どーもー!
大阪で髪や頭皮のことを真剣に考える美容師あっくんです。
今回のお客様はヘアカラーをしていたら、昔はなんともなかったのに、いつの間にか痒みが出てきて、
その痒みもだんだん強くなっている感じがしてきたということでご相談に来てくださいました。
〔もくじ〕
オーガニックカラーの白髪染めをしてからかぶれるようになりました…
初めまして、○○と申します。
白髪染めのオーガニックカラーをしてから、かぶれるようになり、どうにか白髪染めが出来ないか探していて、小野さんのブログを拝見しました。
ノンジアミンカラーをしてみたいと思い、LINEにて連絡させて頂きました。
もし、ノンジアミンカラーをする場合、パッチテストが必要なんですよね??
予約はどのようにしたらいいですか?
またご連絡お願いします。
これまで「オーガニックカラー」という、
髪や頭皮に優しいと言われるヘアカラーで染めていたのにのも関わらず、
かぶれるようになってしまったというお悩みのお客様です。
こういった、
「オーガニックカラーをしていたのに・・・」
「頭皮が痒くなってきたのでオーガニックカラーに変えたのにかぶれてしまった・・・」
というご相談やお話をよく聞きますが、
残念ながら、オーガニックカラーではヘアカラーでのアレルギーを防ぐことは出来ません!
こちらの記事にも書かせていただきましたが、
『オーガニックカラー』と呼ばれるものでも、「アルカリカラー」と呼ばれるジャンルであれば、アレルギーの原因物質であるジアミン染料は含まれています。
アレルギー発症の原因はアレルギー物質が含まれるか含まれていないかになりますので、
ヘアカラーがオーガニック成分で出来ていようが、オーガニック成分が含まれていようが、アレルギー性のかゆみに対しては関係のない事なのです。
つまり、ヘアカラーでのアレルギーのかゆみを防ぐには、
オーガニックである事より、アレルギーの原因物質、
つまり、『ジアミン染料』を含まないヘアカラーでカラーリングしてあげる必要があります。
今回のお客様は『パッチテスト』の必要性もご理解いただいているみたいですので、
ご来店予定の2日前に一度来ていただき、パッチテストを行いました。
色々とお話を聞かせていただき、今回試させていただいのは、3種類
- ノンジアミン酸化染料
- カラートリートメント
- ライトナー
です。
こちらをチェックしてもらう事で、Hさんのアレルギーの原因が染料の種類なのか、脱色作用なのかを探ります。
30分後に経過を見させていただき、どれも反応が無く、
その2日後にご来店いただいた時にも、三箇所ともかゆみや赤みなどありませんでしたので、
おそらくアレルギー性のかゆみの原因は「パラフェニレンジアミン」ではないかと推測し、
今回はこの中で染まりが良い『ノンジアミン酸化染料』でカラーリングさせていただく事になりました。
まずは Before
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![](https://i0.wp.com/atussy.com/wp-content/uploads/2019/07/54C00316-F6F2-4F82-8FFD-F5889A9A8DEF-450x551.jpeg?resize=450%2C551&ssl=1)
白髪はそれほど多くはないのですが、
![](https://i0.wp.com/atussy.com/wp-content/uploads/2019/07/9DBE0936-5FDB-4096-B12F-A511EE4E2929-450x483.jpeg?resize=450%2C483&ssl=1)
いつもは1カ月半ほどで根元のリタッチをしていたそうですが、
染めるところが見つからず3カ月ほど経っていて白いところがとても気になっていたそうです。
- 毛量 普通
- やや柔らかめ
- 広がる癖あり
- 白髪あり
施術工程
カットに関しては”くせ毛”であることと、お仕事中はくくれる方が楽だという事もあり、
当初は「長さはあまり切らず、毛先を整えるくらいで、、、」
というオーダーだったのですが、、
何やら色々とお話していたら、、
本当は切りたいけど、くせ毛だから切れない、昔も切って毛先がすごいハネてしまった思い出があるということでした。
髪質を見て触って確認させていただき、
ある程度短く切らせてもらえるなら、まとまりのあるボブに切ることが出来ると思いましたので、
最初の予定ではなかったですが、
「ノンジアミンカラー」に加えて、ばっさりと「くせ毛カット」もしてイメチェンもさせてもらえることになりました♪
After 仕上がり
![](https://i0.wp.com/atussy.com/wp-content/uploads/2019/07/00496BF6-E80C-4F82-8E3E-A1FA5D2D022C-450x532.jpeg?resize=450%2C532&ssl=1)
![](https://i0.wp.com/atussy.com/wp-content/uploads/2019/07/9783A8EC-2B90-4DEB-98AE-85CF546EF85E-450x519.jpeg?resize=450%2C519&ssl=1)
おおー!くせ毛が気にならないまとまりのあるボブになりましたー!(≧∇≦)
ヘアカラー中もかゆみなどは一切なかったみたいで安心してもらえましたし、
![](https://i0.wp.com/atussy.com/wp-content/uploads/2019/07/33C2CB3D-1DC8-47F0-B06B-17C97C625BE0-450x553.jpeg?resize=450%2C553&ssl=1)
気になっていた白髪も綺麗に染めることができました♪
今回の「ノンジアミン酸化染料」であればこれまでのヘアカラーとあまり違いのない感じで、
明るさや色味を選んだり、色持ちなども楽しむことが出来ます。
ただし、ヘアカラーによるアレルギーがあまりに悪化してしまうと、ジアミンだけでない他の酸化染料にもアレルギー反応を示してしまう場合があります。
そうなると今回使用した「ノンジアミン酸化染料」は使うことは出来なくなってしまいます。
Hさんはアレルギーの症状が酷くなる前にご相談に来てもらえたので今回の様な選択肢もありますが、
かゆみを感じているのにいつもいつも我慢していると、どんどん使えるヘアカラーの種類が減ってきます。
一般的には頭皮や髪に優しいヘアカラーになればなるほど、
色の種類が少なかったり、染まりが悪かったり、時間がかかったり、明るくできないなどの、髪色の制約がどんどん増えてきてしまいます。
ですので「今は我慢できてるから大丈夫!」なんて思っていると、いつかどのカラー剤も使えない!となってしまう危険性があるのです。
そうなってしまう前に、オーガニック云々などではなく、正しいカラー剤の知識を持った美容師にご相談することをオススメします!
![](https://i0.wp.com/atussy.com/wp-content/uploads/2019/07/5E660DD3-082C-41E5-8FA1-15909812D396-450x450.jpeg?resize=450%2C450&ssl=1)
ではでは。
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あっくん★
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