特集される事が増えてきました。
こういったテレビを見た後に、よく考えると、
「私、そういえばいつも染めてもらっている時、いつも頭皮が痛かったり、かゆくなってる・・・」
「もしかして、私ってヘアカラーのアレルギー!?」
「顔がパンパンに腫れたどうしよう!?!?」
「もし染める事が出来なくなったらどうしよう!!」
なんてご心配をされている方も多いかもしれません。
今回は、ヘアカラーで起こる刺激の原因と対策について詳しく説明しながら、実際にどういうカラーで染めていけばいいのか解説していきたいと思います。
- ヘアカラーで頭皮がピリピリする理由
- 刺激性のかぶれとアレルギーの違い
- 刺激の少ないヘアカラーの選び方
- 頭皮がしみないヘアカラーの方法
などがわかります。
〔もくじ〕
ヘアカラーで頭皮がピリピリするのはアレルギー??
これまでにヘアカラーで頭皮に刺激や痒みを感じたり、かぶれてしまった。というご相談に来てくださったものの、
詳しくお話を聞かせていただいたり、パッチテストなどをさせていただくと、
実は、
「アレルギーじゃなかった!」
というケースの方もいらっしゃいます。
アレルギーになってしまうと二度と治らないと言われていますので、アレルギーでないのなら嬉しいけども、
- じゃあ何故ヘアカラーをしているときに頭皮がピリピリするの?
- このままヘアカラーを続けてていいの?
- しみないヘアカラー剤はあるの?
- 頭皮がピリピリしない方法はあるの?
といった疑問も出てくると思いますので、
今回は、”ジアミンアレルギーでは無いのに頭皮がピリピリしてしまう方の理由と対処法”について書いていきたいと思います。
アレルギーでは無いのに頭皮がピリピリとする理由
ヘアカラーでのアレルギーを持っているのか調べてたいと思った場合の方法としては、
- 「病院」でパッチテストをしてもらう
- 「理美容室」でパッチテストをしてもらう
このどちらかになります。
もちろんお話しを聞かせてもらうだけで、アレルギーかアレルギーではないかはわかる場合が多いですが、正式に調べるとなるとこの2つのどちらかの方法になります。
病院と理美容室で行うパッチテストの方法が少し違うのですが、理美容室は「日本ヘアカラー工業会」が定めたパッチテストの方法に従い行われます。
こちらのパッチテストの方法でジアミン入りのヘアカラーをテストし、30分後と、48時間後にチェックして、反応が出なければジアミンアレルギーでは無いという事になります。
もしジアミンアレルギーでは無いとわかればそれは嬉しい事だと思いますが、
「じゃあ、アレルギーじゃないのに何でヘアカラーしている時に頭皮がかぶれるの?」
という疑問が出てくると思いますが、その理由としてヘアカラーで起こるかぶれには大きく2つあります。
ヘアカラーで頭皮がかぶれる2つの原因
ヘアカラーをした時にかぶれが起こる原因として、
- アレルギー性のかぶれ
- 刺激性のかぶれ
の大きく2つの原因があります。
「①アレルギー性のかぶれ」はこれまでに書いていたジアミンアレルギーなどアレルギー性の高い成分に対して、体がアレルギー反応を起こしてかぶれてしまうという症状です。
パッチテストで調べるのは基本的に①のアレルギー性のかぶれになります。
それに対して、「②刺激性のかぶれ」は、ヘアカラーに含まれる“刺激の強い物質”により、頭皮がしみたり、痒みが出る症状です。
例えば、刺激性かぶれはハイターなどに使われる「次亜塩素酸ナトリウム」などの強い薬液に、皮膚が触れると”誰でも”かぶれが起こるというのは想像できると思いますが、
肌の強い弱いの個人差はあるものの、強い刺激物の濃度や時間によっては誰でもかぶれてしまう可能性があるのが「刺激性のかぶれ」です。
ヘアカラーにおいて「刺激性のかぶれ」を感じる原因は主に、ブリーチ(脱色)作用です。
ヘアカラーに含まれるアルカリ剤と過酸化水素が混ざったときにブリーチ作用が起こり、髪の毛を脱色させ明るい髪色にします。
しかしこのブリーチ作用に対して、髪の毛だけでなく頭皮にも負担を与えてしまいやすいのです。
もしパッチテストなどもして反応がないのに、染めるたびに頭皮がかぶれる、滲みる、痒くなる、ピリピリする、ズキズキする、デキモノができる、などの症状が出た場合には、
アレルギーではなく、「刺激性のかぶれ」を起こしていると考えてもらうといいでしょう。
刺激性のかぶれを起こす場合は、単純に”肌が弱い”という事で、強い刺激物が触れる事で起こる。
アレルギーは”体質(体内の問題)”なので、肌の強い弱いとはまた別の問題です。
もし刺激性かぶれではなく、私はアレルギー性のかぶれ「ジアミンアレルギー」だと思った人はこちらを参考にしてみてください
ヘアカラーで起こる『刺激性かぶれ』の原因と対策
つまりヘアカラーで刺激性かぶれを起こしてしまう方は、肌が弱いという事になりますので、
- 刺激の少ない(頭皮に優しい)ヘアカラーにする
- 頭皮を保護しながらヘアカラーを塗ってもらう
という事が大切になります。
「①刺激の少ないヘアカラー」とは、オーガニックカラーとか、低アルカリカラーと呼ばれているものを選んでもらいましょう。
メーカーによって合う合わないもありますのでご自身に合った頭皮がピリピリしないものを探す必要があります。
色味が合うならヘアマニキュアやヘナ、香草カラーなどに変えてもらうのもいいでしょう。(刺激性はほぼゼロです)
「②頭皮を保護しながらヘアカラー塗ってもらう」とは、頭皮に保護オイルを塗ってもらったり、頭皮にベタベタたっぷりと塗らない塗り方をしてもらったりしてもらうといいでしょう。
カラーを染める前にシャンプーなどをしない事も大切です。(朝シャンなどもしない)
ヘアカラーの刺激に対して、頭皮の保護が上回れば滲(し)みたりしない事になります。
以上の説明で、
ヘアカラーを塗っている時に頭皮がピリピリする、しみる、かぶれる、などの理由と対策についてわかってもらえたかと思います。
それでは実際のお客様の例をご紹介していきましょう。
ヘアカラーのアレルギーだと思いご相談に来られたお客様
今回のお客様は、ヘアカラーをした時にいつも刺激を感じている様で、ヘアカラーのアレルギーかもしれないという事で、
カウンセリングとパッチテストのご相談に来てくださいました。
ヘアカラーの刺激を感じてから染めるのが怖くなり、随分と染めるのを我慢して、いつもくくって過ごしていたそうです。
ジアミンアレルギーかと色々とお話しを聞かせていただいたところ、
今回のお客様はアレルギーではなく、「刺激性かぶれ」の可能性が高いと思いました。
そこで、
- 通常の白髪染め(ジアミン入りのアルカリカラー)
- 低ジアミンカラー(PPD無し、アルカリ少なめ)
- ライトナー(染料無し、アルカリ強め)
- カラートリートメント(アルカリ有、オキシ無し)
の4つのパッチテストをさせていただきました。
これだけの種類のパッチテストをしておく事で、もし反応が出たときは、アレルギーの原因を絞りやすくなります。
その場で30分後確認させてもらったところ、
どれも反応が見られませんでした。
一旦お帰りいただいて、2日(48時間)後様子を見てもらったところ、どの箇所も特に変化が無かったとのことでしたので、
今回のお客様は、ジアミン及び、オキシやアルカリなどヘアカラーに対してアレルギーをお持ちでは無いという事がわかりました!
という事で、染めた時の刺激の原因は、刺激性かぶれだという事が考えられますので、
刺激性かぶれの対策を行った上でカラーリングさせていただく事になりました。
まずは Before
頭皮に刺激を感じてから染めるのを半年ほど我慢されていた様で、根本がかなり伸びてしまっています。
カットも同じくずっとされていなかった様ですので、カットもさせていただきスッキリとした動きのあるスタイルにしていきたいと思います。
- 毛量 普通
- 毛質 やや細め
- ゆるやかな癖あり(毛先に以前のパーマの残り
- 白髪あり(顔周りに多め)
施術工程
カットの施術と考え方
全体的に伸びて段もあまり感じないメリハリのない状態になっていますので、
伸びてダメージも出ている毛先を5cmくらい切らせていただき、段も少し多めに入れていきます。
ご自身の癖と、以前にあてられてたパーマが毛先の方にまだ残っていましたので、それをいかして動きのある軽やかなヘアスタイルにカットしていきます。
カラーの施術と考え方
その後のカラーですが、パッチテストの結果ではどれもアレルギーが出ませんでしたので、どのカラーを使用する事もできます。
ただ今後のアレルギー予防や刺激を抑えるために、今回は、「低ジアミンカラー」で染めさせていただく事になりました。
今はまだアレルギーが無くても、今後ジアミンアレルギーを発症しないとは限りませんので、ジアミンアレルギーになりにくい、ジアミンの少ないヘアカラーで染めていきます。
刺激の原因となる成分も抑えられた処方になっていますので、刺激性かぶれを起こしやすい方でも安心して染める事ができます。
カラーを染める前にも、
より頭皮への刺激を防ぐために、「頭皮用保護オイル」を頭皮に満遍なく塗布しておきます。
頭皮が乾燥気味であったりと頭皮の皮脂や水分量が少ない方はどうしてもヘアカラーの刺激を受けやすくなっております。
それを少しでも防ぐために液状のよく伸びるオイルで擬似的に皮脂の代わりをしてもらいます。
刺激や紫外線から頭皮を守るためには不可欠なものです。
塗布方法も地肌にベタベタつけないで優しく塗布しまして、
時間がきたら、
シャンプー、トリートメントして、
頭皮と髪の毛に余計な成分が残らない様にしっかりと除去しましたら〜
乾かして完成です♪
After 仕上がり
おおー! 綺麗に染まって軽やかな動きのあるヘアスタイルになりましたー(≧∇≦)
切ったのに毛先のパーマが出やすくなりましたね。
白髪の多かった顔まわりのところもしっかりと染まっています♪
染めている間にも、いつも感じていたピリピリとした刺激も、今回はビックリするくらい無いと、喜んでいただけました!
頭皮が痛くなる原因がわかれば、それに対する対策をしっかりと行えば、辛い思いをしなくても染める事ができます。
【まとめ】カラーの刺激性かぶれ
ヘアカラーで染めている時に頭皮がピリピリとする方は、「アレルギーかも!?」と不安になるかもしれませんが、それはアレルギーでなく刺激性のかぶれの可能性があります。
今回の内容を簡単にまとめておきます。
- ヘアカラーで頭皮がかぶれるからといっても必ずしもアレルギーではない。
- かぶれには、刺激性かぶれとアレルギー性かぶれがある
- 塗っている時に頭皮がピリピリするのは刺激性かぶれの可能性が高い
- 刺激の少ないヘアカラーや頭皮を保護しながら染めることで刺激は少なくする事ができる
といった内容でした。
ご自身のヘアカラーの痒みや痛みが、アレルギーなのか刺激性によるものなのかわからない方は、
カウンセリングとパッチテストを行えばだいたいわかりますので、わからない方はぜひご相談ください。
ピリピリする刺激を我慢したままカラーリングを続けてしまうと、頭皮に湿疹が出来たり、炎症を起こしたりとだんだん酷くなってしまう可能性があります。
刺激性ではなくアレルギー性かぶれの場合
しかし、
ヘアカラーを染めている時は何ともないけども、
- 家に帰ってから頭皮が痒くなる
- 次の日に頭皮が痒くなる
- ムズムズと頭皮に違和感が出る
- カラー剤が触れていない目などに違和感が出る
という方は、
ジアミンアレルギーである可能性が高いです。
ジアミンアレルギーの場合は、ジアミンを含むヘアカラーを絶対に使用できないので、
刺激性かぶれとは違った対処方をとる必要があります。
具体的には「ジアミン」を含まないヘアカラーを使用する必要があります。
詳しくはこちらの記事にまとめていますのでご参照ください。
ではでは。
メディア掲載情報
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